SEOに適したURL設計と運用方法!検索順位アップのコツ
SEO対策にURL設定まで気にする方は少ないかもしれません。検索には影響がないという説もありますが、軽微ですがURLもSEOに影響があるといわれています。今回の記事ではSEOとURLの関係性や設定する時のポイント、注意点などをご紹介します。SEO対策の一つとしてぜひ参考にしてください。
URLの設定はSEOに効果あり
URLをどう設定するのがSEOにとって最適なのか、悩んでいる方も多いかもしれません。URLはSEOに大きな影響ではないですが、多少なりとも効果があるといわれています。
URLは、Googleのガイドラインからもクローラビリティを上げるためにもシンプルな構造が推奨されていますが、長いURLでも検索順位に影響はありません。URLそのものは、WEBサイトの住所といわれており、検索エンジンが発達していなかったときにはユーザー視点からわかりやすく、覚えやすいものを設定していました。そのため、長すぎるURLは本来の役割が担えていないともいえます。
SEOの本質はユーザーファーストを実現することです。直接的にURLの設定を工夫することによる影響というより、ユーザーにわかりやすく覚えやすいURLを設定することでそのページの内容が理解しやすくなります。そのようなユーザビリティの向上が間接的にSEOに影響を与えるといわれています。
そもそもURLとドメインとは
URL(Uniform Resource Locator)は、インターネット上でのウェブページのアドレスを指します。SEOにおいて効果的なURL構造は、サイトの検索エンジンにおけるパフォーマンス向上に貢献します。
URLはドメイン名とそれに続くパス(ページの場所を示す部分)で構成され、適切な設定を行うことで、ウェブサイトの可視性とユーザビリティを高めることができます。
SEOに適したURL設計の重要性
SEOに適したURL設計は、検索エンジンとユーザーの両方に配慮することが重要です。ここでは、検索エンジンへの配慮、ユーザーへの配慮、サイトの構造とURLの整合性について説明します。
検索エンジンへの配慮
検索エンジンは、URLからWebページの内容を理解しようとします。URLにキーワードを含めることで、ページの主題を明確に伝えることが可能です。
また、URLの構造がシンプルで論理的であることは、検索エンジンがサイトの構造を把握しやすくなり、クロールとインデックスの効率が向上します。
ユーザーへの配慮
ユーザーフレンドリーなURLは、ユーザーにとって覚えやすく、共有しやすいものです。URLからページの内容が推測できることで、ユーザーはクリックする前にページの概要を理解することができます。
また、読みやすいURLは、ソーシャルメディアでのシェアやリンク獲得にもプラスの影響を与えます。
サイトの構造とURLの整合性
URLの構造は、サイトの情報アーキテクチャを反映している必要があります。サイトの階層構造とURLの階層を一致させることで、ユーザーと検索エンジンの両方にとって、わかりやすいナビゲーションを提供可能です。
一貫性のあるURL設計は、サイト全体の構造を明確にし、SEOに好影響を与えます。
SEOフレンドリーなURLの要素
SEOに適したURLを設計するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。ここでは、URLの長さ、キーワードの使用、単語の区切り方、不要な記号や文字列の排除について説明します。
URLの長さを適切に保つ
URLの長さは、できるだけ短くすることが推奨されています。長すぎるURLは、ユーザーにとって覚えにくく、共有しにくいものです。
また、検索エンジンのクロールにも影響を与える可能性があります。一般的に、URLは50~60文字以内に収めることが理想的とされています。
URLにキーワードを含める
URLにページの内容を表すキーワードを含めることは、SEOにとって重要な要素です。キーワードを含むことで、検索エンジンはページの主題を理解しやすくなります。
ただし、キーワードの詰め込みすぎには注意が必要です。不自然なキーワードの羅列は、スパムとみなされる可能性があります。
URLの単語をハイフンで区切る
URLに複数の単語を含める場合、単語間はハイフン(-)で区切ることが推奨されています。アンダースコア(_)やプラス記号(+)などの記号は避けましょう。
ハイフンで区切ることで、URLがわかりやすくなり、検索エンジンもキーワードを認識しやすくなります。
URLに不要な記号や文字列を含めない
URLには、不要な記号や文字列を含めないようにしましょう。例えば、「?」や「&」、「=」などの記号は、URLをわかりにくくします。
また、「index.html」や「page1.php」などの一般的なファイル名も、できるだけ避けることが推奨されています。シンプルで意味のあるURLを心がけましょう。
URLを正規化する
SEOでは、Googleのクローラーにクロールしてもらい評価を受ける必要があります。その際、Googleは実際にURLを設定したときにアクセスして、そのサイトにチェックしています。
URLによっては、「www」や「index.html」があるものとないものでも同じページが表示される場合があったり、別のURLだけで同じコンテンツが表示されたりする場合などは、クローラーの評価が分散してしまうリスクがあります。
このようなことを避けるためにもサイト内でページをリンクする場合は特定のURLを貼り、正しいURLをGoogleに伝える事が重要です。
英語・数字・アンダーバーを活用する
現在、日本語のパーマリンクが設定可能になりました。しかし、ブラウザによっては日本語が表示できずに「?」と英数字に変換されてしまう場合があります。このようなことを避けるためにもURLには英語・数字を活用することがおすすめです。
また、URLの中身がわかりやすいようにアンダーバーなどで区切りをつけることでユーザビリティも上がります。
URLの可読性を保持
URLは、人間にも理解しやすい形であるべきです。不必要なパラメータや複雑な数字の羅列は避け、ページの内容を端的に表す単語やフレーズを用いるのが望ましいといえます。これにより、ユーザーがリンクを見ただけで、ページの内容をある程度理解できるようになるためです。
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ディレクトリ構造とURLの最適化
Webサイトのディレクトリ構造は、URLの設計に大きな影響を与えます。ここでは、シンプルで階層の浅いディレクトリ構造、カテゴリやタグを活用したURL設計、パラメータの使用を最小限に抑える方法について説明します。
シンプルで階層の浅いディレクトリ構造
ディレクトリ構造は、できるだけシンプルで階層の浅いものを目指しましょう。深い階層のURLは、ユーザーにとってわかりにくく、検索エンジンのクロールにも影響を与える可能性があります。
一般的に、3階層程度までに収めることが推奨されています。トップページから重要なページへのアクセスは、3クリック以内で可能なようにしましょう。
カテゴリやタグを活用したURL設計
Webサイトのコンテンツをカテゴリやタグで分類し、それをURLに反映させることで、ユーザーと検索エンジンの両方にとってわかりやすいURL構造を作ることができます。例えば、「https://example.com/category/subcategory/post-title」のようなURLは、ページの位置づけを明確に示しています。
カテゴリやタグを活用し、URLにも反映させることがおすすめです。
パラメータの使用を最小限に抑える
URLにパラメータ(例:「?id=123」)を使用することは、できるだけ避けましょう。パラメータを多用すると、URLがわかりにくくなり、検索エンジンのクロールにも影響を与える可能性があります。
パラメータが必要な場合は、最小限に留め、できるだけ意味のある名前を付けることが重要です。また、URLリライトを使ってパラメータをわかりやすいURLに変換することも検討しましょう。
ダイナミックURLとSEOへの影響
ダイナミックURLは、Webサイトの管理には便利ですが、SEOの観点からはいくつかの課題があります。ここでは、ダイナミックURLとは何か、ダイナミックURLがSEOに与える影響、ダイナミックURLをSEOフレンドリーにする方法について説明します。
ダイナミックURLとは何か
ダイナミックURLとは、URLにパラメータやセッションIDを含み、動的にページを生成するURLのことを指します。例えば、「https://example.com/product.php?id=123」のようなURLは、ダイナミックURLの一例です。データベースからコンテンツを取得し、リアルタイムでページを生成します。
ダイナミックURLがSEOに与える影響
ダイナミックURLは、以下のようなSEOへの影響があります。
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これらの影響により、ダイナミックURLはSEOに不利になる傾向があります。
ダイナミックURLをSEOフレンドリーにする方法
ダイナミックURLをSEOフレンドリーにするには、以下のような方法があります。
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これらの方法を適切に組み合わせることで、ダイナミックURLのSEOへの影響を最小限に抑えることができます。
URLリライトによるSEO対策
URLリライトは、ダイナミックURLなどのSEOに不利なURLを、わかりやすいURLに変換する方法です。ここでは、URLリライトの方法と注意点について説明します。
URLリライトには、以下のような方法があります。
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さらに、URLリライトを行う際は、以下の点に注意しましょう。
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正しくURLリライトを設定することで、SEOに適したURLを実現できます。サイト移行や大規模なURL変更を行う際は、慎重に計画を立てて実行しましょう。
正規化とカノニカルURLの設定
URLの正規化とカノニカルURLの設定は、重複コンテンツ問題を解決するために重要な役割を果たします。ここでは、重複コンテンツ問題とSEOへの影響、正規化によるURL統一、カノニカルURLの設定方法について説明します。
重複コンテンツ問題とSEOへの影響
重複コンテンツとは、同一または類似のコンテンツが複数のURLで存在することを指します。重複コンテンツは、以下のようなSEOへの影響があります。
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重複コンテンツ問題を解決するには、URLの正規化とカノニカルURLの設定が有効です。
正規化によるURL統一
URLの正規化は、URLのバリエーションを統一することで、重複コンテンツ問題を解決する方法です。例えば、以下のようなURLのバリエーションを、1つの正規化されたURLに統一します。
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正規化されたURLへのリダイレクト(301リダイレクト)を設定することで、重複コンテンツ問題を回避できます。
カノニカルURLの設定方法
カノニカルURLは、同一または類似のコンテンツを持つページの中で、最も優先されるべきURLを指定する方法です。カノニカルURLを設定することで、検索エンジンに優先的にインデックスすべきページを明示できます。
カノニカルURLの設定には、以下の方法があります。
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適切なカノニカルURLを設定することで、重複コンテンツ問題を解決し、SEOを最適化できます。
URL設定するときの注意点
URLを設定するときのポイントをご紹介しましたが、URLを設定するときに注意したほうが良い点もあります。
ディレクトリ構造をシンプルに
URLのディレクトリ構造をシンプルにするということです。お伝えしたようにSEOで重要なのは、ユーザビリティです。ディレクトリ構造が複雑でユーザーからわかりづらいURLは利便性の面からもSEO効果が上がらない可能性があります。そのためにもディレクトリ構造をシンプルに設計することが重要です。またディレクトリ構造をシンプルにすると管理もしやすくなります。
動的URLの活用
URLは静的URLとユーザーの要求に応じてパラメータが生成する動的URLがあります。SEOとして、静的URLでも動的URLでもどちらのほうがいいという決まりはありません。しかし、静的URLのほうがシンプルな構造であり、ユーザーフレンドリーの面からも使いやすいです。
また、複数のパラメータやセッションIDが付与される複雑化した動的パラメータが多すぎると、クローラーが正しく機能しない可能性もあるため注意しましょう。
既存URLのSEO変更
SEO対策のために、既存URLを変更すべきなのか迷うかもしれません。しかし、既存の評価を引き継ぐためには、301リダイレクトの設定や、canonicalタグの書き換え、内部リンクの修正などさまざまな設定が必要になります。しかし、さまざまな設定を行うには大きな労力が必要であり、リスクが発生する可能性もあります。
URLの変更はSEOへの影響は軽微です。その為無理にURLを再設定する必要はありません。
SEOに最適なURLを設計・運用しよう
本記事では、SEOに適したURL設計と運用方法について詳しく解説しました。SEOに最適なURLは、ユーザーエクスペリエンスの向上と検索エンジンからの評価アップにつながります。
サイトの規模や目的に合わせて、適切なURL設計と運用方法を選択し、継続的に改善していくことが重要です。
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