SEOとは?基礎知識と初心者がやるべき対策をわかりやすく解説

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自社サイトの流入数を増やし、ビジネスを成長させるにはSEO対策(検索エンジン最適化)が欠かせません。このページでは初心者の方でもわかりやすいように、「SEO対策がそもそもどのようなものなのか?」を解説します。基本的な概念をどこよりもわかりやすくご紹介するので、SEO対策を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
動画で解説!SEO対策(検索エンジン最適化)の基礎知識
SEOとは
SEOとは(Search Engine Optimization)の略語です。日本語では検索エンジン最適化と呼ばれます。SEO対策と言えば、一般的にはGoogle検索エンジンで検索した際になるべく上位に表示させる施策を呼びます。
GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、特定のウェブサイトを検索結果の上位に表示させることで多くの人にサイトを見てもらえます。
そのため、SEO対策を行えば売り上げや問い合わせの増加につながることもあります。
また、SEOは検索アルゴリズムやユーザーの検索行動に応じて常に進化しています。そのため、継続的な学習と対応が求められる分野でもあります。
検索順位が決まる仕組み
検索エンジンは、検索窓と呼ばれるボックスに検索したいキーワードを入力することで、検索キーワードと関連性の高いWeb上にあるサイトや画像、動画を表示してくれる仕組みのこと。検索エンジンでは、大きく分けて次のことが行われています。
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クローラーは、世界中のWebサイトにアクセスして情報を集めるロボットです。クローラーがWebサイトを巡回することをクロールといいます。
クローラーが集めたWebサイトの情報は、インテックスに登録されます。
その登録された情報を元に、GoogleのアルゴリズムがWebサイトの検索順位を決めていきます。登録された情報に価値があると認めたら、Googleはその情報が載っているWebサイトを上位に表示します。
SEO対策をGoogleで行うべき理由
日本国内での検索エンジンシェア(2023年1月時点) | |
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77.21% | |
YAHOO! | 14.76% |
BING | 7.18% |
DUCKDUCK | 0.31% |
BAIDU | 0.14% |
その他 | 0.4% |
出展:Statcounter
SEOの本来の意味は「検索エンジン最適化」です。そのため検索エンジンの数だけSEO対策は存在すると言えます。しかし実際にはGoogleの検索エンジン最適化だけを指すのが一般的です。これにはGoogle検索エンジンのシェア率が関係しています。
日本におけるGoogle使用率は、2023年1月現在で77.21%もありました。Yahoo!の検索エンジンもGoogleの機能を使っているのでこの14.76%を合わせると、実質的なGoogle使用率は91.97%にもなります。
9割以上の日本人がGoogleで検索しているので、Google検索で上位表示することに意味があり、それでSEO対策=Google検索対策となります。
検索エンジンのシェア率についてはこちらのサイトでリアルタイムの割合を確認できます。
SEO対策をするなら知っておくべきGoogleの考え方
前の見出しでSEO対策はGoogleで行うべきと説明しました。ここでは、実際にGoogleでSEO対策を行う前に知っておきたいGoogleのSEOに対する考え方を紹介します。
Googleが掲げる10の事実とは
Googleは明確かつ具体的には「こうすれば検索表示順位を上げる」とは示していないのですが、ヒントは示しています。
それが下記の「Googleが掲げる10の事実」です。
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引用:Googleが掲げる10の真実
上記はGoogleが設立間もないころにつくったポリシーであり、今もこの10項目を是として事業を続けています。
したがって、この10項目に当てはまることと、10項目に反しないことがSEO対策の最も基本的なルールになります。
E-E-A-Tとは
「Googleが掲げる10の事実」より具体性があるのがE-E-A-Tで、これは以下の4つの単語の頭文字です。
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E-E-A-Tは、Googleの検索品質評価ガイドラインで提示された、Webサイトの評価基準の1つです。E-E-A-Tに合致するWebサイトやコンテンツをつくれば、Googleの評価が上がり検索順位の向上に繋がるわけです。
経験(Experience)はコンテンツの作成者に求められる実体験や人生経験とされています。つまり経験豊富な人がつくったコンテンツをグーグルは高く評価します。
専門性(Expertise)とは、コンテンツに求められる知識の深さや情報の豊富さを意味します。Googleは深い知識と豊富な情報が盛り込まれたコンテンツを高く評価します。
権威性(Authoritativeness)とはコンテンツに盛り込まれた情報の確かさを意味します。経験豊富で専門性が高い人が発した情報は権威性が高く、それが盛り込まれたコンテンツをGoogleは高く評価します。
信頼性(Trustworthiness)とは、コンテンツの正確性、安全性、真実性などのことです。経験、専門性、権威性がそろったコンテンツは信頼に足るものであり、Googleは高く評価します。
Webサイトの運営担当者やコンテンツの作成者は、常にE-E-A-Tを念頭に置きながらコンテンツをつくりましょう。
そして作成したWebサイトがなかなか上位表示されなかったら、E-E-A-Tのうち何が欠けているのかを探し、改善しましょう。
YMYLとは
YMYLはYour Money or Your Lifeの頭文字を取ったものです。
Googleは、お金や健康、人生に影響を与えるコンテンツを高く評価します。したがってYMYLをテーマにしたコンテンツを掲載したWebサイトは上位表示されやすくなります。
Googleは、YMYLをテーマにしたコンテンツについて高い品質を求めています。つまり、YMYLをテーマにしたコンテンツをつくるなら、より厳格にE-E-A-Tを守る必要があります。
それはYMYL関連の情報は人々の生活や社会や経済などに大きな影響を与えるので、信頼できるものでなければならない、と考えているからです。
Webサイトの記事のなかで、専門家が監修していたり、エビデンスを明示していたりするものが散見されますが、これはYMYLコンテンツの品質を高める取り組みです。これもSEO対策です。
Googleのアルゴリズムアップデートとは
Googleは、アルゴリズムやランキングのロジックを日々見直し、アップデートしています。大半が小さな変更ですが、年に2~4回程度、「コアアップデート」と呼ばれる大規模な変更があります。コアアップデートは広範囲に影響を及ぼすため、Googleは事前に周知を行っています。タイムリーに情報をキャッチし、正しく内容を理解することが重要です。
SEO対策のメリット
SEO対のメリットは、上記のようなものがあげられます。
1つずつみていきましょう。
顕在層にアプローチできる
SEO対策を行い、上位表示させることができると、ピンポイントで顕在層にアプローチすることができます。競合に差をつけ、まず自社のサービスを選んでもらうにはweb集客は欠かせません。
その中でも検索行動をしているユーザーに対してアプローチできるSEO対策はビジネスの成長に大きく寄与するでしょう。
【読んでおきたい!ワンポイント「ZMOT(ゼロ番目の決定的瞬間)」】 |
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顕在層へのアプローチについては、Googleが公式で見解を示している「Zmot(ゼロ番目の決定的瞬間)」という考え方が重要です。 インターネットが普及し、情報収集をネットで行えるようになったことで消費者の購買行動は一変。顧客は何か製品やサービスを検討する時にオフラインでのすべての行動よりまず先に、ネットで検索します。 このように、オフラインでの顧客との接点の前段階にネットでの検索が生まれたことから、これを「Zmot(ゼロ番目の決定的瞬間)」と呼んでいます。 |
検索流入数が増加し、効率良く集客できる
Webサイトに適切なSEO対策が施されていると、キーワード検索の順位が上昇するので検索結果表示画面での露出が増え、その結果、検索流入数が確実に増えていきます。
検索流入とは、ユーザーがGoogle検索を通して、Webサイトを閲覧することです。ユーザーは、情報や知識を得たくてGoogle検索を行います。
ユーザーが求める情報や知識、商品、サービスなどを提供している企業は、自社サイトが上位表示されることで、ユーザーと接触する機会が増えます。そのため、ターゲットであるユーザーを効率よく集客できます。
ipeの事例 |
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![]() ipeでは、商品紹介ページへの遷移数を増やしたいという課題を持ったクライアントに対して、サイトの内部を改善するテクニカルSEOを実施しました。 その結果、サイト全体で流入キーワード数の増加・および順位上昇により、Google検索結果での表示回数が約220%増加しました。 このように、SEOを実施すればサイトの流入を増やしてコンバージョンを改善することも可能なのです。 施策事例について詳しくはこちら |
継続的な顧客獲得に繋がる
検索流入で見込み客を自社サイトに誘導できると、ユーザーを商品やサービスを購入する顧客にできます。
自社のビジネスに親和性の高いキーワードで上位表示させることができれば、自社や商品・サービスの認知度が上がり、継続的な売り上げ増加も期待できます。
ipeの事例 |
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![]() 上記は、2022年4月よりコンテンツSEOとテクニカルSEOを継続しているクライアントサイトの流入数です。 取り組みを始めてから、インデックス数を着実に増やして、継続的な流入増加を実現しています。 |
広告費を抑えられる
SEO対策で効果が出ると、リスティング広告費を削減できます。リスティング広告でもSEO対策と似た効果が得られますが、広告費を払い続けないと掲載が中断され、途端に宣伝効果が消えてしまいます。SEO対策にもコストはかかりますが、長期的にみるとSEO対策費のほうが広告費よりコストが安くなるでしょう。
会社やサイト自体のブランディングに繋がる
有益な知識が得られるWebサイトほど、検索上位に表示されます。ユーザーは、上位表示されたWebサイトを閲覧して、有益な情報を得るとその企業に信頼感を抱きます。ユーザーに好印象を与えることで、会社やWebサイトのブランディングに貢献します。
そして、Webサイトが有名になるとサイト名でGoogle検索される機会が増えます。そうなると他のWebサイトと比較されることがなくなるので、確実に検索流入を増やすことができます。
音声検索の最適化に繋がる
SEO対策は、音声検索の最適化(VSO)に繋がります。音声検索はユーザーが音声を発し、Googleがその音声を元に検索結果を表示する仕組みです。VSOは音声検索のSEO対策ということができます。
Googleでは、通常検索でも音声検索でも同じ結果が出やすくなっています。そのため通常のSEO対策を実施するだけで、VSO対策(音声検索のSEO対策)にもなります。
サイトが資産になる
Webサイトは資産であるという考え方があります。Webサイトのページやコンテンツは、ユーザーに情報を提供して、ユーザーを楽しませることができます。ページやコンテンツを充実させることでWebサイトの価値がどんどん高まっていきます。価値が高まったWebサイトは、情報という経営資源だといえます。
ローカルに特化した集客も可能
ビジネスの種類によっては、ローカルSEO対策で地域に特化した集客が可能です。例えばGoogleビジネスプロフィールを併用することで、地域のニーズに合ったターゲット訪問者の集客が期待できます。また、検索意図に合致することでGoogleに評価されやすくなり、ウェブ検索結果の順位が上がる可能性もあります。
SEO対策のデメリット
SEO対策にはデメリットもあります。
1つずつみていきましょう。
成果が得られるまでに時間がかかる
SEO対策の効果が出るまでに半年~1年ほどかかることがあります。SEO対策になる良質なコンテンツづくりには時間がかかりますし、良質なコンテンツがユーザーの目にとまるようになるのにも時間がかかります。
地道に良質なコンテンツをつくり込み、ユーザーが知りたい情報を発信し続けることが大切といえます。
必ず成果が出るとは限らない
企業がいくら自社サイトにSEO対策を施しても、Googleで上位表示できなければ成果は出ません。理論上はSEO対策の効果がまったく出ない事態も起きえます。
また広告ならば、多額の資金を投入すれば確実に露出度が増え、確実に認知度が上がるので、一定程度の成果はほぼ必ず得られます。
コストを度外視すれば、PR効果の「確実さ」では広告のほうが優れているかもしれません。
しかしSEO対策の効果がまったく出ないのは、SEO対策やWebサイト・ビジネスに精通していない企業が自前で施策を行ったときに限られるでしょう。
企業が、実績のあるWebサイト関連企業にSEO対策を依頼すれば、成果がまったく出ないということはありません。
「ニッチな商品/一般的でない商品」だと成果が出にくい
ニッチな商品や一般的でない商品を取り扱っている企業のWebサイトはSEO対策が出にくいといえるでしょう。なぜならGoogle検索で使われるキーワードも、ニッチで一般的なものでないものになってしまうからです。
そのような珍しいキーワードでグーグル検索する人は少ないので、ニッチな商品や一般的でない商品が掲載されているWebサイトも上位表示されにくくなります。
SEO対策の種類
SEO対策の種類 | ||
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内部対策 | ||
テクニカルSEO | 技術的なネックを改善する施策 | |
コンテンツSEO | コンテンツを作成し、狙ったKWで上位表示を目指す施策 | |
UI/UX | サイトの利便性やデザインなど、「ユーザビリティ」を改善していく施策 | |
外部対策 | 外部からの評価を獲得する施策 |
SEO対策は大きく分けて内部対策と外部対策に分けられます。
内部対策はさらにテクニカルSEO、コンテンツSEO、UI/UX施策に分けることができます。
SEOの概要を整理し、どの施策がどのSEO対策に属するのかをここで簡単におさらいしておきましょう。
内部対策
内部対策 | |
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テクニカルSEO | 技術的なネックを改善する施策 |
コンテンツSEO | コンテンツを作成し、狙ったKWで上位表示を目指す施策 |
UI/UX | サイトの利便性やデザインなど、「ユーザビリティ」を改善していく施策 |
インターネットには無数のサイトがあり、その一つひとつを人間が目視して評価することはできません。そこでGoogleはサイトを評価するアルゴリズムを用意し、無限に近いサイト群をランク分けしているのです。この判断は機械で行うことから、機械がサイトを理解する上での障壁をできるだけ取除き、評価を受けやすいサイト構造やページ作りを心掛けるのが内部対策です。
内部施策は主にテクニカルSEOとコンテンツSEO、UI/UX施策に分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
テクニカルSEO
テクニカルSEOの概要 | |
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特徴 | 技術的なネックを改善する施策 |
施策例 | |
内部リンク構造の最適化 | 内部リンク構造の最適化によって、ユーザーは欲しい情報を見つけやすくなり、検索エンジンも同様にサイト内のWebページの情報を認識しやすくなります。 内部リンクについて詳しくはこちら |
クロールの最適化 | ウェブサイト内のすべてのページが検索エンジンによって効率的にクロールされるように、リンクの配置や階層構造を最適化します。 クロールについて詳しくはこちら |
インデックスの最適化 | 内部リンクを適切に配置することで、重要なページが適切にインデックスされ、検索結果に表示されやすくなります。 インデックスについて詳しくはこちら |
HTMLタグの最適化 | 適切なアンカーテキストの使用や、無関係なリンクを排除することで、ユーザーや検索エンジンがリンク先のコンテンツを正しく理解できるようになります。 SEOに効果的なタグについて詳しくはこちら |
URLのリンク切れ | 正常に機能しないリンクを修正し、適切なページにリンクすることが重要です。 |
URLの正規化 | 同じコンテンツを指す異なるURLを統一するプロセスです。これにより、重複コンテンツの問題が解決し、ページの信頼性とランキング向上が期待できます。 URLの正規化について詳しくはこちら |
構造化マークアップの対策 | 構造化マークアップにより、検索エンジンはページのコンテンツをより正確に理解し、リッチスニペットとして表示される可能性が高まります。 構造化マークアップについて詳しくはこちら |
サイト内部の技術的なネックを探し出し、改善していく施策がテクニカルSEOです。テクニカルSEOには、主に検索エンジンのクローラーとインデックスに向けた2種類の施策があります。
テクニカルSEOでは、Webページが技術的な面でのマイナスがないかを探し修正していきます。ネックを解消することで、サイト全体のパフォーマンス改善が見込むことが可能になります。
技術的なネックを特定するのはもちろん、実際にそのネックを改善し効果測定していくのは、かなりの工数がかかります。担当者だけでなく、社内の技術者など多くの方との連携が欠かせません。
コンテンツSEO
コンテンツSEOの概要 | |
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特徴 | コンテンツを作成し、狙ったKWで上位表示を目指す施策 |
施策例 | |
メインキーワードを決める | キーワードはページの主題やコンテンツの要約を表すものであり、検索エンジンとユーザーに対してページの内容を示す重要な要素です。 |
メインに関連するサブキーワードを設定する | サブキーワードの設定により、ページのコンテンツが多様な検索クエリに対応できるようになります。 関連キーワードについて詳しくはこちら |
検索クエリを想定してページを作る | ユーザーがどのような情報を求めているかを理解し、その検索クエリに合致するコンテンツを提供します。 検索クエリについて詳しくはこちら |
コンテンツの信頼性を明示する | 情報の信頼性が増すことで、ユーザーをより安心、納得させることができ、コンテンツの信頼性を明示することができます。 |
コンテンツの質と量を意識する | 質の高いコンテンツを提供することが、ランキング向上とユーザーエンゲージメントの増加につながります。 |
SEO効果の高いタイトルを考える | タイトルは検索結果ページで表示される最初の印象を与える要素です。メインキーワードを組み込みつつ、興味を引き、クリックを促す効果的なタイトルを構築します。 SEO効果の高いタイトルについて詳しくはこちら |
コンテンツSEOはユーザーに必要とされるコンテンツを作成、提供していく施策です。メインは記事コンテンツの作成ですが、必要に応じて動画や図表、システムの提供を行います。
コンテンツSEOは継続的な取り組みが欠かせません。インハウスでコンテンツSEOを行うには、制作体制を整えていかないとあまり効果が期待できないことがあります。
UI/UX
UI/UXの概要 | |
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特徴 | サイトの利便性やデザインなど、ユーザビリティを改善していく施策 |
施策例 | |
ページスピードを早める | 高速なページ読み込みはユーザーの満足度を向上させ、離脱率を低減させる効果があります。 ページスピードについて詳しくはこちら |
レスポンシブデザインでスマホ対応する | 画面サイズに合わせてコンテンツやレイアウトが自動的に適応され、使いやすさが確保されます。 レスポンシブデザインについて詳しくはこちら |
UI/UXはユーザーエクスペリエンスを高める施策を指します。例えば、ユーザビリティも広義ではこのUI/UX施策に分類されます。Googleはユーザーの行動を分析し、それ次第でページの評価を判断します。そのため、直接的には関係がなくとも、UI/UXに優れたサイト作りは結果として上位表示に影響する可能性があります。
また近年ではUX指標をGoogleが打ち出し、ランキング要因に組み込まれています。重要指標のCore Web Vitals(コアウェブバイタル)などを対策していくのは、ウェブ担当者にとって喫緊の課題と言えます。こうした傾向から、今後もますますUI/UXの重要性は高まっていくでしょう。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)について詳しくはこちら
外部SEO対策
外部SEO対策 | |
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特徴 | 外部からの評価を獲得する施策 |
施策例 | |
被リンクを獲得する | 高品質なウェブサイトからのリンクを獲得することで、検索エンジンランキングを向上させることができます。 被リンクについて詳しくはこちら |
サイテーションを獲得する | 他の信頼性のある情報源からの引用を通じて、ウェブサイトの信頼性と専門性を高めることができます。 サイテーションについて詳しくはこちら |
SNSを活用する | SNS上でのコンテンツ共有や相互交流によって、ユーザーエンゲージメントを高めることができます。 |
外部SEO対策は外部者からの評価を獲得するのを目的にした施策です。たとえば外部施策の代表的な例として被リンク獲得が挙げられます。
これは元々、論文の客観的評価に使われている仕組みに由来しています。引用された数の多い論文はその分野において、評価の高い重要な論文であるということができます。これをサイトやページに置き換えたのが被リンクです。外部サイトからリンクを貼られていればいるほど、ある一定の評価を得ているページやサイトと判断され、Googleの評価は高まる傾向にあります。
こうした特徴から、外部からの評価を高めて、Googleにも「このサイトは価値の高いサイトである」と認識させるための施策全般を外部対策と呼びます。
ただ外部対策といってもできることはあまりありません。論文の例からもわかるように、引用数を増やすには、質の良い論文を書く以外には有効な施策はないでしょう。また後述しますが、無理やり外部からの評価を上げようとする施策はブラックハットSEOに分類されることが多く、おすすめできないものばかりです。
このような点から、SEO対策を行う際に最初から外部対策に力を入れることはほとんどありません。
【初心者向け】SEO対策の手順
プロが行うSEO対策は複雑かつ多種多様ですが、Webサイト初心者でも簡単に取り組むことができる施策があります。
例えば、経験の浅い担当者が自社のWebサイトにSEO対策を講じるときは、次の順番で取り組んでいくとよいでしょう。
1.SEO対策の前の事前準備
SEO対策の前に、サイト運営上最低限必要な対策が行われているかを確認するようにしましょう。例えばhttpsのSSL化を行うことでセキュリティ面が向上するだけでなく、SEO的にも効果があります。それ以外にも、そもそものサイト全体の設計やペルソナの設定などを見直したり、SEO対策のツールを導入するなどの施策を検討してみてください。
Step.1 | ツールの導入 |
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Step.2 | 現状分析 |
Step.3 | 目標設定 |
ここでは、SEO対策を始めるために何が必要なのかについてご紹介します。
SEO対策を始めるにあたって、大きく分けて上記の4ステップで進めていきます。
ツールの導入
サイト分析に欠かせないツール | |
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Googleサーチコンソール | ウェブサイトのパフォーマンスをモニタリングするためのツールです。ウェブサイトの検索エンジンでの表示状況や検索クエリのデータ、クローリングエラーなどを確認できます。 Googleサーチコンソールについて詳しくはこちら |
Googleアナリティクス | ウェブサイトのトラフィックやユーザーの行動を追跡し、分析するためのツールです。ページビュー、セッション、ユーザーのデモグラフィック情報などを提供し、ウェブサイトの成果を評価するのに役立ちます。 Googleアナリティクスについて詳しくはこちら |
Googleキーワードプランナー | 特定のキーワードに関する検索ボリュームや関連するキーワードの提案を提供するツールです。キーワードの競争度や予測される広告掲載のパフォーマンスも分析できます。 Googleキーワードプランナーについて詳しくはこちら |
SEOでは、「検索エンジンにページが認識されているか」や「検索エンジンからサイトや特定のページへ流入があるのか」について分析を行うことがあります。
これらを行うためには、専用のツールを導入することが必要です。上記で紹介しているのは、SEO対策をするうえで最低限必要といえるツールです。その他のツールについては「5.施策の効果検証を行う」で紹介しておりますあ
まずは、ツールを導入し、分析できる環境を用意するところから始めましょう。
現状分析
分析の準備ができたら、サイトの現状を把握しましょう。サイトの現状を分析することで、自社に足りないものを発見でき、施策の策定に繋がります。
また優先順位についてもここで確認しておきましょう。SEO対策と一口に言っても、様々なアプローチ方法が考えられます。まず自社に何が足りてないのかを考え、施策の優先順位を明確にします。
現状分析の例
現状分析の例 |
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・どの程度の流入があり、どの程度商品が買われているか? ・どんなキーワードで流入を獲得できているか? ・どんな人物(居住地・年齢・趣味嗜好など)が主にサイトを訪問しているか? など |
目標設定
SEO対策を行う目的や、狙うべきキーワードなどを確認したら、具体的な目標を設定していきます。GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールで得た自社サイトのデータを基に、どの程度の成長を目指すかを確認します。
目標設定については、サイトごとに多くのアプローチ方法が考えられます。例えばCV(コンバージョン)を会員登録に位置づけた場合には、「その会員登録でどの程度の利益を得られるのか?」「SEO対策によって得られる利益はどの程度必要か?」といったことを考え、逆算的に必要なセッション数や上位表示数などを設定します。
2.対策キーワードの選定
どんなキーワードで流入を獲得することが自社ビジネスの成長につながるのかを確認します。自社ビジネスからあまりにも離れたキーワードで上位表示しても、成長にはつながらず、SEO対策をする意味は薄れてしまいます。
「競合サイトがどのようなキーワードで対策しているか」「現状の自社サイトにはどんなキーワードで流入を獲得しているか」などを把握し、どのキーワードで上位表示していくかを確定していきましょう。
キーワード調査・選定の手順例
キーワード調査・選定手順 | |
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Step1 | 狙いたいテーマを決める |
Step2 | キーワードツールを用いて複数の候補を出す |
Step3 | キーワード候補を分類する |
Step4 | 検索ボリュームや競合比較の後、優先順位をつける |
Step5 | SEO対策するキーワードを決める |
SEO対策を行う上で、キーワードマーケティングの考え方はとても重要です。どんな検索をするユーザーが自社のビジネスに重要なのかを考え、注力すべきキーワードを確定させましょう。より詳細なキーワード調査・選定の手順は下記ページで解説しています。ぜひこちらもご確認ください。
3.SEO施策を実行
目標設定やキーワード選定が完了したら、それらを達成するために必要な施策を実行しましょう。
ここでは、初心者でも実行しやすいSEO施策の例を5つ紹介しています。ぜひ実践できそうな施策から取り組んでみてください。
初心者でも簡単な施策①キーワードや検索ニーズを意識した記事作成
キーワード調査の結果をもとに、どのキーワードで記事を作成するか検討しましょう。
また、Googleの検索上位の記事を見れば、どのような内容の記事が上位表示されやすいのか「検索ニーズ」を分析できます。新規記事を作成する際や、既存記事をリライトする際はこの検索ニーズの把握が欠かせません。
具体的には、下記の3つの点をチェックして検索ニーズを分析しましょう。
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ipeのSEO対策
ipeの場合は、KWを調査した後に画像のように4つのKWに分析します。
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グループ分けしたKWの中から、KPIを達成するために優先して対策するべきKWをご提案させていただきます。
初心者でも簡単な施策②タイトルや見出しの見直し
SEOで評価を得るために、タイトルや見出しではいくつか注意するべき点があります。
下記の点に注意しながらタイトルと見出しを作成しましょう。
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初心者でも簡単な施策③内部リンクの設置
内部リンクとは、サイト内の記事と記事を繋ぐリンクを指します。内部リンクを設置すれば、UXの向上やクローラビリティの向上が期待でき、SEOに効果的です。
関連性のある記事同士や、文脈の流れで、関連記事へのリンクを設置した方が良い場合などは、内部リンクを設置しましょう。
ただし、関連性がないのに内部リンクを設置するのは逆効果になる恐れがあるため注意してください。
初心者でも簡単な施策④表や箇条書きにタグを使用する
記事内に表や箇条書きがある場合は、タグを使用しましょう。なぜなら、タグを使ってコーディングすれば強調スニペットに表示されやすくなるからです。
強調スニペットとは、画像のようにGoogleで「○○とは」などと検索した際に、検索結果上部に回答となる情報を表示する仕組みです。タグを使用すれば、クローラーに情報を正しく伝えられるため強調スニペットとして表示される可能性が高くなります。
表はtableタグ、箇条書きはlistタグで作成できます。
tableタグ | |||||
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コード | 結果 | ||||
<table> <tbody> <tr> <th>果物</th> <th>金額</th> </tr> <tr> <td>リンゴ</td> <td>150円</td> </tr> </tbody></table> |
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listタグ | |
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コード | 結果 |
<ul> <li>リンゴ</li> <li>みかん</li> <li>バナナ</li> </ul> |
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初心者でも簡単な施策⑤実績やレビューなど独自の情報を入れる
Googleは独自の分析や調査など、その記事ならではの情報の掲載を重要視しています。
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出典:検索エンジン最適化スターターガイド
例えば、この記事ではipeで実際に行っているSEO対策の例や実績などを掲載しています。これらの他のサイトに掲載されていない一次情報を積極的に盛り込めば、上位表示される可能性が高まるでしょう。
4.告知
SNSや広告などで告知をすることでサイトを知ってもらうことが可能です。そこから、良い評判を得る、紹介してもらえる、リンクを獲得するなどのチャンスが生まれることがあります。また、単純にサイトの集客が高まるだけでなく、SEO効果自体も高まって相乗効果が生まれることが見込めます。
5.施策の効果検証
SEO対策を行った後は施策の効果検証を行いましょう。効果が出ている施策と出ていない施策を洗い出せば、今後どのように施策を打ち出せばよいのか把握できます。
「1.SEO対策の前の事前準備」でも一部紹介しましたが、施策の効果検証は下記のようなツールで行えます。
自社で行う分析内容をもとに適宜ツールをインストールしましょう。
分析内容 | ツール | |
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アクセス解析 | Googleアナリティクス | Similar Web |
順位分析 | Googleサーチコンソール | GRC |
コンテンツの品質分析 | パスカル | EmmaTools |
競合分析 | Semrush | Keywordmap |
UI・UX分析 | PageSpeed Insight | モバイルフレンドリーテスト |
被リンクチェック | Ahrefs | Googleサーチコンソール |
また、ipeではSEOの無料診断を提供しております。300社のコンサルティングノウハウを基に「テクニカルSEO」「コンテンツSEO」の両面から貴社サイトの課題を洗い出します。
興味のある方は、ぜひ下記リンクから申し込みください。
SEO対策をする際のポイント
SEO対策をする際は、Googleの考えに沿うだけでなく上記のような点にも注意しましょう。
ユーザーファーストを心掛ける
「Google:Googleが掲げる10の事実」からもわかるように、最終的にユーザーにとっての目線で考えることが重要です。SEO対策もテクニカルなものがありはしますが、本質的にはいかにユーザーに価値あるものにするかがとても重要です。そのため、小手先の施策にとらわれず、常にここに立ち返る事が大切になってきます。
不正行為をしない
Googleの監視体制が現在ほど厳格でなかったころ、検索上位表示を狙った不正が横行していました。不正行為とは、被リンクの購入や隠しテキストによるキーワードの挿入、キーワードの詰込みなどのことで、これらをブラックハットSEOといいます。そのため一時期、質の低いWebサイトが上位表示される事態を引き起こしていました。
その後Googleは検索品質に関するガイドラインを作成し、これに反して不正なやり方で検索結果を操作した者にペナルティを課すようになりました。SEO対策で不正行為はご法度です。
モバイルファーストインデックス(MFI)に対応しておく
Googleはモバイルユーザーの増加に伴い、インデックス対象ページをPCページからモバイルページに移行しています。それをモバイルファーストインデックス(MFI)と呼びます。現在、大部分のサイトでMFIが適用されていますが、以下の点が重要です。
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このように、モバイルユーザーの増加に伴いモバイルページに対応することはSEO上必須の対応といえます。
WordPressでSEO対策をする場合のポイント
WordPressでの対策のポイントについて解説していきます。WordPressでサイトを構築している方は是非ご覧になってくください。
テーマを吟味して決める
WordPressは、Webサイトのデザインや構成のテンプレートとなるテーマを選択できるコンテンツマネジメントシステムの1つです。テーマには有料のものと無料のものがあり、好きなものを選ぶことができます。選ぶテーマによってはSEO対策がされていないので、対策がされているものを選ぶことが重要です。
クローラー対策に注意する
WordPressではコンテンツの執筆を直感的に行うことができます。ただし、ただ本文を書いてもSEOで有効とは言えません。執筆の際にはクローラーが適切に情報を読み取ることができるように以下の点を意識することが重要です。
- パーマリンクを設定する
- アイキャッチ画像を入れる
- 見出しをhタグで設定する
- 表・箇条書きをタグで設定する
SEO SIMPLE PACKなどのプラグインを使用する
効果的なSEO対策のひとつに、記事にメタ情報を設定する手法があります。しかし、WordPressにはそのための機能がありませんが、プラグインでこの機能を補完できます。そのおすすめのプラグインがSEO SIMPLEPACKです。これを導入すれば、メタ情報に関するSEO対策が可能になります。無料で使いやすいためおすすめです。
SEO対策で知っておくべき良い施策と悪い施策
概要 | 特徴 | |
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ホワイトハットSEO | Googleが推奨するガイドラインに沿ったSEO | ・検索エンジンの最適化 ・ユーザーの利便性を重視 ・コンテンツ評価の上昇 |
ブラックハットSEO | 悪質な非推奨の方法によるSEO | ・検索エンジンを欺く施策 ・ユーザーの利便性を無視 ・ペナルティリスクが高い |
Googleの理念に則り、検索するユーザーの利便性を高めていくことがSEOの基本的な考え方です。一方で、こうした理念に則るのではなく、クローラーを欺いて評価を高めようとする施策も存在します。両者を区別して、それぞれを「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」と呼びます。それぞれを詳しくみていきましょう。
ホワイトハットSEO
ホワイトハットSEO | |
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概要 | Googleが推奨するガイドラインに沿ったSEO |
施策例 | ・Google検索結果でタイトルや概要を管理する ・Webサイトをモバイルフレンドリー対応させる ・Webサイトの見出しを整理する ・コンテンツを最適化する ・画像を最適化する ・Webサイトを宣伝する など |
ホワイトハットSEOはGoogleの理念に沿って、ユーザーファーストを意識したSEO施策全般を指す言葉です。ブラックハットSEOと区別する形でこの言葉はよく使われます。ブラックハットSEOとは違い、Googleの理念に沿って、検索エンジンから正当な評価を得るための施策全般を指します。
ブラックハットSEO
ブラックハットSEO | |
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概要 | 悪質な非推奨の方法によるSEO |
施策例 | ・自動生成されたコンテンツ ・リンクプログラムへの参加 ・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成 ・クローキング ・不正なリダイレクト ・隠しテキストや隠しリンク ・誘導ページ ・無断複製されたコンテンツ ・十分な付加価値のないアフィリエイト サイト ・ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み ・フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成 ・構造化データのマークアップの悪用 ・Googleへの自動化されたクエリの送信 |
ブラックハットSEOは、ユーザーやGoogleクローラーをあざむき不当な評価を得ようとする施策全般を指す言葉です。例えば被リンクの購入、ダミーリンクの構築などが挙げられます。外部対策はこのブラックハットSEOに分類されるものが多いので注意が必要です。
GoogleはこうしたブラックハットSEOを行うサイトについては、目視によってペナルティを与えることもあります。ペナルティを受けてしまうと、検索結果に表示されなくなり、サイトが致命的な影響を受けてしまうことも考えられます。
以前であれば、Googleの精度も高くなく、こうした施策が効果的だった時代もあります。しかし現在では、Googleの精度も高まり、ほぼ意味のない施策になっています。
またブラックハットSEOはほぼ意味がないだけでなく、ペナルティを受けてしまえばむしろマイナスになる施策です。こうした施策を行うのは絶対におすすめできません。
SEOとAI
近年AIの普及が急速に進んでいます。SEOにおけるAIの使い方、メリット、デメリットについて解説していきます。
現在AIができること
いまのAI技術の中核は「音声認識」「画像認識」「自然言語処理」「機械学習」です。最近のAIブームはこのうちの機械学習(ディープラーニング)によるものを指します。機械学習の登場によってコンピューターの爆発的な進化が進み、ChatGPTなどが登場するという経緯に至っています。例えば囲碁をうつなどシンプルな動作であれば高性能を発揮し、囲碁の世界チャンピオンを倒すようなコンピューターも現れました。ただし、人間のように複雑なマルチタスクをこなせるAIはまだ登場していないのが現状です。
AI生成コンテンツに対するGoogleの見解
Googleの見解としては、コンテンツの品質を向上させるためにAIを活用することに対しては問題ないという姿勢を示しています。AIを使用することで、有益で情報価値のあるコンテンツを生成することがしやすくなるので、ユーザーエクスペリエンスの向上や検索エンジン結果の質の向上に寄与する可能性があります。ただし、単に順位を上げるためのAI活用はスパムとして扱われる可能性があります。そのため、無闇にAIを使用することはお勧めできません。
参考:AI生成コンテンツに関するGoogle検索のガイダンス
SEO対策でAIを使うメリット・デメリット
AIを使うメリットとしてはAIに作業を任せることによる人件費の削減が考えられます。また、記事の内容や構成のアイデア出しにAIを使うことが考えられます。AIの使用により記事の内容をブラッシュアップすることや、より洗練された構成を作成する手助けとなります。ただし、出力されるアウトプットはそのまま使えるものではなく、修正作業が必要になり、かえって手間になる場合もあります。また、必ずしも正しい情報を出力するとは限らないので事実確認が必須です。
今後人間に求められること
人の感情を読み取るようなことをAIは苦手としています。そのため、検索意図を読み込んだ質の高いコンテンツの作成などは、人間による作業が不可欠です。またAIは大量のデータから学習した結果を元に既存の組み合わせを出力するだけなので、体験によるオリジナル情報などは人間にしか作ることはできません。また、サイト構造全体を考えてくれるようなAIもないので、そういった構造などを考えることも人間が行なっていく必要があります。
SEO対策の勉強方法
SEO対策は日々アップデートされています。SEOは継続して学習してくことが必要です。学習のために必要なことを解説していきます。
常にSEOの最新情報をチェックする
検索エンジンは、時代とともにどんどん高度になってきており、昔使えたテクニックが使えなくなっていることもあります。以前まではキーワードをひたすら盛り込めばよかったところから、あくまで内容あってのキーワードに変わってきています。また自作自演の被リンクはスパム扱いされるようになってきています。さらに、低品質コンテンツの量産はむしろサイトの評価を損ねるようになってきています。
例えば、2023年以降のトレントとしてボイスサーチ(音声検索最適化:VSO)の対応が求められます。また、動画コンテンツも並行して活用し、よりリッチな情報に仕立てることが必要です。さらに、AIや機械学習も活用し定期、よりユーザーに利益のある記事づくりが求められるということが考えられます。
SEO検定を活用する
SEO検定は、一般社団法人全日本SEO協会が主催するSEO対策の知識を証明する資格検定試験のことです。この試験には受験資格は特になく、誰でも受験することが可能です。試験は4択のマークシート形式となっており、60分間で80問の問題が出題されます。1級から4級までのグレードがありSEOの知識の証明に役立ちます。
セミナーを活用する
セミナーなどの外部情報から定期的にキャッチアップしていくことも必要です。株式会社ipeではSEOに関するセミナーを定期的に実施しています。ウェブ上で基本的に参加費は無料で開催されています。SEOについて学びたい方は参加についてぜひ検討してみてください。
テーマ | 開催日 | 時間 | 登壇者 | こんな人におすすめ |
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SearchConsoleの項目ってどこを見ればいいの?対応すべきポイントを解説 | 2023年12月21日(木) | 14:00~14:30(15分前より入室可能) | 渡邊 玲於奈 | ・SearchConsoleでサイト分析を行いたい方 ・SearchConsoleのどこを見ればいいかわからない方 ・SearchConsoleでサイトの流入を改善したい方 |
【GA4基本設定完全版】GA4設定チェックリストを大公開設定手順までを徹底解説します | 2023年12月20日(水) | 14:00~15:00(15分前より入室可能) | 金子 優太 | ・GA4の基本設定で漏れている部分はないか不安。 ・GA4を導入するも設定でいまいち分からない箇所がある。 ・GA4の設定を今一度確認したい |
上位表示させるだけじゃない!クリック率の上がるSEOコンテンツのタイトルの付け方 | 2023年12月15日(金) | 14:00~14:30(15分前より入室可能) | 石原 凛子 | ・上位表示しているコンテンツはあるがクリック率が良くない ・SEOで効果の出るタイトルの付け方が分からない ・KWの効果的な入れ方を知りたい |
ipeが実施するSEO対策
当社ipeは、顧客企業様のWebサイトのSEO対策サポートを行っております。
ipeが企業様に提供しているSEO対策を紹介します。
ipeのテクニカルSEO
ipeのテクニカルSEOでは次のような施策を行っています。
- 導線設計の見直し(クローラビリティの改善)
- URL正規化
- 技術的なネックの修正
- ページの表示速度の改善
- モバイルフレンドリー対応
Webサイトの導線設計を見直すことで、Googleのクローラーが巡回しやすくなります。Googleはクローラビリティが高いWebサイトを高く評価します。
1つのWebサイトに似たような内容のページが複数あるとGoogleの評価が分散してしまい、全体の評価が下がることがあります。そのようなときURLの正規化が有効です。
類似した複数のページを1つのURLに統合することで、Googleの評価がそのURLに集中するので評価の分散を防ぐことができます。
ページの表示速度が遅いとユーザーの閲覧ストレスが増え、離脱を招きます。
そこで自社のWebサイトのなかに表示速度が遅いページがあったら、そのページのデータ量を減らすなどして表示速度を上げる施策を取ります。
Googleはパソコン(デスクトップ)だけでなく、スマホなどのモバイルでもみやすい状態になっているWebサイトを高く評価します。これはスマホでWebサイトをみる人が増えたためです。
ipeのテクニカルSEOは複数の施策を網羅的に実施する特長があります。
テクニカルSEOは施策の種類が多く、SEOのプロでないとすべてを網羅することが難しい状態にあります。
テクニカルSEOには、網羅的にできる施策をすべて実行したほうが効果が出やすいという性質があります。
Googleが明確かつ具体的に「こうすれば検索表示順位を上げる」ということを示していないからです。そのためSEO対策は試行錯誤を繰り返すことになります。そこでできる施策をすべて試してみることが有効になるのです。
ipeはSEOのプロとして、顧客企業様のWebサイトにあらゆるテクニカルSEOを施します。
ipeの事例:URL構造の設計書作成 |
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![]() ipeでは、サイト全体のディレクトリ構造とタイトルやh1などについて、具体的な仕様を提示することでURLの正規化を実施した事例があります。設計書を作成した後は、提案した施策をワイヤフレームに落とし込み、仕様を具体化していきます。 |
ipeの事例:ネガティブ要素の排除/クローラビリティ向上 |
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![]() ipeでネガティブ要素の排除とクローラビリティ対策を実施した事例です。 取り組みを開始してからは、順調にセッション数が増加しました。 取り組みが終了した以降も、安定してセッションを獲得しています。 |
ipeのコンテンツSEO
ipeのコンテンツSEOには次の特長があります。
- コンテンツの品質を高めて信頼性を上げる
- ターゲットにするキーワードを明確にしてそれに合致したコンテンツをつくる
- ユーザーの検索意図に合ったページをつくる
- 競合サイトにないプラスαの要素を加える
Googleのリサーチ力はすさまじく、Webサイトのコンテンツの品質を測定することができます。有益な情報が入っているかどうか、キーワードにマッチした内容になっているか、といったことをコンテンツごとに評価します。
そのためコンテンツの品質を高めることはコンテンツSEOで最初に取り組むべきことになります。
ipeはコンテンツについてSEOの観点から顧客企業様にアドバイスすることができます。
ipeはコンテンツSEOサポートにおいて、キーワード・リサーチやコンテンツ戦略の設計、実際のコンテンツ作成、効果測定までワンストップで実施しています。
ipeのUI/UXコンサルティング
ipeは、ユーザーエクスペリエンスを高めるUI/UXについて顧客企業様にコンサルティングを行っています。ipeは顧客企業様のWebサイトのUI/UXを、次の4つのステップで進めていきます。
- Step.1 ユーザーモデルの定義
- Step.2 目的・課題の定義
- Step.3 画面デザイン設計、プロトタイプ開発
- Step.4 ユーザー評価
このように段取りを1段1段踏んでいくことで、着実にUI/UXのクオリティを高めていくことができます。
ipeは顧客企業様に提供するUI/UX対策で、確実に成果を出すことにこだわっています。UI/UX対策を実施することでアクセス数を増やしたりリピート率を高めたりしていきます。
【実例有り!】ipeのSEO対策の事例
ここでは、ipeが顧客企業様のWebサイトにSEO対策を行い、成功した事例を紹介します。
半年で流入が800%アップ!キーコーヒー株式会社様
キーコーヒー株式会社様に提供したSEO対策サービスの概要は以下のとおりです。
課題 | オーガニック流入の増加 |
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施策 | オウンドメディア「ドリップしよう。」によるコンテンツマーケティングの実施 |
効果 | 半年でオーガニック流入800%増加 |
オーガニック流入が少なかったことから、流入を増やす施策を行いました。同社はすでにコンテンツマーケティングに取りかかっていましたが効果が出ていませんでした。
そこで、弊社のコンテンツマーケティングを導入、オウンドメディア「ドリップしよう」によるコンテンツマーケティングを実施しました。SEOの知見とブランドを理解したうえでの記事制作により、導入から半年でオーガニック流入800%増加を達成しました。
大規模サイトをV字回復!株式会社KADOKAWA様
ipeが株式会社KADOKAWA様のWebサイトに対して行ったSEO対策の概要は以下のとおりです。
課題 | ・膨大な内部課題の分析・改善 ・オーガニック流入の増加 |
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施策 | SEOコンサルティングを実施 |
効果 | 内部要素の最適化に成功、流入数も回復 |
同社は大規模Webメディアを複数保有していましたが、そこから得られるデータや情報の分析が追いついていませんでした。
そこでipeが膨大なデータ・情報を分析して、内部要素の課題の改善に乗り出しました。
流入数が回復したことから、最適化できたという評価をいただくことができました。
ビッグワードでの1位獲得!SMSキャリア(エス・エム・エス キャリア)様
SMSキャリア様には以下のようなSEO対策を提案、実行しました。
課題 | ・オーガニック流入の増加 |
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施策 | ・SEOコンサルティングを実施 |
効果 | ・ビッグKW及びエリアKWの上位表示化を実現 ・流入数の増加 |
同社は検索順位の低下に悩んでいました。そこでSEO対策としてはオーガニック流入の増加を目指すことにしました。
ビッグキーワードとエリアキーワードを対策の軸に据えて施策を続けたところ、流入数が増加に転じました。
SEOと関連する用語
ここでは、SEOと関連する用語について解説します。
SERPs
SERPsとは、Search Engine Results Pages(検索エンジン結果ページ)の略称で、ユーザーがキーワードを入力した際に表示される検索結果のページを指します。SERPsには、以下のようなものが含まれます。
- オーガニック検索結果:ユーザーの検索したキーワードを基に表示されるウェブページのリストです。
- スニペット:ウェブページから抽出された直接的な回答を指します。SERPsの上部のボックス形式で表示されます。
- 有料広告:「広告」や「Sponsored」として明示された広告が、SERPsの上部または下部に表示されます。これらは、Google広告などのプラットフォームを通じてキーワード入札を行い表示されます。
- ナレッジグラフ:SERPsの右側に表示される情報パネルで、ウィキペディアやGoogleのデータベースなどの信頼できるソースから抽出された事実や詳細を提供します。
- ローカルパック:「近くのベストレストラン」などの場所に基づくクエリに対して、検索エンジンは地図と関連するローカルビジネスのリストを表示するローカルパックを提供します。
SEM
SEMは、Search Engine Marketingの略で、検索エンジン上で行うマーケティングを総称した言葉です。SEMには、SEOだけでなくリスティング広告といった施策も含まれます。SEOは検索結果の表示順位を向上させる施策なので、SEOはSEMの1つの施策となります。
SEMは、主にキーワードリサーチや広告の最適化、競争力のある入札戦略、そして効果的な広告文の作成などを行います。
MEO
MEOとは、Map Engine Optimizationの略でマップエンジンの最適化を意味します。具体的には、Googleマップなどの地図検索エンジンの検索結果で特定の企業情報や店舗情報の上位表示を目指すことです。例えばGoogleビジネスプロフィールなどを最適化するなどの施策があります。ローカルSEOの一種といえます。
クローラビリティ
クローラビリティとはサイト内におけるクローラーの巡回しやすさのことです。
クローラーはサイト内の様々なファイルを解析・収集して、データベースに結果を登録します。クローラビリティがしっかりしていれば、クローラーがサイトの情報を適切に収集してくれるようになります。
クローラーが巡回しにくいサイトであれば、そもそもインデックスされることがなく、検索結果にも表示されなくなってしまいます。こうしたことを防ぐためにも、サイト内のクローラビリティは非常に重要です。
ページスピード
ページスピードとは、ユーザーがサイトを開いてからサイトページが表示されるまでの早さを指します。
2018年7月に実施されたスピードアップデート以降、Webサイトが表示される速度が非常に重要視されるようになりました。ページスピードが遅いと、ユーザーの離脱率が有意に変わるという報告もあり、ページスピード改善の施策はSEOの観点以外にも非常にメリットがあるものと言えます。
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンでの操作・閲覧のしやすさを意味する概念です。
スマホからのインターネット接続が急増したことを受け、Googleはモバイルユーザーのニーズを満たすことに力を入れており、モバイルフレンドリーを意識したサイト作りをするように提唱しています。
それをさらに進めたものが「MFI(モバイルファーストインデックス)」です。従来はPCサイトがSEOの評価基準となり、スマホサイトの検索順位もPCサイトの評価に則って決定していました。しかしMFIの導入により、スマホサイトのSEO評価がメインとなり、それに準じてPCサイトの検索順位が決定しするようになっています。
MFI(モバイルファーストインデックス)について詳しくはこちら
UX指標(コアウェブバイタル)
コアウェブバイタルの3指標 | |
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LCP (LARGEST CONTENTFUL PAINT) |
メインコンテンツの読み込み時間に関する指標 |
FID (FIRST INPUT DELAY) |
最初の入力を実行できるようになるまでの時間に関する指標 |
CLS (CUMULATIVE LAYOUT SHIFT) |
コンテンツの視覚的な安定性に関する指標 |
Core Web Vitalsとはユーザーエクスペリエンスを向上させるために必要な要素(Web Vitals)の中でも特に重要とされるものです。GoogleはLCP、FID、CLSをCore Web Vitalsに位置付けると発表し、全てのWebサイトで改善していく必要性を提唱しています。
Core Web Vitals(コアウェブバイタル)についてはこちら
検索意図(検索インテント)
検索意図とは、検索エンジンを使用するユーザーが検索キーワードを通じて実現したいことを指します。現在では検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーの検索意図を理解し、それに応じた検索結果を表示できるように進化しており、検索意図に沿ったページでなければ上位表示化は不可能です。
そのためSEO対策を行う上では、狙ったキーワードはどのような意図で検索されているのかを理解し、検索意図に沿ったページを作成することが欠かせません。
特徴 | |
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Goクエリ(行きたい) | 「◯◯を食べに行きたい」、「◯◯を訪れたい」という意図 |
Buyクエリ(買いたい) | サービスや商品を購入したいという意図 |
Knowクエリ(知りたい) | 単純な用語解説や大きなシステムや仕組みの紹介などを知りたいという意図 |
Doクエリ(したい) | 「実際に何かをしたい」という意図 |
検索意図を理解する上で役立つのが上記のフレームワークです。キーワードをそれぞれ4つの意図に大別し、そこからさらに深く検索意図を探っていくことができます。
SEOに関するよくある質問
最後にSEOに関するよくある質問について紹介します。
制作する記事の文字数は何文字くらいが良いですか?
Google社員のジョン・ミュラーは、SEOと文字数の関係について、適切な文字数の長さは存在しないと発言しています。例えば、「天気」のようなキーワードなら、200文字以内の短い記事が上位表示されます。要はコンテンツとの兼ね合いで適正文字数は変わってくることになります。
記事に動画を入れるのはSEOに有効ですか?
動画SEOをうまく行えば、GoogleやYouTubeなどの検索結果で上位表示されやすくなります。そのため、今後動画がより利用されることを考えると動画への対策は必須といえるでしょう。
SEO対策の費用はどれくらいですか?
費用はサイトの規模や対策の内容によってまちまちです。基本的にはコンサルティングのみだと10~50万円が平均的な相場です。大規模なサイトだと月間料金で50~100万になることもあります。
SEO対策の基礎を理解し実践していきましょう!何かお悩みがあれば大手実績多数の株式会社ipe(アイプ)へご相談ください
SEOに関する説明は概念的なものが多く、いまいちピンとこないという方もいるのではないでしょうか?具体的な事例と一緒にポイントを抑えることで、理解は格段に深まります。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。企業が抱えるSEOに関する課題に伴走し、一気通貫で最適解をご提案いたします。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。