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リダイレクトとは?種類や設定やチェック方法、Googleの警告や危険性を解説

リダイレクトとは?種類や設定やチェック方法、Googleの警告や危険性を解説

WEBサイトを運営していてリダイレクトという言葉を目にすることはあっても、具体的な仕組みや、どのように設定すればよいのかが分からないことも多いのではないでしょうか。この記事では、「リダイレクトとは何か」「リダイレクトの種類と違い」「リダイレクトの設定方法」「リダイレクトの警告の意味」について紹介します。

リダイレクトとは

リダイレクトとは、あるURLへ訪れた読者を、別のURLへと自動的に誘導する仕組みです。ウェブページを統合あるいは削除して新しいウェブページを作成した場合などに、古いURLから新しいURLへリダイレクト設定を行います。

リダイレクトを行う理由

削除したウェブページのURLを他のページに貼られているリンクや検索結果からクリックすると「Not Found」などのエラーメッセージが表示されます。これではせっかく訪れた読者を逃してしまうことになるでしょう。リダイレクト設定しておくと、古いサイトや記事へ訪れた読者を自動的に新しい記事へと誘導でき、機会損失をまぬがれることができます。

リダイレクトを行うSEO的な意義

リダイレクトはSEO対策においても非常に重要です。リダイレクトを使用すれば、古い記事の評価を新しい記事へを引き継ぐことができます。Googleから一定の評価がされているウェブページを削除し、別のURLで新たに記事を作成した場合はGoogleの評価はリセットされます。仮に全く同じ内容だったとしてもGoogleは別の記事と認識するため、また一から評価を積み上げなくてはなりません。しかしリダイレクト設定を行うと、このリセットを防ぐことができるのです。

SEOの概要について詳細を知りたい方は下記記事もご確認ください。網羅的にSEOの基礎を解説しています。

リダイレクトが必要なケース

リダイレクトは、あるURLへ訪れた読者を、別のURLへと自動的に誘導し、古いサイトや記事へ訪れた読者を自動的に新しい記事へと誘導し、機会損失を防ぐ仕組みです。しかし、どのような場合にリダイレクトが必要になるかイメージしづらいと思います。ここからは実際にリダイレクトが必要になる3つのケースについて紹介していきます。

サイトのドメインを変更する時

サイトのドメインを変更する時には、検索エンジンやユーザーが古いURLをクリックした場合でも、新しいドメインに転送されるためにリダイレクトされるようにする必要があります。リダイレクトを行うことによって、ユーザーが再度新しいドメインを入力する手間などが不要になるため、ユーザビリティを損ねず、離脱を防ぐことができます。

URLの正規化が必要な際

URLの正規化とは、同じページの複数のURLを1つのURLに統一していくことを指します。URLの正規化によって、検索エンジンが重複したコンテンツをインデックスするのを避け、サイトのランキング向上につながるためSEOにとって有効です。しかし、その際にリダイレクトが設定していないと、検索エンジンが新旧のURLを重複したコンテンツと判断し、ランキングが下がる恐れがあります。

サイト全体をリニューアルするタイミング

リニューアル時にもリダイレクト処理が必要です。サイトをリニューアルする際には新しいURL構造の導入や古いコンテンツの削除などの作業を要します。すぐに旧サイトを閉鎖してしまうと、今まで蓄積したSEO評価をリニューアル後のサイトに引き継げなくなるためサイトのSEOに大きな影響を与えてしまう可能性があります。そのため、慎重に計画を練り、リダイレクト処理をすることが必要です。

リダイレクトの種類

リダイレクトには、301リダイレクトと302リダイレクトの2つがあります。状況に応じて使い分ける必要があるので、違いを理解しておきましょう。

301リダイレクト

301リダイレクト 302リダイレクト
効果 半永久的に転送 一時的に転送
主な使用場面 ・サイト移転時
・URLの正規化
・サイトの更新作業やメンテナンス
・予期せぬエラーや不具合回避のための一時的な転移
・A/Bテスト
・スマホページへの転送
インデックス リダイレクト先 リダイレクト元
PAGERANK 渡す 渡す

301リダイレクト

301リダイレクトとは、恒久的な転送を意味します。元のURLを二度と使う可能性がない場合に使用する設定です。

302リダイレクト

302リダイレクトとは、一時的な転送を意味します。恒久的に転送するのではなく、一時的に転送する場合や元のURLを並行して使用する場合に行う設定です。検索結果には元のURLが表示されます。ただし、302リダイレクトを長期間おこなっていると、転送先のURLが検索結果に表示されるケースもあるため、注意しておきましょう。

リダイレクトの設定方法

リダイレクトの設定方法は、主に以下の5つです。

  • .htaccessファイルを使用したリダイレクト
  • phpを記述するリダイレクト
  • JavaScriptによるリダイレクト
  • meta refreshによるリダイレクト
  • WordPressのプラグインで設定する リダイレクト

.htaccessファイルやphpによるリダイレクトはサーバー側で行われる処理で、 JavaScriptによるリダイレクトはクライアント側で行われる処理です。推奨されているリダイレクト設定は .htaccessファイルを使用した方法です。
どの設定方法においても、わずかな記入ミスでリダイレクトが無効になる可能性があるため、正確に行いましょう。
以下、それぞれの設定方法について解説します。

.htaccessファイルを使用したリダイレクト

.htaccessファイルを使用したリダイレクトは、WEBサーバーに.htaccessファイルを設置する方法です。
テキストエディタなどで.htaccessファイルを作成、URLを転送する記述を行い、WEBサーバー上にファイルを保存します。
Apacheを使用しているサーバーでしかできないこと、ファイルの編集・保存のためにサーバーへアクセスする権限が必要な点に注意が必要です。

SEOの観点から最も推奨されている方法なので、リダイレクトを行う必要がある場合は、まず.htaccessファイルを使用したリダイレクトを検討しましょう。

phpを記述するリダイレクト

phpを記述するリダイレクトは、 header関数を利用します。 .htaccessファイルを使用したリダイレクト設定で条件分岐が複雑になる場合にはphpによる設定が向いています。ページ単位で行う必要があり、サイト全体のリダイレクトの管理が難しくなる点に注意が必要です。

JavaScriptによるリダイレクト

JavaScriptによるリダイレクトは、クライアント側で処理が行われる方法です。使用しているサーバーで.htaccessファイルを使用したリダイレクトができない場合に、代替的な方法として利用されます。 JavaScriptを無効にしているブラウザではリダイレクトが無効になってしまう点に注意しておきましょう。

この3つの方法のほか、ワードプレスを利用したサイトの場合は、「Redirection」というプラグインを利用することでリダイレクト設定が可能です。リダイレクト設定に自信がない場合は、プラグイン導入を検討してみましょう。

meta refreshによるリダイレクト

meta refreshによるリダイレクトはHTMLのメタタグに記述することで設定する方法です。転送先のURLと秒数を指定すると、リダイレクトさせることができます。

meta refreshによるリダイレクトはサイトのページランクを引き継ぐことができないため、SEO的な観点からはおすすめできません。実際にGoogleもmeta refreshによるリダイレクトを非推奨としています。

WordPressのプラグインで設定するリダイレクト

WordPressでサイトを構築している場合、WordPressのプラグインでもリダイレクト設定が可能です。公式のプラグイン「Redirection」をインストールして、httpリダイレクトが可能になります。専門的な設定をする必要がないので、このやり方ならプログラミングの知識がない人でも簡単に対応が可能です。

リダイレクトを.htaccessで設定する具体的な方法

1.ファイルを作成する

「.htaccess」はサーバー上にある設定ファイルです。「.htaccess」ファイルはテキストエディタで作成できます。テキストエディタを使って必要なコードを記述し「.htaccess」というファイル名で保存すればよいのですが、前後に何かの文字をつけないと隠しファイル化してしまうので注意してください。

2.ページ単位とディレクトリ単位での変更時の記述例

ページ単位でのリダイレクトは、特定のページのみURLが変更になった場合に必要です。ページ単位で、旧URL「○○.html」から新URL「△△.html」に転送する場合は以下のように記載します。

RewriteEngine on
RewriteRule ^○○.html$ https://www.◆◆.com/△△.html [L,R=301]

ディレクトリ単位で変更する場合、「/○○/」から「/△△/」に転送させるために以下のように記載してください。

RewriteEngine on
RewriteRule ^○○(.*)$ /△△$1 [L,R=301]

3.サーバーへアップする

HTMLやCSSファイルと同じくFTPソフトを使ってファイルをアップロードすることでリダイレクトの操作は完了します。しかし、少しの操作ミスでページが非表示になるため、バックアップをとり、正しい階層にアップロードされているか念入りにチェックすることがおすすめです。

リダイレクトの注意点

  • 関連したテーマのページ同士をリダイレクトする
  • リダイレクトループに気をつける
  • リダイレクトの設定期間の目安
  • 全てのリダイレクト先をトップページにしない
  • 実装後は正しく設定できたかをチェックツールなどで確認

リダイレクトの設定時には、いくつか注意すべきポイントがあります。リダイレクト実装における注意点について5つ解説していきます。

関連したテーマのページ同士をリダイレクトする

繋ぐサイト同士は、なるべく近似したテーマのものにすることが望ましいです。これは、ユーザーにとって、ある情報について知りたいと思っても、遷移先がまったく関係のないページではニーズが満たされないためです。また、関連ないサイト同士を繋いだ場合にはGoogleの評価としても、ページ間のSEO評価を引き継ぐべきではないと判断されてしまう可能性があります。

リダイレクトループに気をつける

リダイレクトループとは、WebページからWebページへリダイレクトされ続ける状態のことを指します。これは主にリダイレクト設定の誤りなどが原因で生じます。その際には、ブラウザーには「このページは無限にリダイレクトされています」とエラーが表示されてしまいます。可能な限りリダイレクトのチェックツールなどを使って、原因を特定し、速やかに対処することが必要です。

リダイレクトの設定期間の目安

リダイレクト設定は、管理の手間などの負担がなければいつまでも保持しても問題はありません。一方で、いつまでも保持しておく必要もありません。そのため、少なくとも1年は古いページを訪問するユーザーがいる可能性があるので、リダイレクトを設定するべきですが、それ以降はリダイレクト設定を外して古いページは削除しても問題ないといえます。

全てのリダイレクト先をトップページにしない

トップページ以外のリダイレクト先を設定することは、ユーザーの利便性の向上に役立つ場合があります。全てのページがトップページにリダイレクトされると結局使い勝手が悪く、ユーザーは意図したページに辿りつくために手間を要するため、ユーザーの離脱を招いてしまいます。そのため、できるだけ関連したページにリダイレクトするように、ページごとに設定するのがおすすめです。

実装後は正しく設定できたかをチェックツールなどで確認

リダイレクトが正しく実装できていないと、リダイレクトできないだけでなく、サイト全体に不具合が生じる場合があります。サイトの不具合の有無を確認するためには専用のチェックツールを利用すると便利です。また、ページ単位のリダイレクトの場合は、Google ChromeのデベロッパーツールでHTTPステータスコードを確認するとよいです。

リダイレクトの警告の意味

リダイレクトの警告とはGoogleのサービスを利用中、リンク先に不適切なリダイレクトが検出された場合に表示されるエラーメッセージです。「表示中のページからhttp://○○.comといったページにリダイレクトしようとしています」などの文言が表示されます。スパムメールなどがGoogleのドメインを騙って危険なページへと誘導する危険があるための警告です。しかし実際にはリダイレクト先が問題の無いサイトであってもこのメッセージが出てしまうことがあります。運営しているサイトでこの警告が出てしまうとサイトの信頼性が落ちてしまいますので、リダイレクトの警告が出た場合は以下を確認しましょう。

  • リンク先のURLがSSL化されているか
  • 元ページと関連の無いURLに設定されてないか
  • リダイレクト先に短縮URLを使っていないか

上記の条件を満たしていない場合、Googleが不適切なリダイレクト先と判断するケースが多いです。

「リダイレクトが繰り返し行われました。」と表示される場合の対処法

「リダイレクトが繰り返し行われました。」と表示されるのは、リダイレクトのループが発生し、最終的に表示するページが見つからない場合です。「ページを開けませんでした。多くのリダイレクトが発生しています」と表示されるケースもあるようです。運営するウェブページでこの表示が出た場合はリダイレクトが正しいURLに設定されているか確認しましょう。

なお、閲覧者側がこの問題を解決するにはブラウザの再起動、シークレットモードでのブラウザ起動、cookieの削除といった方法があります。

Googleサーチコンソールで「リダイレクトエラー」が表示されたら

リダイレクトエラーの修正をおこなってもGoogleサーチコンソールでエラー表示が消えない場合があります。その際には、まず、実施した修正方法が正しい内容で、既にエラーの原因を解消できているかどうか確認してください。エラーが解消済みならサーチコンソールへの反映のタイムラグが原因と見て、一定時間開けて再度確認することで改善している場合があります。Googleサーチコンソールの不具合事例もあるため多角的に可能性を検討するようにしてください。

リダイレクトに関するよくある質問

リダイレクト しないとどうなる?

URLを変更した際、リダイレクトが設定されていないと、ユーザーにとって不便でありサイト離脱に繋がります。また、Googleも新旧のサイトの関係性を把握できず、新しいWebサイトをまったくの新しいWebサイトとして認識してしまう可能性があります。そのため、リダイレクトなどの対応は必須と言えます。

リダイレクトの警告は危険ですか?

リダイレクトの警告は、ユーザーが不適切なページやスパムサイトなどに誘導されてしまわないように、Googleが警鐘を鳴らしているものです。この警告が出るとユーザーにとって、そのサイトの信頼性が落ちてしまうだけなくSEOにとっても悪影響があります。そのため、警告が出た場合は原因を確認して修正する必要があります。

リダイレクトの確認方法は?

リダイレクトの確認には大きく2つの方法があります。1つ目が実際にURLにアクセスしてみてリダイレクトされるかチェックする方法です。2つ目がツールを使って確認する方法です。設定にミスがあるとユーザー的にもSEO的にも良くないので、設定後は必ず確認するようにしましょう。

正しい方法でリダイレクトを行いましょう

リダイレクトは、サイトの移転や記事の統合・削除を行う場合に、必須ともいえる設定です。SEO対策として記事の評価を引き継ぐために正確なリダイレクト設定方法を理解しておきましょう。

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