リダイレクト解除のタイミングはいつ?目安と基本概要を解説

「リダイレクトは解除できるの?」「リダイレクトはいつ解除すればいいの?」Web担当者で、そのようなお悩みを抱えていませんか?実は、一般的に1年以上リダイレクトを継続すれば解除されていいとされています。この記事では、リダイレクト解除のタイミングについて解説します。さらにリダイレクトの基本概要やリダイレクトが必要な場合も解説しているので、ぜひ最後まで読み進めてください。
リダイレクト解除とは
リダイレクトの解除とは、WebサイトやWebページにおいて設定されたリダイレクトを取り除くことを指します。リダイレクトは、ユーザーが特定のURLにアクセスした際に、自動的に別のURLに転送する仕組みです。リダイレクトはさまざまな目的で使用されますが、一時的な転送、ドメインの変更、古いURLの新しい場所へのリンクの修正などに利用されることが一般的です。
リダイレクト解除のタイミングは1年が目安
リダイレクト解除のタイミングは1年が目安とされています。これは、Google検索セントラルにも記載されています。
リダイレクトをできるだけ長く保持します(一般的には 1 年以上)。この期間、Google は古い URL を指している他のサイト上のリンクの再クロールや再割り当てなど、すべてのシグナルを新しい URL に転送できます。
ユーザーの観点から、リダイレクトを無期限に保持することを検討してください。ただし、リダイレクトはユーザーにとっては低速であるため、サイト内のリンクと、他のサイトからの大量のリンクをできるだけ更新して、新しい URL を参照するようにしてください。
引用:Google検索セントラル
リダイレクトを1年間継続しておけば、すべてのPageRankは新しいURLに引き継ぐことができることも記載されております。
ただし、リダイレクトは1年以上を目安にするのは、検索エンジンからの評価の観点からです。2年、3年後に顧客が古いURLをクリックする可能性があるのであれば、移転後のページにユーザーを転送するためにリダイレクトは継続しておくべきでしょう。
また、Google以外のBingやBaiduなどの検索エンジンも利用している場合は、リダイレクトの解除をおすすめしません。他の検索エンジンではどのようなアルゴリズムになっているのかわからないからです。
リダイレクトの解除は、Webサイトの特定の状況や目標に応じて、最適なタイミングを選択する必要があります。Webサイトの管理者や開発者と相談し、具体的なプロジェクトの要件に基づいて目安を設定するようにしましょう。
リダイレクトの基本と機能の概要
リダイレクトは、Webサーバーがクライアントの要求を受け取った際に、別のURLに転送する仕組みです。主なリダイレクトの種類には以下のようなものがあります
301リダイレクト: 恒久的な転送を意味し、クローラーに対しても新しいURLを指定します。
302リダイレクト: 一時的な転送を意味し、元のURLの一時的な置き換えやアクセス制御に使用されます。
303リダイレクト: POSTリクエストをGETリクエストに変換して別のURLに転送します。
307リダイレクト: 一時的なリダイレクトで、リクエストメソッドを維持したまま別のURLに転送します。
リダイレクトの機能は、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOの改善、トラフィックの制御などに貢献します。また、ウェブサイトやアプリケーションのアーキテクチャの変更やコンテンツの再構成時にも重要な役割を果たします。
リダイレクトを設定する必要がある場合は?
リダイレクトを設定する必要がある場合は下記のとおりです。
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それぞれ解説していきます。
サイトを新しくしてURLが変更になったとき
サイトを新しくしてURLが変更になった場合、リダイレクトを実施をしましょう。例えば、旧サイトのURL「example.com/old-page」から、新サイトのURL「example.com/new-page」へリダイレクトを設定することで、ユーザーが以前のURLをクリックした場合でも、ユーザーが正しいページに自動的に誘導されます。
リダイレクトは、ユーザーエクスペリエンスの向上、検索エンジン最適化、リンクの維持とSEOでも利点があるために、かならず301リダイレクトを設定するようにしましょう。
サーバーメンテナンス期間だけ、別のページに遷移させたいとき
サーバーメンテナンス期間中に別のページに遷移させる場合、リダイレクトの設定が必要です。具体的な例として、例えばWebサイトのホームページ(example.com)がメンテナンス中で利用できない場合、一時的にメンテナンス告知ページ(example.com/maintenance)にユーザーを転送する必要があります。
サーバーメンテナンス期間中の場合、通常は302リダイレクトが適切です。302リダイレクトは数日〜1週間程度の一時的なURL転送などの一時的な移行を示すものです。302リダイレクトを設定すると、検索エンジンは元のURLを保持し、一時的なリダイレクトを行います。
複数のページを1つに統合した場合
例えば、重複コンテンツで検索エンジンからの評価が分散して可能性があるために「example.com/a-page」「example.com/b-page」「example.com/c-page」を1つのページにコンテンツをまとめて「example.com/abc-page」に統合するとします。
その場合は、「example.com/a-page」「example.com/b-page」「example.com/c-page」の各ページのURLを「example.com/abc-page」に301リダイレクト設定をおこわなければなりません。
SSL化した場合
SSL(Secure Sockets Layer)化は、Webサイトとユーザーの間のデータ通信を暗号化し、セキュリティを強化するためのプロトコルです。
旧サイトがHTTPプロトコルで運営されていた場合に新たにSSL化(HTTPS化)を行った場合、301リダイレクトが必要となります。これは、旧URL(http://example.com)から新URL(https://example.com)にユーザーを自動的に転送するためです。
リダイレクトによって、ユーザーは新しい安全な接続先に正しく誘導されます。また、SEO対策の観点からもSSL化は非常に重要です。
リダイレクトの解除のまとめ
今回は、リダイレクトの解除のタイミングについて解説しました。
リダイレクトを設定することで、ユーザーは新しいサイトにスムーズにアクセスでき、検索エンジンからも適切に認識されることが保証されます。また、ユーザーエクスペリエンスの向上、検索エンジン最適化、リンクの維持からSEO対策の観点からも重要です。
ただし、利用している検索エンジンによっては、リダイレクト解除でWebサイト全体に影響を及ぼす可能性があるため、解除する前にリダイレクトの影響範囲を確認しましょう。
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