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SaaS企業のSEO完全ガイド|BtoB特有の戦略・対策から最新のAI対策まで徹底解説

SaaS企業のSEO完全ガイド|BtoB特有の戦略・対策から最新のAI対策まで徹底解説
この記事の監修者
土井 直哉 Naoya Doi
代表取締役CEO
大学卒業後、個人でWeb制作事業を立ち上げ。その後、SIer(現 SCSK株式会社)、大手SEOベンダーを経てipeを創業。
SEO領域で13年以上の経験を有し、KADOKAWAをはじめとする大規模サイト・データベース型サイトを中心に、SEO戦略の立案からサイト構造改善、実装ディレクションまで幅広く支援している。
現在はAI検索に対応したコンサルティングや、LLMO分析ツール「AKARUMI」の事業推進にも取り組んでいる。
AKARUMI

SaaS企業のSEO対策は、検討期間の長さや多段階のコンバージョンなど、一般的なSEOにはない難しさがあります。本記事では、フェーズ別のキーワード戦略や比較記事・料金ページの設計、今日から使える実践施策、LLMO対策まで、Webマーケティング担当者向けに解説します。

💡 この記事を読むとわかること

・SaaS SEOが一般的なSEOと異なる3つの理由

・認知〜比較検討〜導入決定の各フェーズに応じたキーワード・コンテンツ設計

・比較記事・料金ページなど、SaaS特有の重要ページの作り方

・今日から着手できるSaaS SEO実践施策

・ChatGPT等での「比較候補」に選ばれるためのLLMO対策

なぜSaaS企業にSEOが必要なのか

広告費に依存しない集客資産になる

Web広告は出稿を止めれば流入がすぐに止まってしまいますが、SEOで獲得したコンテンツは中長期的な資産として蓄積され、公開後も継続的に流入を生み続けます。オーガニック流入が安定すれば、広告と比較して継続的な集客コストを抑えられる可能性があります。

「もともと知っていた企業」への問い合わせ率は高い

BtoB商材の顧客は、営業担当者に接触する前から情報収集や比較検討を進めていることも多いため、早い段階から自社サービスを認知してもらうことが重要です。SEOによる継続的な露出は、この「指名される力」を育てる施策でもあります。

新規リード獲得とLTV最大化の両方に寄与する

SEOは新規リードの獲得チャネルであると同時に、既存顧客向けの使い方コンテンツやFAQを充実させることで、解約防止やアップセルにもつながります。新規獲得と顧客の定着・拡大の両面に効果を発揮できる点は、SaaSビジネスとSEOの相性の良さを裏付けています。

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SaaS企業のSEOが一般的なSEOと異なる理由

検討プロセスが長く、複数の意思決定者が関わる

BtoB SaaSでは、現場担当者の情報収集から、上長・会社による承認まで、導入決定に数週間から数か月を要するのが一般的です。そのため、認知段階から比較検討、導入準備まで、フェーズごとに異なるコンテンツが必要になります。

コンバージョンポイントが多段階である

ECサイトのような「購入」という単一のゴールとは異なり、SaaSでは資料ダウンロード・ホワイトペーパー取得・無料トライアルの申し込み・問い合わせなど、複数のコンバージョンポイントが存在します。いきなり見積もりや契約を迫るのではなく、段階的にハードルを下げる設計が求められます。

既存顧客向けナレッジコンテンツもSEO資産になる

使い方ガイドや活用事例といった既存顧客向けのコンテンツは、新規流入と既存顧客のエンゲージメント向上を同時に実現できる点が、SaaS企業のSEOならではの特徴です。サポートコンテンツも立派なSEO資産として捉え、検索流入の入口として設計しましょう。

SaaS企業におけるSEOの進め方

ステップ1:ペルソナ・カスタマージャーニーを設計

まずは「誰に」届けるサイトなのかを明確にします。売上に近いユーザー像を解像度高く設定し、そのユーザーがどのように情報を集め、どのような過程を経て導入に至るのかをステージごとに整理します。カスタマージャーニーを描くことで、どのフェーズのユーザーに、どのコンテンツで接触すべきかが明確になります。

ステップ2:CVに近いキーワードから対策

中長期的な取り組みとはいえ、初期段階から成果が全く出ないとSEO施策自体の継続が難しくなります。「上位表示の実現可能性」と「コンバージョン確度の高さ」の2軸で優先順位をつけ、まずはコンバージョンに近いキーワードから着手し、早期に成果を出しながら対策の幅を広げていくのが理想です。

ステップ3:足りないコンテンツを特定して補う

SaaSのようなBtoB領域では、ユーザーはサイト内を回遊し、料金・導入事例・機能など複数の情報を比較したうえで意思決定を行います。必要な情報が欠けていると、その時点で比較の選択肢から外れてしまう可能性があります。カスタマージャーニーに基づいて現状のコンテンツを棚卸しし、不足しているものをコンバージョンに近いものから優先して補いましょう。

ステップ4:効果検証と新規施策の立案

施策は打ちっぱなしにせず、GA4やSearch Consoleで基本の計測環境を整え、期間ごとにデータを比較しながら成功要因・失敗要因を分析します。改善点を洗い出したら「実行工数」と「事業インパクト」の両面から優先順位をつけて実装し、検証と改善のサイクルを継続的に回していきます。

【フェーズ別】SaaS SEO特有のキーワード戦略

認知フェーズ:課題解決系キーワード

「〇〇 効率化」「〇〇 とは」など、まだ具体的なサービスを探していない、課題の解決方法を探しているユーザー向けのキーワードです。ここでは製品訴求よりも、課題の構造を分かりやすく解説し、信頼を獲得することを優先します。

比較検討フェーズ:比較系キーワード

「〇〇 比較」「〇〇 おすすめ」「A社 B社 違い」など、複数の選択肢を並べて検討しているユーザー向けのキーワードです。SaaS SEOにおいて最も商談・トライアル登録に直結しやすいフェーズであり、比較記事の品質が成果を大きく左右します。

導入直前フェーズ:指名・機能系キーワード

「サービス名 使い方」「サービス名 料金」「サービス名 評判」など、すでに自社サービスを認知し、導入を具体的に検討しているユーザー向けのキーワードです。コンバージョンに最も近いため、料金ページ・FAQ・導入事例の充実度が重要になります。

SaaS企業が押さえたいコンテンツSEO戦略

検索ボリュームの小さいキーワードを侮ってはいけない

月間検索数が数十〜数百程度のニッチキーワードは、一つひとつのインパクトは小さく見えますが、具体的な業務課題や導入ニーズが表れたキーワードであれば、コンバージョンにつながりやすい傾向があります。こうしたニッチキーワードの記事を数多く積み上げることで、サイト全体としての専門性・権威性を高めることができます。

ビッグワードは捨てず、ロングテールで積み上げる

たとえば「経理ソフト」のような検索ボリュームの大きいビッグキーワードは、すでに大手が強固なSEO基盤を築いていることが多く、新規参入では上位表示が難しいのが実情です。まずは「業務課題×SaaS」の掛け合わせによるロングテールキーワードから着実にコンテンツを積み上げ、サイト全体の専門性を高めていくアプローチが有効です。

ハブ記事(比較・まとめ記事)と業務課題別記事の内部リンク設計

「〇〇比較」のようなハブとなる記事から、個別の業務課題を扱うスポーク記事へと内部リンクを設計し、逆にスポーク記事からもハブ記事へ回遊させることで、テーマ全体としての評価を高めます。トピッククラスター全体で検索エンジンに専門領域を認識させることが狙いです。

PVではなく「資料請求率」「SQL化率」で成果を測る視点

ニッチキーワードの記事はPV数だけを見ると成果が小さく見えがちですが、資料請求率やSQL(Sales Qualified Lead)化率など、質の高いリードをどれだけ生み出しているかで評価することが重要です。PV至上主義に陥らず、事業インパクトを軸にコンテンツの価値を判断しましょう。

SaaS SEOで成果を左右するページ・設計

比較記事・比較表ページ

比較検討フェーズで重要となるコンテンツです。自社サービスに都合の良い情報だけを並べると、かえって信頼性を損ないます。市場を俯瞰し、他社サービスの強み・自社との違いをフラットに提示したうえで、自社の強みが伝わる比較表を設計することが、結果的にコンバージョンにつながります。

料金ページ

料金ページは検索意図が非常に強く、コンバージョンに直結しやすい重要ページです。価格の分かりやすさに加え、プランごとの機能差、無料トライアルの有無などを明確に示し、比較検討の最終段階での離脱を防ぎましょう。

導入事例ページ

導入事例は比較検討フェーズで最も参照されるコンテンツの一つです。業種・企業規模・利用目的が近い事例を見つけやすいように整理し、具体的な成果や導入の決め手を明示することで、検討者の不安を解消できます。

機能・サービスページ

自社サイトの「顔」となる重要ページです。ここでは、サービス名やカテゴリ名など、サービスの導入・比較に近い主要キーワードでの上位表示を狙います。タイトルタグにサービス名+主要キーワードを含めることで、検索エンジンにページ内容を明確に伝えられます。

既存顧客向けヘルプ・使い方コンテンツ

ヘルプページや使い方ガイドは、既存顧客の自己解決を助けるだけでなく、「サービス名 使い方」のような導入直前・比較検討フェーズのキーワードで新規流入を獲得できる資産にもなります。サポートコンテンツも積極的にSEO対象として設計しましょう。

【すぐにできる】SaaS企業のSEO施策例

ここからは、今日から着手できる実践施策を紹介します。いずれもサイト規模を問わず取り組める内容です。

①テーマ伝達(title・h1・noindexを適切に設定する)

検索エンジンとユーザーの双方に、ページのテーマを明確に伝えることが上位表示の土台になります。

💡 【ipeのノウハウ】テーマ伝達の最適化

title・h1は「サービス名+機能カテゴリ」「SaaSカテゴリ+比較・おすすめ」のように、ページのテーマが一目で伝わる表現に統一することが重要です。また、検索結果が0件になる絞り込みページや、他ページとほぼ重複する薄い一覧ページにはnoindexを設置し、評価をコンテンツページに集中させましょう。

②内部リンク(回遊・クロール・重要ページの評価強化)

情報設計そのものを内部リンク戦略として捉えることで、回遊性とクロール効率を同時に高められます。

💡 【ipeのノウハウ】内部リンク戦略の言語化

「比較記事→機能別カテゴリページ」「ユースケース記事→機能詳細ページ」「料金ページ→関連機能ページ」のように、情報設計そのものを内部リンク戦略として言語化することが効果的です。「業界別」「職種別」「企業規模別」「課題別」など複数の切り口のページを掛け合わせて関連付けることで、テーマ性とクロール効率の両方が向上します。

③サイト構造の最適化(薄い量産ページの整理)

条件の掛け合わせによって発生しやすい薄いページを整理し、評価の分散を防ぎます。

💡 【ipeのノウハウ】薄い量産ページの整理基準

比較ページ・導入事例ページ・資料請求ページなどは、条件の掛け合わせによって薄いページが量産されやすい領域です。各ページについて「残す/統合する/noindexで止める」を判断する基準をあらかじめ設けておくと、サイト全体の評価が分散しにくくなります。また、機能ページに比較表など複数のテーマを詰め込みすぎると焦点がぶれるため、ユーザーの検索意図ごとにページの役割を明確にした情報設計が有効です。

④CV導線・UXの改善(SEO評価とCVを両立させる)

SEOで流入を増やしても、コンバージョンにつながらなければ意味がありません。導線設計まで含めて最適化しましょう。

💡 【ipeのノウハウ】CV導線の設計と追従CTA

比較記事やおすすめ記事では、読み終えたタイミングで無料トライアル・資料請求・デモ相談へ誘導する導線(記事末尾に追従するCTAなど)を設けると効果的です。また、機能詳細・料金詳細ページで説明や次のアクションが不足していないかを見直すことで、滞在時間・理解度・コンバージョン率の向上につながります。

⑤コンテンツSEO(受け皿のないテーマをLP・特集化する)

検索ニーズはあるのに自社サイト内に受け皿がないテーマを見つけ出し、新規コンテンツとして先取りします。

💡 【ipeのノウハウ】受け皿ページの新規構築

「SaaSカテゴリの解説」「比較軸のまとめ」「用途別のおすすめ」など、検索ニーズはあるのに自社サイト内に受け皿となるページがないテーマを見つけ、特集ページ・LPとして新規作成することも有効な施策です。既存記事の焼き直しではなく、独自の切り口で整理し直すことが上位表示につながります。

【SaaS企業SEO】外部対策・リンク構築戦略

SaaS比較サイト・メディアへの掲載

SaaS領域には専門の比較サイト・メディアが多数存在します。こうした媒体への掲載は、被リンクの獲得だけでなく、比較検討フェーズのユーザーとの直接的な接点にもなります。

導入企業への協力を得た事例記事・インタビューでの被リンク獲得

導入企業のオウンドメディアやプレスリリースで自社サービスが紹介されることで、自然な被リンクとサイテーションの両方を獲得できます。導入企業側でも事例を紹介してもらえる場合は、双方のユーザーにとって有益な範囲で関連ページへのリンク設置を相談するのも一つの方法です。

プレスリリース・独自調査データ発信によるリンク獲得

自社ユーザーを対象にした独自調査データや業界動向レポートは、メディアに引用されやすく、良質な被リンクにつながりやすいコンテンツです。PR TIMESなどを活用した情報発信もあわせて検討しましょう。

SaaS企業がAI対応(LLMO/AIO/GEO)で押さえるべきポイント

BtoBの比較検討でChatGPT・Perplexityが使われ始めている実態

BtoBの購買プロセスにおいても、検索エンジンだけでなく生成AIに「おすすめのSaaSは?」「A社とB社の違いは?」と尋ねるユーザーが増え始めています。AIの回答内で自社サービスが比較候補として挙げられるかどうかが、新たな認知獲得の入り口になりつつあります。

AIに「比較候補」として挙げてもらうための情報設計が重要

AIが回答を生成する際に参照しやすいよう、一次情報・独自データ・FAQ構造を意識したコンテンツ設計が重要です。導入実績数、具体的な機能差、利用シーンなど、他社が容易に真似できない情報を明確な見出し構造で提示することが、引用されやすさにつながります。

指名検索・ブランド認知を高めることがLLMO対策になる

生成AIは、Web上での言及量や一貫性のあるブランド情報を手がかりに回答を生成する傾向があります。プレスリリースや導入事例、SNSなど複数のチャネルでサービス名・特徴を一貫して発信し続けることが、遠回りに見えてLLMO対策として有効です。

LLMOの具体的な施策例

・ページ内容に適したFAQPage・SoftwareApplicationなどの構造化データを実装し、検索エンジンがページの情報を理解しやすい状態に整える

・比較記事・機能ページの見出しをQ&A形式に近い構成にし、要点が単独で成立するようにする

・導入実績数・ユーザー満足度など実績数値を本文中に明記し、根拠のある情報として示す

・サービス名・機能名・料金などの表記をサイト内外で統一し、ブランド情報の一貫性を保つ

AI対策ツール「AKARUMI」でAI経由のブランド露出を可視化

SEOの検索順位はSearch Consoleで確認できますが、ChatGPTやGeminiなどのAI上で自社サービスがどのように扱われているかを把握するには、専用の計測環境が必要です。

ipeが提供する「AKARUMI(アカルミ)」は、ChatGPT・Gemini・Perplexityなど主要な生成AI・AI検索における自社ブランドの露出状況や引用順位、競合との差を可視化できる国産GEO/LLMO分析ツールです。登録したキーワードやプロンプトを日次で計測し、「SEOでは上位表示できているのにAIでは紹介されていない」といった課題も数値で把握できます。

SaaSのように比較検討が重要な業種では、AI上で自社が比較候補に入っているかを把握することも重要です。AKARUMIでは分析結果をもとに改善施策の検討まで行えるため、データに基づいたLLMO対策を進められます。無料トライアルも実施していますので、ぜひ自社の「AI上での見え方」を確認してみてください。

LLMO対策でやってはいけないこと

・自社に偏った比較情報の掲載(他社の情報を不当に低く見せるような表現は信頼性を損なう)

・根拠を示さない機能訴求(「業界No.1」等の表現は、裏付けとなるデータとセットで示す)

・AI向けだけを意識した不自然な文章の細切れ化やキーワードの詰め込み

BtoBのLLMOについては以下でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

SaaS SEOの成果計測とKPI設計

追うべきKPI

オーガニック流入数や検索順位だけでなく、資料請求数、トライアル登録数、画面・機能への着地から商談化につながったSQL(Sales Qualified Lead)化率まで、事業成果に近い指標を追うことが重要です。

PVではなく「商談貢献度」で評価する視点

PV数が多くても商談につながらなければ、事業インパクトとしては小さいといえます。どのページ・どのキーワードが商談・受注に貢献しているかをCRMのデータとも突き合わせながら評価する視点を持ちましょう。

GA4・Search Consoleでの計測環境整備

GA4とSearch Consoleを活用し、検索結果での表示回数・クリック数と、サイト訪問後の行動・コンバージョンをそれぞれ確認できる計測環境を整えることが、効果検証の前提になります。

SaaS企業がSEOで成果を出すための組織体制

専任担当者を立てる重要性

SEO業務は戦略立案からコンテンツ制作、内部対策の実装まで多岐にわたります。他の業務と兼任し、SEOに割く工数が中途半端になってしまうことが、成果が出ない典型的な原因の一つです。可能な限り専任の担当者を置くことが成功への近道です。

必要に応じて外部の専門家を頼るべきタイミング

自社内に十分なSEOノウハウがない状態で闇雲に施策を進めると、方向性を誤り、かけた時間とコストが無駄になってしまう可能性があります。特に立ち上げ期は、外部の専門家の知見を取り入れることで、遠回りを避けて早期に成果へつなげやすくなります。

SEOは時間がかかるものと理解する

SEOは広告と比べて即効性に乏しく、成果が出るまで数か月〜半年以上かかるケースもあります。短期的な成果が出ないからと中断してしまうと、それまでの投資が無駄になってしまいます。正しい戦略のもとで継続することが何より重要です。

ipeのSEO支援実績

ipeでは、業種・サイト規模を問わず、SEO対策の戦略設計から実行まで一貫して支援してきました。支援実績は500社以上です。SaaS企業と同様に「複雑なサイト構造」「多様なユーザーの検索意図」への対応が求められた事例を中心にご紹介します。

KADOKAWA(ウォーカープラス)の事例|大規模サイトのSEO構造設計

 

サイト種別 おでかけ&エンタメ情報サイト
直面していた課題 ・大量のページが複雑に絡み合う大規模サイト構造の中で、どのページをどのキーワードで評価させるかの設計に高度な専門性を要していた
ipeの施策 ・的確な流入キーワード分析に基づくSEO設計
・大規模サイトに存在する複雑な内部SEO課題の洗い出しと、優先順位に沿った内部最適化
得られた成果 ・内部SEO課題を最適化し、落ち込んでいたオーガニックセッション数が回復・増加
・月間1億PVを超える超大規模サイトにおけるSEO全体設計の基盤を構築

複数の切り口を掛け合わせたキーワード設計という点で、SaaSの「業界別×課題別」のような多軸コンテンツ設計にも応用できる知見を持つ事例です。

集英社(週プレNEWS)の事例|評価されないコンテンツの構造改革

サイト種別 ニュース・メディアサイト
直面していた課題 ・コンテンツは豊富にあるのに、各キーワードでの検索順位が上がらない
ipeの施策 ・流入が最も見込める記事詳細ページの評価向上施策
・サイト全体のクローラビリティを改善し、インデックススピードを向上
得られた成果 ・Google検索での表示回数が約220%増加
・半年間でセッション数が約174%増加

「コンテンツはあるのに評価されない」という課題は、比較記事や機能ページを量産しがちなSaaS企業のサイトでも起こりやすく、構造面の改善余地を示す事例です。

JR東海ツアーズの事例|複雑な検索意図に対応したキーワード設計

サイト種別 旅行予約サイト
直面していた課題 ・コロナ禍の影響による需要激減後の回復期に向け、オーガニック流入の立て直しが急務だった
ipeの施策 ・評価を下げていたコンテンツやタイトルなどのマイナス要素を改善
・大規模サイトの構造を踏まえたクローラビリティ改善
・潜在・顕在ユーザーの検索ニーズに応えるコラムコンテンツを企画・拡充
得られた成果 ・「日帰り旅行」が26位から2位へ上昇するなど、旅行関連の重要キーワードで上位表示を実現
・検索アルゴリズムとニーズ変化に適応し、中長期的な流入基盤を確立

潜在・顕在ユーザーそれぞれの検索ニーズを捉えてコンテンツを設計するアプローチは、認知から比較・導入まで検討フェーズが長いSaaS企業のキーワード戦略にも通じます。

メガスポーツの事例|サイトリニューアル後の流入回復

サイト種別 大手ECサイト
直面していた課題 ・サイトリニューアルに伴い、検索順位の低下とオーガニック流入が減少
ipeの施策 ・リダイレクト設定・URL構造・カテゴリ構造の全面的な見直し
・キーワード調査・分析をベースにしたオウンドメディアのコンテンツSEO戦略設計
得られた成果 ・自然検索セッションが200%以上増加、主要キーワードで検索1位を獲得

テクニカルSEOとコンテンツマーケティングを両輪で進めるアプローチは、機能追加やリニューアルが頻繁に発生するSaaSサイトの運用にも参考になります。

LIXILの事例|コンテンツSEO戦略設計による新規流入獲得

サイト種別 住宅設備メーカー公式サイト(リフォームサービス)
直面していた課題 ・SEOで順位上昇を狙えるコンテンツページが少なく、新規流入の獲得を広告に依存していた
ipeの施策 ・マーケティング・キーワード調査/分析に基づくコンテンツSEOの戦略設計・企画
得られた成果 ・広告依存だった集客構造から、資産型のコンテンツSEOへの転換を推進中

「広告に依存した集客構造からの転換」というテーマは、多くのSaaS企業が抱える課題そのものであり、長期的な戦略設計の重要性を示す事例です。

SaaS企業のSEOでよくある失敗パターン

ビッグキーワードだけを追ってニッチ・比較記事を疎かにする

検索ボリュームの大きいキーワードにばかり目が向き、コンバージョンに直結しやすいニッチキーワードや比較記事への投資が後回しになるケースです。ボリュームよりも確度を優先する視点を持ちましょう。

比較記事で自社サービスばかりを持ち上げ、信頼性を損なう

自社に都合の良い情報だけを並べた比較記事は、読み手にすぐに見抜かれてしまいます。かえって信頼性を損ない、離脱や悪印象につながるリスクがあります。

コンテンツはあるのに料金・事例ページのCVR導線が弱い

記事コンテンツは充実しているのに、料金ページや事例ページへの導線、あるいはCTAの設計が弱く、流入を機会損失してしまっているケースです。コンテンツ制作と同じくらい、導線設計にも力を入れる必要があります。

兼任担当者体制でSEOへの工数が中途半端になる

SEOは戦略設計から実装、効果検証まで継続的な工数を要する施策です。他業務との兼任によって片手間の対応になってしまうと、成果が出るまでに必要な継続性を保てず、途中で頓挫してしまうケースが少なくありません。

SaaS企業のSEO・LLMOのご相談はipeへ

SaaS SEOは、検討期間の長さや多段階のコンバージョン設計など、一般的なSEOにはない難しさがあります。自社だけで戦略を組み立てるのが難しいと感じたら、専門家に相談することで、遠回りを避けて早期に成果へつなげやすくなります。

ipeは、SEOの戦略設計から実行、そしてLLMOまでを一貫して支援するパートナーです。

最近では「SEOでは順位が取れているのに、AIの回答には出てこない」というお悩みも多く寄せられます。この悩みの背景には、検索エンジンとAIとでは評価の仕組みが異なるという事実があります。ipeのLLMOコンサルティングは、2013年の創業以来、累計500社以上のSEO支援で培った知見をベースに、SEOとLLMOを一体で支援できる点が大きな特徴です。LLMOは独立した施策ではなく、SEOで培ったサイトの信頼性やコンテンツ資産を土台とする必要があるためです。

ipeのSEO支援は、大きく分けて4つのフェーズで構成されています。

現状分析:ChatGPT・Gemini・Perplexity・Claude・AI Overviewsなど主要な生成AI・AI検索における自社ブランドの露出・引用状況を調査し、競合との比較状況もあわせて把握します

戦略設計:現状分析の結果をもとに、コンテンツ改善・サイト構造の最適化・構造化データ整備などの施策を設計し、優先順位を整理した実行計画を策定します

実行支援:コンサルタント・ディレクター・エンジニアが連携し、コンテンツ制作やページ改善、技術的な実装まで伴走支援します

モニタリング・改善:AI検索上での露出・引用状況を継続的に観測し、施策の検証と見直しを繰り返します

分析には自社開発のLLMO分析ツール「AKARUMI」を活用し、ブランド言及の有無や引用URL、競合との比較状況を可視化したうえで、改善すべきテーマやコンテンツの優先順位を整理します。

また、大規模サイト支援240社以上、最大1.8億ページ規模のサイト支援という実績に加え、社内にコンテンツディレクター・ライターを擁し、累計14,000コンテンツ以上の制作知見を持つことも強みです。

SaaSのように比較検討が重視される業種では、SEOとLLMOを一体で設計できるかどうかが、AI経由での機会損失を防ぐ鍵になります。

SaaS企業のSEOでよくある疑問

Q. SEOの成果が出るまでどれくらいかかりますか?

A. キーワードの競合性やサイトの現状によりますが、SEOは広告と比べて即効性に乏しく、成果が安定するまで数か月〜半年以上かかるケースもあります。特にビッグキーワードでの上位表示には、さらに長い期間がかかることも珍しくありません。

Q. LLMO対策とSEO対策はどちらを優先すべきですか?

A. LLMOはSEOと切り離された独立の施策ではなく、SEOの土台の上に成り立つものです。まずは基本的なSEO対策・コンテンツ整備を優先し、そのうえでLLMOの観点を上乗せしていくのが効果的な進め方です。

Q. 既存顧客向けコンテンツもSEOに効果がありますか?

A. 効果があります。使い方ガイドやFAQは「サービス名 使い方」のような検索から新規ユーザーの流入を生むこともあり、新規獲得と既存顧客のエンゲージメント向上を同時に実現できるコンテンツです。

Q. 比較記事で自社を持ち上げすぎると逆効果ですか?

A. はい、読み手は比較記事の公平性を敏感に見抜きます。他社の強みも正直に示したうえで、自社ならではの強みを根拠とともに伝える方が、結果的に信頼を獲得しコンバージョンにつながりやすくなります。

Q. SEOはまず何から始めればいいですか?

A. まずは自社サイトの現状(インデックス状況、比較検討フェーズのコンテンツの有無、料金・事例ページの導線など)を把握することから始めましょう。ipeでは無料のSEO分析を実施していますので、以下からお気軽にご相談ください。

Q. SEOはAIで代替されて不要になりますか?

A. AIによって置き換えられるというより、役割が変化すると考える方が実態に近いです。生成AIが普及しても、AIが回答を生成する際に参照する情報源は、結局のところWeb上の信頼できるコンテンツです。質の高いコンテンツを作り、検索エンジンとAIの双方に正しく理解される状態を整えるという営みはなくなりません。むしろSEOで培った基本姿勢が、LLMO対策の土台としてこれまで以上に重要になっています。

まとめ

本記事では、SaaS企業ならではのSEOの考え方から、フェーズ別のキーワード戦略、比較記事・料金ページといった重要ページの設計、今日から着手できる実践施策、そしてLLMO対応までを解説しました。

SaaS SEOは検討期間が長く、成果が見えるまでに時間がかかる施策です。しかし、認知〜比較検討〜導入決定という一連のプロセスに沿ってコンテンツと導線を整備し続けることで、広告に依存しない安定したリード獲得基盤を築くことができます。生成AIが比較検討を担う場面が増えるなかでは、SEOの土台の上にLLMO対策を重ねていく視点も欠かせません。

まずは自社サイトの現状を客観的に把握することから始めてみませんか。

この記事の監修者
土井 直哉 Naoya Doi
代表取締役CEO
大学卒業後、個人でWeb制作事業を立ち上げ。その後、SIer(現 SCSK株式会社)、大手SEOベンダーを経てipeを創業。
SEO領域で13年以上の経験を有し、KADOKAWAをはじめとする大規模サイト・データベース型サイトを中心に、SEO戦略の立案からサイト構造改善、実装ディレクションまで幅広く支援している。
現在はAI検索に対応したコンサルティングや、LLMO分析ツール「AKARUMI」の事業推進にも取り組んでいる。
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