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GA4(Googleアナリティクス4)とは?使い方やログイン・設定方法

GA4(Googleアナリティクス4)とは?使い方やログイン・設定方法

2020年10月、約7年ぶりにGoogleアナリティクスがアップデートし「Googleアナリティクス4」、通称「GA4」が登場しました。従来のユニバーサルアナリティクスとは計測方法や特徴も大きく異なり、機械学習などの新たな機能も実装されています。 今回はGA4について特徴や設定方法、導入のメリット・デメリットをお伝えします。

GA4(Googleアナリティクス4)とは

正式名称「Googleアナリティクス 4プロパティ」、通称「GA4」は2020年10月にリリースされたGoogleアナリティクスの新バージョンです。アプリとウェブを横断的にトラッキングできる「アプリ+ウェブ プロパティ(ベータ版)」が改良され、正式にローンチされたものがGA4にあたります。

GA4にアップデートされた背景

GA4が導入された背景には大きく次の3つがあります。

  • ユーザーのIT・インターネット利用状況が劇的に変化した
  • 特にスマホの登場・普及がユーザーのインターネット利用をさらに促した
  • 従来のユニバーサルアナリティクスではユーザーを追跡・分析することが難しくなった

Googleアナリティクスがつくられたのが2005年で、GA4の登場は2020年なので時代が変化したことは明白です。
かつては、ビジネス・ユーザーは会社の事務所のパソコンで作業をして、一般ユーザーは自宅に1台置かれたパソコンで調べ物をしていました。
それから月日が経ち、ビジネス・ユーザーも一般ユーザーも会社支給のスマホや自分のスマホを持ち、インターネットを利用しています。スマホを片時も手放さない人は珍しくなく、その間ずっとデータがつくられます。さらに、スマートウォッチやスマートスピーカーが登場し、自動車も部屋の電灯も金融サービスもインターネット化しました。そして簡単にアプリがつくれる態勢が整うと、さまざまな企業が大量にアプリをつくるようになり、これらも追跡・分析しなければなりません。
このように分析(アナリティクス)対象のユーザーやITデバイス、アプリなどが爆発的に増えたことでユニバーサルアナリティクスでは対応しきれなくなり、GA4に刷新する必要があったわけです。

ユニバーサルアナリティクス(UA)との違い

2013年にリリースされた第3世代のGoogleアナリティクスを「ユニバーサルアナリティクス」といいます。GA4とユニバーサルアナリティクスの大きな違いは、計測の軸です。ユニバーサルアナリティクスではページやセッションを軸に計測していますが、GA4ではイベントを軸に計測しています。イベントは、大きく分けて以下3種類です。

  • 自動的に収集されるイベント
  • 推奨イベント
  • カスタムイベント

自動的に収集されるイベントには「ページビュー」スクロール「動画エンゲージメント」など複数のイベントがあります。デフォルト以外で計測したい指標があれば「推奨イベント」や「カスタムイベント」で手動設定します。
ウェブとアプリを横断するとそもそもページという概念がない、ウェブやアプリ内の動画コンテンツが増えているなどを背景に、イベントを軸とした計測に変更されています。

GA4プロパティの4つの基本機能

GA4とUAは別物といってもよいくらい変化しました。
そこでGA4の4つの基本的な機能を紹介します。

①データストリーム

データストリームとは要はデータベースです。ただ、データストリームはGA4で採用された新しい概念で、データ収集源と訳されることがあります。
GA4ではWeb、iOSアプリ、Androidアプリの3つのデータストリームを使ってデータ計測ができるので、ユーザーの行動をより正確により深く測定・予測できるようになります。
なおGA4のデータストリームに相当する概念は、UAではビューでした。

②イベント

イベントとはユーザーがWeb上やアプリ上で行うクリックやスクロールなどの行動のことで、GA4ではイベントがデータ計測のベースになっています。
UAのデータ計測のベースはセッションで、これはページ遷移はとらえることができましたが、同じページ内でのユーザーの行動は計測できませんでした。
GA4がイベントをデータ計測のベースにしたことで、Webページ上の動画の視聴状況や、PDF資料のダウンロード状況などが詳細に把握できるようになりました。

③イベントパラメータ

イベントをベースにしたことによりイベントパラメータが必要になりました。イベントパラメータを設定することで、個々のイベントを判別できるようになります。
イベントパラメータを詳細に設定することで、これまで「資料のダウンロード回数」しか計測できなかったものが「どの資料が何回ダウンロードされたか」といったことまでわかるようになります。そのためイベントパラメータは「イベントに関する付加情報」と呼ばれることもあります。

④ユーザープロパティ

ユーザープロパティの元の意味はユーザー情報ですが、GA4ではユーザー情報をベースにして計測する機能のことを指します。例えばECサイトを分析する場合、ユーザープロパティに登録者と非登録者を設定すれば、登録者のイベント(ECサイト内での行動)と非登録者のイベントを比較することができます。
なおユーザープロパティは、UA時代はユーザースコープと呼ばれていました。

GA4でできること

ユーザーの行動変化やプライバシー重視の傾向に伴い、計測ツールも日々進化を遂げています。ではGA4は、どのようなことができるのでしょうか。ここでは、GA4の特徴をみていきます。

ウェブとアプリをまたがった計測が可能

ベータ版の「アプリ+ウェブ プロパティ」を基盤に改良された機能が、ウェブとアプリをまたがった計測です。プロパティ内の「データストリーム」という項目から、ウェブとアプリをまたがったユーザー行動を計測することができます。「iOS」「Android」「ウェブ」と3つのデータストリームに分かれているため、あらゆる環境下で横断的な計測が可能となります。

機械学習の導入

Googleの機械学習モデルを導入したことで、ユーザーが将来取る行動を予測できるようになりました。この項目を「予測指標」といい、具体的には「購入」「離脱の可能性」「収益」「解約率」などが解析できます。

自動計測の充実

GA4では、スクロール数、動画エンゲージメント、離脱クリック、サイト内検索などを簡単に自動で計測することができます。ポイントは「簡単に」という点です。UAでは自動計測をするには個別にタグを設定する必要がありましたが、GA4ではその必要がありません。

BigQueryとの連携による深いデータの活用

有償版でのみ使うことができたBigQueryが、無料でGA4と連携できるようになりました。
BigQueryとは、Googleクラウドプラットフォームが提供するデータウェアハウス(DWH)のことで、これによりビッグデータの解析が格段に容易になり、リアルタイムでデータ分析できるようになりました。しかもユーザー・フレンドリーな設計なので、これを利用するときに高度な解析スキルは要りません。
BigQueryとGA4を連携することで次の5つのことができます。

  • GA4から生データを取得してSQLで分析できる
  • BIツールを使ってグラフや表を簡単に作成できる
  • GA4データとBigQueryデータを組み合わせることができる
  • GA4以外のデータとBigQueryを結合することができデータ活用の幅が広がる
  • AIや機械学習を使ったデータ分析ができる

データ活用の幅が広がり深さが増します。

プライバシーを重視したデータ収集

近年ユーザーのプライバシーが重視されていることから、各国で個人情報に関する法令や規則が出されています。代表的なものにEUで定められた「GDPR(EU一般データ保護規則)」や、アメリカ・カリフォルニア州の「CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)」があります。日本も例外ではなく、2022年4月から施行される改正個人情報保護法では、Cookieのような個人関連情報の第3者提供に本人の同意が必要などと、これまでとは個人情報の扱いが法的に変わります。
こうした個人情報関連の法令や規則を破ると大きな損害が発生する可能性があることから、GA4ではデータ規制に準拠したツールに改良されています。またこれまでマーケティングや解析で役立っていたCookieの規制は大きく、サードパーティーCookieは段階的に廃止される動きにあります。そんな中GA4は法令や規則を守りつつ、Cookieに依存せずとも解析ができるようになっているのです。

GA4導入のメリット

  • ウェブとアプリをまたがった計測ができる
  • 機械学習モデルの活用により、予測計測ができる
  • プライバシーに配慮したデータ収集ができる
  • 計測設定が簡単
  • Big Queryと連携できる

ウェブとアプリをまたがった計測や機械学習の予測計測により、包括的かつ長期的なユーザー行動の把握が可能となりました。特に機械学習が導入されたことで、コンバージョンした先のユーザー行動まで解析できます。特に利益を生み出すのに継続的な顧客接点が重要なSaaSサービスなどを展開する事業者にとっては、GA4が重要な役割を果たしてくれるでしょう。
またオン・オフを選択するだけで簡単にデータ計測の設定ができる、かつGoogleが提供するビッグデータ関連機能「Big Query」へデータをエクスポートできる点もメリットです。

GA4導入のデメリット

  • ツールを使いこなすまでの学習コストが発生
  • データ移行移行に時間と手間がかかる
  • 他ツールと連携確認が必要

GA4の導入には、UAとの違いや新機能の学習など、初期段階でのコストが伴います。GA4はイベントベースのアプローチを採用しており、ウェブサイトとアプリ間の訪問者の移動を分析しやすくなっています。しかし、UAで構築したデータ構造をそのままGA4に移行することはできません。UAとは異なる新しいイベント構造が必要になるため、この点特に初期の学習コストが必要です。

また、既存のUAデータをGA4に直接移行することは不可能です。新しいGA4タグをサイトに設置し、新たにデータ蓄積を開始する必要があります。加えて、Googleサーチコンソールとの連携は可能ですが、UAで連携できていた他のツールがGA4では連携できない場合があるため、ツール間の互換性を事前に確認することが重要です。

GA4はマシンラーニング機能を備え、訪問者の行動予測やGoogle広告用のオーディエンス作成を可能にします。また、デバッグモードを使用すると、実際のレポートに影響を与えずにデータのテストが可能です。BigQueryとの無料接続も可能で、複雑なデータセグメントを簡単にクエリできます。

総合的に見ると、GA4の導入は、新しいツールへの適応やデータ移行の工程に伴う初期コストがかかることを意味しますが、その先進的な分析機能により、長期的に見て大きなメリットをもたらす可能性があります。導入時には、これらの点に注意し、計画的に対応することが重要です。

UAからGA4へ移行する手順

ユニバーサルアナリティクスを導入済みの場合、GA4と並行して利用する方も多いでしょう。すでにユニバーサルアナリティクスを導入している場合は、「プロパティ」内の「GA4設定アシスタント」からガイドに従うことで設定が完了します。
しかしこれだけではまだ計測ができない状態なので、以下いずれかの方法で計測タグを設置します。

グローバルサイトタグ(gtag.js) ①ユニバーサルアナリティクスのプロパティ内「トラッキング情報」から「トラッキングコード」に移動
②「接続済みのサイトタグ」をクリック
③「G-」で始まるIDを入力
Googleタグマネージャー(GTM) ①コンテナ内「GA4設定」のタグを新規追加
②配信トリガー「AII Pages」を追加

上記いずれかの方法を完了することで、ユニバーサルアナリティクスとGA4の両方でデータが取得できます。

新規でGA4を導入する方法

まずはGoogleアナリティクスのアカウントを作成します。Googleアカウントがあれば誰でも作成できますが、専用のアドレスがある場合にはそのアカウント情報を入力しましょう。GAアカウントが作成できたら、以下の手順で進めていきます。ここではユニバーサルアナリティクスも同時に作成することを前提に、手順を解説します。

①「プロパティの設定」を開く
②「詳細オプション」をクリックし、「ユニバーサルアナリティクス プロパティ作成」をオン
③計測したいサイトのURLを入力
④「Googleアナリティクス4とユニバーサルアナリティクスのプロパティを両方作成する」のボタンにチェックを入れる
⑤ビジネス情報の入力(任意)
⑥「データストリーム」を開き「ウェブ」を選択、URLとストリーム名を入力
⑦トラッキングコードの作成、計測タグの設置
⑧計測できているかの確認:「リアルタイム>概要」から数値がついているかをチェック

⑦の手順、トラッキングコードの作成と計測タグの設置について詳しく解説します。アカウント発行後は、自動的にGA4の管理画面に遷移します。そこで下記と同じ、トラッキングコードをコピーしましょう。

<!– Global site tag (gtag.js) – Google Analytics –>
<script async src=”
https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇”></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag(‘js’, new Date());

gtag(‘config’, ‘G-XXXXXXXXXX’);
</script>

ユニバーサルアナリティクスも同時に導入するので、上記のトラッキングコードに赤文字の部分を書き加えて、以下のようなトラッキングコードを発行します。

<!– Global site tag (gtag.js) – Google Analytics –>
<script async src=”
https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=G-
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇”></script>
<script>
window.dataLayer = window.dataLayer || [];
function gtag(){dataLayer.push(arguments);}
gtag(‘js’, new Date());

gtag(‘config’, ‘G-XXXXXXXXXX’);
gtag(‘config’, ‘UA-XXXXXXXXXX-1’);
</script>

「G-」から始まるのがGA4の、「UA-」から始まるのがユニバーサルアナリティクスのとラッキングコードです。トラッキングコードはプロパティ内「トラッキングコード>トラッキング情報」から確認できます。上記の書き加えたトラッキングコードを計測するWebサイトに、直貼りまたはGTMを使用して設置します。直貼りの場合は、htmlソースの</head>タグの直前に設置してください。

おすすめのタグ設置方法はGTM

直貼りは計測する全ページに貼り付けなければならず、かなりの手間となります。貼り忘れが発生するリスクも高いため、設置もその後の管理も簡単なGTMの使用がおすすめです。

GA4導入時の注意点

GA4を導入するときの注意点を3つ紹介します。

UAとGA4で数値が大幅に変わってしまう

最初の注意点は、UAのセッション・ベースから、GA4はイベント・ベースに変わったので、数値が大幅に変わってしまうことです。例えば、実際は大きな変化が起きていないのに、GA4に変えたことでコンバージョン数が急増した(または、急減した)といった事態が起こりえます。そのためGA4を導入しても、しばらくはユニバーサルアナリティクスでの計測も続け、数値の乖離具合を確認することをおすすめします。

GA4の管理画面や機能がまだ定着していない

2つ目の注意点は、GA4の管理画面や機能がまだ定着していない印象があることです。管理画面はしばしば変更になっています。GA4に慣れるには時間がかかるかもしれません。

AMPページが計測できない

3つ目の注意点は、GA4でAMPページが計測できなくなったことです。この点は不便に感じることもあるでしょう。
ただ、今後更新される可能性もあるのでアップデートを待ちましょう。

GA4の具体的な機能の説明

GA4にはイベント計測、ページ別の分析などの様々な機能があります。GA4の具体的な機能について解説していくので、確認しておくようにしましょう。

GA4のイベント計測

GA4のイベントとは、Webの閲覧やクリックなど、ユーザーが起こした行動のことを指します。GA4のイベントの種類としては自動収集イベント、推奨イベント、カスタマイズイベントの3つがあります。これらのうち、自動収集イベントの一部やその他イベントは手動で設定することが必要になります。そのため、最初は自動収集イベントで様子をみていき、それで足りなければ推奨イベント、さらに細かなカスタマイズイベントを活用すると良いでしょう。

GA4でランディングページ別に分析する

GA4でランディングページ別に分析する方法は大きく3つあります。1つ目は標準レポートを使用して分析する方法です。この方法は設定は容易ですが分析軸は2つまでしか設定することができません。2つ目は探索レポートで分析する方法です。この方法ではディメンションや指標を柔軟にカスタマイズすることができます。3つ目はLooker Studioで分析する方法です。この方法では視覚的に見やすいレポートを作成することが可能です。

GA4のレポート作成

GA4のレポート作成には、基本レポート、探索レポート、広告レポートの3つがあります。これらのうち、基本レポートでは全体の概要を捉えることができますが、詳細についてはあまりわかりません。一方で探索レポートでは、自分で項目を選択してレポートを新規作成することができます。最後に、広告レポートではGoogle広告のアカウントとGA4を連携することでコンバージョン経路などを確認することができます。目的に応じてこれらを使い分けることが大切です。

ga4のパラメータ設定

GA4におけるパラメータは、訪問者の流入元や流入経路を確認するための変数のことを言います。目的とするイベントに対して、タグをURL末尾に付与することでイベント発生時における追加情報を確認することができます。パラメータの発行はGoogle広告の場合には自動で発行されますが、その他にも手動で発行する方法もあります。パラメータ設定を駆使して、必要な情報を得やすくなるため、上手に活用していくことが大切です。

GA4で指標を確認する方法

GA4では全体のPV数や直帰率、セッション数などWebサイトに関する重要な指標を確認することができます。GA4でそれぞれを確認する方法について理解を深めていきましょう。

PV数の確認方法

PV数はWebサイトにおけるアクセス解析の基本項目であり、まず確認しておくべき指標です。PV数は「イベント」、「ページとスクリーン」から確認することができます。「イベント」は、レポート → エンゲージメント → イベントと進み、「Page View」という項目からサイト全体のPV数を確認することができます。2つ目については、レポート → エンゲージメント → ページとスクリーンと進むことでページ別のPV数を確認することが可能です。確認したいPVが全体なのか、ページ別なのかで使い分けるようにしましょう。

直帰率の確認方法

直帰率は、あるページを訪れたユーザーがそのページからすぐにサイトを離れる割合を示す指標です。「ページとスクリーン」のレポートから直帰率を確認することが可能です。レポート→エンゲージメント→ページとスクリーンを選択し、画面右上を選択します。そうすると、レポートのカスタマイズができるので、指標を選択し、直帰率を選択することで確認できます。直帰率はWebサイトのパフォーマンスを評価するための重要な指標なので、適宜確認していき、改善に努めることが重要です。

セッション数の確認方法

セッション数は、特定のWebサイトやアプリケーションに訪れたユーザーが、一連のインタラクションを行う期間を示します。セッション数はサイト全体とランディングページごとの2つにおいて確認することができます。サイト全体は、レポート→集客→トラフィク獲得を選択することで確認可能です。ランディングページごとのセッション数を確認するには、レポート→エンゲージメント→ランディングページを選択することで可能です。

離脱率の確認方法

離脱率とは特定のWebページを訪れたユーザーがそのページでのアクションを取らずにサイトを離れる割合を示します。GA4においてはレポート上に離脱率の指標は用意されていません。しかし、探索レポートから離脱数を確認することはできます。ランディングページ別のページビュー数で離脱数を割ることで、離脱率を算出することは可能です。離脱率が高い場合、改善する施策を講じる必要があるので、定期的に観察し、離脱率が高くなっていないか確認するようにしましょう。

参照元の確認方法

参照元からは、ユーザーがどういった経路でそのページを訪れたかを確認することができます。まずレポート→集客→トラフィック獲得と選択していきます。その後にディメンションを変更し、表上部の「セッションのデフォルトチャネルグループ」をクリックします。最後に「セッション ソース」を選択すると、セッション単位の参照元を確認することができます。参照元を確認することで、トラフィックを増やすための施策を検討することに役立ちます。

GA4でコンバージョン設定する方法

GA4の導入時に、ユニバーサルアナリティクスのコンバージョン設定が引き継がれることはありません。したがってGA4でコンバージョン計測するには、新たにコンバージョン設定をする必要があります。
GA4ではより詳細なコンバージョン設定が可能になります。これは計測がイベント・ベースになったからです。例えば「メルマガを登録した」「ある資料をダウンロードした」「ある商品を購入した」「ログインをした」といったコンバージョン設定が可能です。
なおコンバージョン設定では1個のプロパティごとに30個まで可能です。

その他のGA4のおすすめ設定

コンバージョン設定以外のおすすめ設定を紹介します。

データ保持期間を最長の14か月に設定

GA4のデータ保持期間は最長14か月ですので、最長に設定しておいたほうがよいでしょう。

IPアドレスの除外設定

アナリティクスの対象から除外したいIPアドレスがあれば、除外設定が必要です。IPアドレスの除外設定をすることで、より正しい計測データが得られます。

クロスドメインの計測設定

複数のドメインをまたいで一貫した計測を行いたい場合、クロスドメインの計測設定が必要になります。例えば、Webサイトのドメインとショッピングカートのドメインが異なる場合、クロスドメインの計測設定をしておかないと、同一ユーザーの行動を同一ユーザーのものと認識できなくなるでしょう。

Googleシグナルの設定

Webサイトやアプリから集めた訪問情報とユーザーのGoogleアカウント情報を結合させるにはGoogleシグナルの設定が必要になります。ユーザーがGoogleにログインした状態でさまざまな行動を起こしたとき、Googleシグナルの設定をしておけばそれらを逐一追跡・分析することができます。標準で入手できるデータ以上のデータが集まるイメージです。

Googleサーチコンソールと連携させる設定

GA4とGoogleサーチコンソールを連携させるとデータ分析がより充実します。GA4がリリースされた当初は、GA4とGoogleサーチコンソールは連携できなかったのですが、今は可能です。
GA4は原則、ユーザーのアクセス後の情報を収集・分析しますが、Googleサーチコンソールはユーザーがどのキーワードで検索してどのサイトを開いたかがわかるので、アクセス前のユーザーの行動を把握できるようになります。したがってGA4とGoogleサーチコンソールを連携させることでユーザーをより深く知ることができるようになります。

GA4を導入すべきタイミング

GA4の導入タイミングですが「早いほどよい」といえるでしょう。無償版のユニバーサルアナリティクスは2023年7月1日以降のデータは計測されません。また有償版のユニバーサルアナリティクス(GA360)も2024年7月1日に計測が終わります。
したがってこの日にちまでにGA4に移行していないとデータの空白が生じてしまいます。
また、GA4とユニバーサルアナリティクスでは計測の概念がかなり違うので、「同じ項目」や「似た項目」でも数値が大幅に変わることがあります。したがってユニバーサルアナリティクスを使いながらGA4も使うことで、両者の数値の乖離を把握しておく必要があります。

GA4に関連する用語

単語 意味
イベント 特定の行動、アクティビティ、または出来事を指す言葉で、デジタルマーケティングやウェブ解析の文脈では、ウェブサイトやアプリケーション上でのユーザーの行動やインタラクションを示します。
パラメータ パラメータとはそれぞれのイベントが、どんなものであるかを詳しく説明するデータのことを言います。イベントを詳細に説明することで、内容を詳しく理解することができます。
ユーザー Webサイトやアプリケーションを利用する個人またはエンドユーザーのことを指します。GA4ではWebサイトを訪れた人を意味します。
エンゲージメント エンゲージメントとは「愛着」や「関与」を意味する用語です。GA4ではユーザーが関心を持ち、何かしらの関与があったことを意味します。
直帰率 直帰率は「100%-エンゲージメント率」で示され、標準レポートには表示されず、探索レポートで設定することができます。従来の用語とは意味が変わっていることに注意が必要です。
コンバージョン コンバージョンとは売上などにつながったイベントのことを指します。具体的にはショップでの購入、カートへの追加などのイベントが挙げられます。
表示回数 表示回数とはページビュー数のことを言います。従来はPV
と表記されていましたが、GA4では表示回数に名称が変更されました。
セッション セッションとはユーザーがWebサイトまたはアプリケーションを操作した時間のことを言います。具体的にはユーザーがサイトを訪問して、ページを閲覧、操作した一連の流れのことを言います。
ホーム ホームでは実際に計測しているWEBサイトの状況やよく利用しているレポートを確認することができます
レポート それぞれのデータが確認できる集計レポート機能です。項目をカスタマイズして表示させることも可能です。
探索 分析レポート機能のことを指しており、様々な指標を組み合わせて目的に合った表やグラフを作成してデータを取得できる機能です。
広告 Google広告でのデータや、あらかじめ設定をしたコンバージョンイベントのデータなどを把握することができる機能です。
設定 データを計測する上で重要な「カスタム定義」や「イベント」を作成し管理する機能です。GA4のイベント計測において欠かせない重要な機能です。

GA4に関するよくある質問

GA4に関するよくある質問に回答します。

UAとGA4の違いは何ですか?

UAとGA4は、計測の仕組みが異なります。UAはページ単位で計測して、ページに対してのセッションを元にレポートや分析を行っていましたが、GA4ではイベント単位で計測して、ユーザー単位でどのようなイベントが行われたのか分析します。

GA4の切り替えはいつまでに行うべき?

Googleアナリティクスは、2023年7月1日にUAからGA4に完全移行となるため、それまでに移行を済ませておきましょう。

GA4に移行しないとどうなりますか?

UAからGA4に移行しないと、2023年7月1日からUAでのデータ計測ができなくなります。
そのため、UAでのアクセスデータが取得ができなくなり、データの保持期限を過ぎてしまうと、取得していたデータの閲覧もできなくなります。

GA4は何を計測していますか?

GA4は、UAのページビューなどの概念がなくなり、イベントとしてデータを計測しています。
イベントをデータ計測のベースにしたことで、Webページ上の動画の視聴状況や、PDF資料のダウンロード状況などが詳細に把握できるようになりました。

GA4のイベントとは?

イベントとはユーザーがWeb上やアプリ上で行う行動のことで、クリックやスクロールやダウンロードなどがそれに該当します。GA4の計測はイベントがベースになっています。ユニバーサルアナリティクスの計測はセッションでしたが、イベントで計測したほうがより深くユーザーのことを理解できます。

GA4における直帰率とは?

GA4とユニバーサルアナリティクスでは、直帰率の定義が異なります。GA4では直帰率を、エンゲージメントがなかったセッションの割合と定義しています。したがって、あるユーザーがWebサイトの1ページだけみて離脱しても、その前にユーザーが何かしらの操作を行えば直帰とみなしません。これはGA4がイベント・ベースの計測になったからです。
ちなみにユニバーサルアナリティクスでは、あるユーザーがWebサイトの1ページだけみて離脱したら直帰とみなしていました。

GA4でIP除外設定をする方法は?

GA4のIP除外設定には、1)パソコンで特定のIPアドレスを除外する方法と、2)プラグインで設定する方法と、3)スマホから設定する方法の3つがあります。
1)はデータストリームからタグ付けをするなどして行います。手間がかかります。
2)はGoogleアナリティクス・オプアウト・アドオンを使って設定します。設定作業は1)より簡単です。
3)は、自身のアクセスを除外するときに使います。iOSはAdFilter、AndroidはSleipnir Mobileというアプリを使ってIP除外設定を行います。

GA4のカスタムディメンションとは?

カスタムディメンションはユニバーサルアナリティクスにもあった概念で、直訳すると分析軸です。「GA4のカスタムディメンション」とは「イベントパラメータやユーザープロパティと紐づけて分析すること」になります。

GA4(Googleアナリティクス4)で新たなアクセス解析を!

GA4はユニバーサルアナリティクスではできない、さまざまなアクセス解析が可能となります。ウェブとアプリの横断的な計測や機械学習による予測計測など、長期的なマーケティング戦略に活かせる機能を兼ね備えています。
将来的にはGA4に完全移行される可能性もあるため、早い段階でGA4を導入し、データを取得しておくと良いでしょう。

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