SEOの効果測定とは?実施のタイミングや活用すべき指標まで解説!
SEOで成果を上げるには、定期的な「効果測定」が必要不可欠です。しかし、いつ何を確認すれば良いのかよく分からないという担当者の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、SEO効果測定の基本から最適なタイミング、重要となる指標まで詳しく解説を行います。SEO効果測定の実施時期や、確認すべき指標でお悩みの担当者の方は、効果測定見直しの参考にご一読されてみてください。
SEO効果測定とは
SEOの効果測定とは、施策に対して効果を数値で示すことをいいます。このSEO効果測定には、大きく分けて以下2つの種類があります。
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施策ごとに実施する効果測定とは、実施した施策と狙っていた効果が合致しているかを検証する目的のもとに実施します。これはどういうことかというと、例えば以下のような施策ごとに実施する効果測定のことです。
例1. この施策を実施したところ、ここまで順位が上昇した。 例2. このキーワードで1位になれた結果、CV数が10件増加した。 |
SEOの取り組み全体における効果測定とは、SEOに取り組んだことにより、どの程度の成果があり、それにどれくらいかけたのか明らかにすることを目的としています。SEOというものは、必ずこうなるという方程式が存在しないため、もし途中で放置すると、結果として成果も出にくくなります。こうした結果を生まないためにも、今から効果検証の方法や考え方をシーンごとに見ていく必要があるのです。
オーガニック検索と有料検索の違い
オーガニック検索と有料検索は、検索エンジン結果ページ(SERP)における2つの主要な露出方法です。オーガニック検索は、ウェブサイトの内容の質やSEO対策の効果に基づいて自然に獲得される検索結果のことを指します。
これに対して、有料検索は、広告主が特定のキーワードに対して入札し、検索結果の上部やサイドに広告として表示されるものです。
オーガニック検索は時間と努力を要しますが、長期的には信頼性と持続性があります。一方、有料検索は即時性があり、ターゲットを絞った露出が可能ですが、広告費用がかかります。
スタートアップ時は順位がつくまで改善を繰り返す
自社サイトや自社メディアのスタートアップ時には、順位がつくまで改善を繰り返すようにします。スタートアップ時は、高精度で高頻度な効果測定は不要であるケースが多くあります。例えばインデックスされたのか・きちんと順位がついたのかどうかなどは、確認を行う必要があります。けれどもデータを細部まで追い過ぎて、施策の速度が低下してしまわないようにしましょう。またスタートアップ時のセッション数が少ない状態では、改善施策の効果がそれほど出ないこともあります。そのためスタートアップ時は、検索エンジンに認識されて成果が出るまで、以下3つの数値を週に1度は追うようにします。
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そして本格的な分析はデータのみ取得できるようにしておき、ある程度セッション数が増加してから実施すると良いでしょう。
SEOの効果測定をおこなう適切なタイミングと期間
SEOの効果測定における適切な期間は施策の種類によって異なります。
サイト全体に関する施策を行った場合、SEOの順位変動が顕著になるため、効果の測定は必須です。この場合、効果を判断するための期間としては最低でも3ヶ月を見る必要があります。これは、SEO施策が検索結果に反映され、安定するまでに時間がかかるためです。
一方で、新規ページを追加した場合、そのページが検索結果にどのように表示されるかを確認することが重要です。新規ページの影響を正確に評価するには、少なくとも1ヶ月間の観察期間が推奨されます。この期間は、新しいコンテンツがインデックスされ、その効果が検索結果に現れるまでに必要な最低限の時間です。
また、既存のページに修正を加えた場合には、変更が検索順位にどのように影響するかを把握するために1〜2週間の観察期間が推奨されます。これは、小規模な変更でも検索エンジンのランキングに影響を及ぼす可能性があるためです。
これらの期間は、SEO施策の効果を正確に測定し、必要に応じてさらなる最適化を行いましょう。効果測定は、オーガニックサーチやコンバージョン率の変化を含む複数の指標を用いて行うべきです。これにより、施策が目標に対してどの程度効果的であったかを総合的に評価することができます。
流入数の増加を目的とした指標とは?
SEO効果測定の項目は、離脱率や直帰率・滞在時間が低く短いと、悪い印象を持ちやすい傾向にあります。そのため、あくまでも目安として捉えるようにしましょう。ここからは、SEO効果測定項目で特に検索されやすい項目の指標に関する説明を行います。まずは、流入数の増加を目的とした指標から説明します。自社サイトや自社メディアの流入数の増加を目的とする場合には、以下3つの項目を指標にします。
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上記3つの項目について、以下それぞれ順に説明します。
キーワードの検索順位
キーワードの検索順位とは、ユーザーが検索エンジンで検索したときに表示される順番のことです。SEOは、検索エンジンからの流入数を増加させるための施策であるので、順位がつくようになれば優先的に確認したいしたい項目となっています。順位がついていないコンテンツは、修正・リライトを実施して、品質を高めるようにします。
タイトルのクリック率(CTR)
順位がついていても流入数が少ないというケースでは、タイトルのクリック率(以下CTR)を改善すると、効果が出てきます。そのためCTRが低い際には、タイトルをユーザーがクリックしたくなる内容に変えてみましょう。また高い順位を得られているのにセッション数の少ないページがあれば、Googleサーチコンソールを使用して確認するのも適切です。
関連ワードのコンテンツ数
関連ワードのコンテンツ数は、ビッグワードで順位を得ることも大切ですが、1記事のみ作成しても、順位はつきにくい状況にあります。ビッグワードで1位を得るには、検索エンジンから評価される必要があります。そのため上位表示を狙うビッグワードのテールワードの順位や本数まで重視する必要があります。テールワードとは、ユーザーがキーワード検索を行う際に、検索結果を絞り込むのに使用するキーワードのことです。どうしても1位を取りたいというキーワードがある場合には、特に重視すべき指標の1つとなっています。
オーガニック検索からの流入数
オーガニック検索からの流入数は、SEOの効果を測定する上で重要な指標の一つです。検索エンジンから自然に訪れる訪問者が多いほど、SEOによる評価が高いと判断できます。
この流入数を増やすためには、検索エンジンが求める質の高いコンテンツを提供し続けることが必要です。具体的には、ユーザーの検索意図に合致した内容を、適切なキーワードを用いて構成し、定期的にコンテンツを更新することが推奨されます。
CV数の増加を目的とした指標とは?
CV数とは、ユーザーが自社サイトや自社メディアに対し起こした行動への最終的な成果数のことです。CV数の増加を目的とする際には、以下の2つを指標にします。
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上記2つの指標を、以下それぞれ順に説明します。
問い合わせページの遷移数と遷移率
自社サイトや自社メディアからの問い合わせボタンや資料のダウンロードボタンを設置した際、遷移数を指標とすると、自然検索流入経由で成果を確認することができます。成果が出るようになったところで、遷移率も改善していきます。例えばユーザーの興味を引くバナーや、適切な位置にリンクを配置するなどし、遷移数を促す工夫を行いましょう。
問い合わせの完了数
自然検索流入経由で問い合わせページに遷移した後は、問い合わせが完了しているかどうかを指標とします。この問い合わせの完了がSEOにおける1つのゴールとなっており、売り上げの貢献につながる指標になるものです。注意点として、あくまでも問い合わせ完了数においてのゴールであるため、企業やビジネスにおいてのゴールではないという点においては気を付けましょう。
評価の改善を目的とした指標とは?
自社サイトや自社メディアの評価を改善したい場合には、以下2つの項目を指標とします。
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被リンク数は、検索エンジンがコンテンツの重要度を判断するのに確認する項目でもあります。上記2つの項目について、以下それぞれ順に、説明します。
被リンク数
被リンク数とは、自社サイトや自社メディアの評価向上につながる指標のことです。価値のあるコンテンツを作成するのは大前提として、SEOでは被リンクを得ることも重要になります。とは言え、あくまでも自然な被リンク数に限ります。そのため自社サイトや自社メディアの事例記事を増加させたり、時に直接依頼を行うなどし、被リンク数を得ることが必要です。
離脱率、直帰率、滞在時間
上記3つを目安にして、指標とすることもあります。けれどもこれらは、直接順位につながるものではありません。これはつまり、直帰率が高いから悪いサイトであるなどとは言い切れないということを指しています。この点において、注意する必要があります。また滞在時間が長いとしても、CVにつながらなければ自社サイト・自社メディアとしての目的は果たせていないことになります。そのためあくまでも、自社サイトや自社メディアの現状を把握する要素として、確認を行うようにしましょう。
SEO効果測定に活用できるツール
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SEOの効果測定を行うには、ツールの導入が欠かせません。さまざまなツールがありますが、ツールによって測定できる項目が異なるため、以下をご参考ください。
Googleアナリティクス
Google Analyticsは、ウェブサイトのトラフィックを分析し、ユーザー行動を理解するために不可欠なツールです。この無料ツールを使用すると、訪問者がどのようにサイトにアクセスしているか、どのページが最も人気があるか、ユーザーがサイト内でどう行動しているかなど、貴重な洞察を得ることができます。
また、オーガニック検索結果からの訪問者数や、特定のキャンペーンがトラフィックに与える影響を測定することも可能です。SEO効果測定のために、Google Analyticsのデータを活用することは、ウェブサイトのパフォーマンスを向上させるための重要な手法といえます。
Google Search Console
Google Search Consoleは、ウェブサイトの検索パフォーマンスを監視し、最適化するために必要不可欠な無料ツールです。このツールを使用すると、サイトがGoogle検索結果でどのように表示されているか、どのキーワードがトラフィックをもたらしているか、そしてサイトのクロールに関する問題がないかなどを把握できます。
また、Google Search Consoleは、サイトマップの送信や、インデックス作成の問題の特定、モバイルユーザビリティの問題など、ウェブサイトの健全性を維持するための重要な機能も提供します。これらの情報を活用すると、SEO戦略の調整とウェブサイトの改善に役立てることが可能です。
AhrefsやSEMrushなどのSEOツール
AhrefsやSEMrushなどは、キーワードリサーチ、バックリンク分析、競合分析など、SEOに関する幅広い機能を提供するツールです。これらのツールは、SEOキャンペーンの効果を測定し、戦略の洗練に役立ちます。とくに、競合他社との比較分析やバックリンクの質を評価するのに有用です。
なお株式会社ipeではWebサイトのSEO対策無料診断を行っています。300社のコンサルティングノウハウを基に貴社サイトの課題を洗い出します。課題の原因を特定し、きちんと実行できる施策を立案させていただきます。
SEOツールの1つとしてぜひこちらもご活用ください。
成功事例に学ぶSEO戦略
SEOの成功事例を学ぶことは、自身のウェブサイトを成功に導くための貴重な手段です。効果的なキーワード戦略、コンテンツの質、内部・外部SEO対策のバランスなど、成功事例や失敗事例からの教訓をご紹介します。
成功したウェブサイトの共通点
成功したウェブサイトには、幾つかの共通点が見受けられます。まず、ユーザーのニーズに合致した高品質なコンテンツを提供している点です。これは、訪問者が求める情報や解決策を提供し、彼らの関心を引きつけることに直結します。
次に、優れたユーザーエクスペリエンス(UX)を提供していることも重要です。これは、サイトのナビゲーションが容易で、ページの読み込み速度が速く、モバイルフレンドリーであることを意味します。これらの要素は、ユーザーがサイトに長く滞在し、再訪する可能性を高めます。
失敗から学ぶ教訓
SEOの世界では、失敗は避けられない過程であり、成功への重要な要素です。失敗から学ぶ教訓は、将来の戦略を洗練させ、より効果的なSEO対策を講じるための貴重な情報源となります。
例えば、キーワード選定のミスは、ターゲットとするオーディエンスにリーチできない原因となりますが、この失敗からは、より精密なキーワードリサーチの重要性が学べます。また、過度な最適化や不自然な被リンクの獲得は、検索エンジンによるペナルティのリスクを高めるため、SEO対策のバランスを取ることの大切さを教えてくれるでしょう。
失敗例を共有し、分析することで、SEOコミュニティ全体が学び、成長する機会を持つことができます。実際に、多くのSEO専門家は自らの失敗談をオープンに話し、他者の失敗からも学んでいます。このような経験の共有は、SEO戦略の進化に不可欠であり、失敗を恐れずに新しいアプローチを試みる勇気を与えてくれるのです。
SEO効果測定から自社サイト・自社メディアを最適化!
今回は、SEO効果測定に関する詳しい解説を行いましたが、いかがでしたでしょうか。SEOの効果測定を行うことにより、自社サイトや自社メディアの目的であるCVを実現しやすくなります。売り上げを意識し、CV数の増加、そして検索順位の上昇を狙うことが、SEO効果測定において重要になるでしょう。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。