KGIとは?KPI・KSFとの違いやメリット、成功させるコツも解説!
KGIは、「Key Goal Indicator」の略で、重要目標達成指標と訳します。KGIは会社全体や従業員に課するノルマや目標だと思われがちですが、実はもっと広い意味がある言葉です。 今回は「KGI」に焦点を当て、その概要やKPI・KSFとの違い、メリット、設定方法、成功させるコツなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認しましょう。
KGIとは?
KGIは、「Key Goal Indicator」の略で、重要目標達成指標と訳します。簡単にいうと、会社や個人に設定する最終目標のことです。例えば、「営業売上を前年比の200%にする」や「来年度の新卒採用を30名から50名に増やす」などの目標を設定し、今後の方向性を定めようとすることを「KGIを設定する」という言い方をします。
KGIとKPI、KSFの違い
ここでは、KGIとKPI、KSFの違いについて解説します。
KPIとは?
KPIとは、「Key Performance Indicator」の略で、重要業績評価指標と訳します。会社や個人が掲げたKGIを達成するには、目標達成に必要なプロセスを具体化する必要があるという考え方です。目標への達成度合いを具体的に数値化した中間目標がKPIです。
KSFとは?
KSFとは、「Key Success Factor」の略で、重要成功要因と訳します。簡単に言うと、KGIとKPIを達成するための成功要因のことです。例えば、「来年度の新卒採用を30名から50名に増やす」といった場合、「新卒採用人数」がKPIで、新卒採用を増やすために行う「採用チャネルを増設」がKSFに該当します。
KGIを設定するメリット
ここでは、KGIを設定するメリットについて4点解説します。
1.従業員が会社の意図を理解しやすい
KGIを設定すれば、従業員が今後の会社の意図を理解しやすくなります。従業員からの信頼が得やすいだけでなく、従業員のモチベーションアップや業務効率の向上も期待できるでしょう。
2.重要業務が明確になりやすい
KGIを設定すると、やるべきことや重要業務が明確になりやすいです。業務の優先順位が決まり、業務の処理速度が向上するでしょう。また業務の処理速度が向上すれば、他のコアな業務に時間を割けるようにもなります。
3.事業の進捗状況がわかりやすい
KGIは数値化、定量化が前提なので、基本的に主観は必要ありません。常に数値で計るので、達成率や進捗状況などを管理しやすくなるでしょう。例えば「今月の売上100万円が多いか・少ないか」ではなく、「目標達成率が50%なのだからまだ少ないな」と進捗状況を客観的に把握すると、事業が順調か判断しやすいでしょう。
4.モチベーションが維持しやすい
企業や事業としてのKGIを設定すると、社内全体が共通の目標に向かうためのモチベーションが向上します。従業員一人一人が目標達成に向かって業務にやりがいを感じ始め、会社全体の士気が向上し始めるでしょう。
KGIとKPIの設定方法と成功させるコツ4選
ここでは、KGIとKPIの設定方法と成功させるコツについて4点ご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1.ロジックツリーの活用
ロジックツリーとは、目標を達成するために着手可能なレベルで要素を分解し、全体の流れを図解したモデルです。企業や個人が抱える問題をツリー形状で整理し、問題の解決策を細分化する際に役立ちます。KGIの達成には、現状何が必要なのか、細分化された要素はどのKPIに関係しているのかなどを視覚的に整理してみましょう。
2.SMARTを意識する
KGIを設定をする際は、SMARTへの考え方が重要です。SMARTとは、適切で明確な目標を立てるために欠かせない5つの要素を含んだ目標設定のためのフレームワークです。
要素 | 概要 |
---|---|
Specific(明確性) | KGIは社内で共有するので、誰が見てもわかりやすい指標にする |
Measurable(測定可能) | 具体的に数値化されたKPIは、課題の早期発見・改善を促す |
Achievable(達成可能) | 達成困難なKGIは、会社全体のモチベーションを下げかねないので、達成期待度が高いKPI・KGIを設定する |
Related(関連性) | 設定したKGIとKPIの関連性を必ず確認する |
Time-bounded(適時性) | KGIに期限を設けることで、具体的なアクションにつなげやすくする |
3.KPIがKGIの目標達成に関係しているかどうか
例えば、「今年の営業利益の目標は1億円だ」というKGIを設定したとします。営業利益を上げる要因には、顧客単価を上げることが効果的です。そこで、「商品単価を〇%上げる」というKPIを設定します。経過を観察し、うまくいけばKGI達成につながります。このようにKPIがKGIの目標達成に関係しているかどうかは必ず確認するようにしましょう。
4.KGIを達成できるKPIかどうか
設定したKPIで最終的にKGIを達成できるかどうかを必ず確認しましょう。あまりにも高すぎる目標は、「目的達成が困難だ」というマイナスの雰囲気を会社全体に蔓延させる恐れがあります。従業員のモチベーション低下にもつながりかねませんので、目標はある程度現実的なレベルで考える必要があるでしょう。
補足:近年注目のOKRとは?
近年、KGI以外にもOKRと呼ばれる考え方が注目されています。補足として簡単に押さえておきましょう。OKRとは、「Objective and Key Result」の略で、「目標と成果指標」と訳します。目標と成果指標の2点を設定をすることで、個人と組織のパフォーマンスを連動させることが目標達成の鍵となるという考え方です。
目標(Objective)
OKRでは、従業員一人一人の能力を向上させることが、結果的に組織全体のパフォーマンスを高められるような目標を設定しましょう。簡単に達成できる目標ではなく、ギリギリの目標を設定すると、従業員もやりがいを感じやすいでしょう。
成果指標(Key Results)
Key Resultは、「何をすれば目標達成なのか」を定義します。Objectiveがどのような数値を達成すれば実現されるのかを表す定量的な目標を設定しましょう。成果指標はあくまで目標に紐付けられた要素なので、具体的かつイメージのしやすい指標に設定すると良いでしょう。
KGI・KPIを設定し、組織全体の士気強化とさらなる成長を図ろう!
このページでは、「KGI」に焦点を当て、その概要やKPI・KSFとの違い、メリット、設定方法、成功させるコツなどについて解説しました。
KGI・KPIは、できるだけ現実的な数値で設定するようにしましょう。KGI・KPIの設定後は、経過を観察し、具体的な施策に落とし込みながら、戦略的に組織全体の士気や従業員たちのモチベーションの向上、売上・利益の向上を目指していきましょう。
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