セッションタイムアウトとは?原因や時間の目安、復元などの対策・設定方法
セッションタイムアウトとは、一定時間以上操作がなかった場合に、システムが自動的にセッションを終了することを指します。本記事では、SEOにおけるセッションタイムアウトについて解説しました。さらにセッションタイムアウトの条件や防ぐ設定方法も解説しています。この記事を読めば、SEOにおけるセッションタイムアウトについて分かるはずです。Web担当者は、ぜひ参考にしてください。
セッションタイムアウトとは?
セッションタイムアウトとは、Webアプリケーションなどのオンラインサービスで、一定期間操作が行われなかった場合に自動的にセッションを終了する仕組みのことを指します。
セッションとは、Webサイトなどにアクセスしたときに開始され、ブラウザを閉じるか、ログアウトすることで終了する一連の操作の流れのことです。
セッションタイムアウトは、セキュリティ上の理由から重要な機能であり、ユーザーが長時間アイドル状態の場合に不正なアクセスを防ぐために利用されます。セッションが終了すると、ユーザーは再びログインしなければなりません。
セッションタイムアウトの期間は、Webアプリケーションによって異なり、通常は数分から数時間の間に設定されることが一般的です。
SEOにおけるセッション数の重要性
SEOにおけるセッション数は、Webサイトの訪問数やユーザーエンゲージメントの指標として非常に重要です。セッション数が増えると、Webサイトの人気度が高まり、検索エンジンのランキングに影響を与えることが期待できます。
また、セッション数が多いほど、ユーザーがWebサイトに興味を持ち、より多くのページを閲覧する可能性が高くなるでしょう。これにより、PV(ページビュー)数や平均セッション時間が増加し、ウェブサイトの品質が向上するため、検索エンジンにとっても有利に働きます。
ただし、セッション数だけにこだわるのではなく、Webサイトのコンテンツやユーザー体験にも重点を置くことが重要です。セッション数を増やすために、ユーザーにとって有益でないコンテンツを提供すると、逆に検索エンジンの評価が下がってしまう可能性があるため、注意しましょう。
SEOにおけるセッションタイムアウトの条件
SEOにおけるセッションタイムアウトの条件は下記の3点です。今回は、SEOでよく活用されるGoogle Analyticsで解説していきます。
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それぞれ解説していきます。
接続時間が切れたとき
Google Analyticsでは、セッションタイムアウトの条件は30分間のアクティビティがない場合です。しかし、接続時間が切れた場合もセッションが終了します。
具体例としては、ユーザーがウェブサイトを閲覧している途中で、ネットワーク接続が途切れた場合が考えられます。また、ユーザーが長時間ブラウザタブを開いたままにしていたために、ブラウザが自動的に接続を切断した場合も考えられます。これらの場合、Google Analyticsは30分のアクティビティがないためにセッションが終了したと判断します。
日付をまたいだとき
GoogleのUniversal Analytics(UA)におけるセッションタイムアウトの条件として、日付をまたいだ場合は、午前0時を跨ぐとセッションが終了します。具体例としては、ユーザーが午前11時にWebサイトにアクセスし、午前0時を過ぎるまでアクティビティがなかった場合、そのセッションは終了します。
また、ユーザーが午前0時前にWebサイトにアクセスし、午前0時を過ぎてからもアクティビティが継続した場合でも、新しい日付となったためにセッションが終了します。これらの場合、Google Analyticsは午前0時を境に前日と後日のセッションとして集計されます。
ただし、Universal Analytics(UA)とGoogle Analytics4(GA4)によってセッションタイムアウトが異なります。Google Analytics4(GA4)では、日付をまたいでも、セッションタイムアウトはしません。
参照元が変わったとき
Google Analyticsにおけるセッションタイムアウトの条件として、参照元が変わった場合もセッションが終了します。具体例としては、ユーザーが検索エンジンからWebサイトにアクセスし、その後、直接URLを入力してアクセスしたりなど、異なる参照元からのアクセスがあった場合です。
また、外部サイトからリンクをクリックしてWebサイトにアクセスした場合でも、リンク元が異なる場合は新しいセッションとして扱われます。これらの場合、Google Analyticsは参照元が変わったことにより、別のセッションとしてアクティビティを追跡します。
セッション時間を変更するべきケース
一般的には、デフォルトのセッション時間(30分)はWebサイトによっては適切でない場合があります。例えば、Webサイトによっては閲覧時間が長いため、30分のセッション時間ではセッション数が少なくなってしまい、アクティビティを正確に追跡できない場合があります。
具体例としては、オンラインゲームサイトや動画サイトなどの場合、ユーザーが30分以上同じコンテンツを閲覧することがよくあるため、セッション時間を延長する必要があるかもしれません。一方で、ニュースサイトやブログサイトなどの場合、次々と別の記事を読むことが多いため、セッション時間を短く設定することを検討しましょう。
セッション時間を変更する場合は、Webサイトの性質に合わせて適切な時間に設定することが重要です。
セッションタイムアウトを防ぐ設定方法
Google Analyticsのセッションタイムアウトを防ぐ設定方法は下記の手順です。
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セッション時間の条件は最大4時間まで設定可能です。Webサイトやコンテンツ内容に合わせて調整しましょう。
セッションと間違えやすい指標を解説
セッションと間違えやすい指標は下記のとおりです。
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PV(ページビュー)
ページビュー(PV)は、単にWebサイト上で表示されたページの数を示します。同じユーザーが複数のページを閲覧する場合、PVは増加しますが、セッション数は変わりません。
例えば、あるユーザーが1つのセッションで複数のページを閲覧した場合、PVは増加しますが、セッション数は1つです。つまり、PVは単にページの表示回数を示す指標であるため、Webサイトのアクティビティを正確に評価するにはセッション数を重視することが必要です。
UU(ユニークユーザー)
ユニークユーザー(UU)は、ウェブサイトを訪問したユーザーの数を示します。つまり、同じユーザーが複数回ウェブサイトを訪問した場合でも、1つのUUとして数えます。
セッション数とユニークユーザーの間違いやすい点は、1つのユーザーが複数のセッションを開始した場合にあります。例えば、ユーザーAがWebサイトを訪問してセッション1を開始し、一度離脱した後に再度Webサイトを訪問してセッション2を開始した場合、セッション数は2つになりますが、UUは1つしかありません。つまり、ユーザーAは1人のユニークユーザーであり、2つのセッションを開始しただけです。
セッション数やユニークユーザーは、Webサイトの訪問者数や行動の評価に重要な指標ですが、正確な評価のためには、それぞれの指標の意味を正確に理解することが必要といえるでしょう。
セッションタイムアウト|まとめ
今回は、SEOにおけるセッションタイムアウトについて解説しました。
Webサイトやアプリのアクティブユーザー数の算出や、広告効果の測定などの分析において、セッションタイムアウトが重要な役割を果たしています。
Google Analyticsでは、設定された一定時間以上操作がない場合に、自動的にセッションを終了させることで、正確なセッション数やページビュー数などのデータを取得する仕組みです。
セッションタイムアウトをしっかりと理解して、SEO対策をするようにしましょう。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。