Perplexity AIとは？日本語での使い方やChatGPTとの違い

Perplexityとは、正式には「Perplexity.AI（パープレキシティ）」と呼び、完全無料で利用できる対話型AI検索エンジンのことです。 今回は「Perplexity」に焦点を当て、その概要や特徴、利用方法、利用する際のポイント、注意点、ChatGPTとの違いなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認しましょう。

Perplexityとは？

Perplexityとは、正式には「Perplexit.AI（パープレキシティ）」と呼び、完全無料で利用できる対話型AI検索エンジンのことです。Aravind SrinivasとDenis Yaratsによって共同開発され、2022年の12月に実装されました。AI検索エンジンとは、AIが学習した内容を踏まえて検索結果を表示する検索エンジンです。ユーザーが検索したキーワードに応じた検索結果が表示されるだけでなく、AIと対話形式で情報を検索できます。例えば、「SEOとMEOの違いについて教えて」とAIに質問をすると、それぞれの概要や違いについて回答してくれます。また同時に回答の根拠となったリンクや関連情報のリンクなども表示してくれます。さらに、希望通りの回答が表示されない場合は、追加でAIに質問をすれば情報を絞り込むことも可能です。

Perplexityの特徴

ここでは、Perplexityの特徴について4点解説します。

1.最新のソースに基づいて回答される

Perplexityは、数あるAI検索エンジンの中でも、最新のソースに基づいて回答されることに定評があります。常に新しい情報を学習し続けるので、表示される回答は常に最新情報に基づいています。

2.回答の根拠となるソースも表示される

Perplexityでは、検索内容に応じた回答が表示されるだけでなく、その根拠となったソースも一緒に表示されます。具体的な情報がリンク付きで表示されるので、「なぜそのような回答になったのか」という疑問をスピーディに解決できます。

3.回答を独自のURLで保存できる

Perplexityでは、質問の回答を得られるだけではなく、その回答に至るまでの一連の流れを独自のURLで保存しておけます。つまり一連の流れを保存しておけるので、次回同じ質問をする手間を省くことができるのです。

4.ログイン無しで利用できる

Perplexityで検索する際、ログインの必要はありません。ChatGPTのように検索が必要になるたびにログインする必要はないので面倒な手間を省くことができます。

Perplexityの利用方法

ここでは、Perplexityの利用方法について2点解説します。

1.Perplexityの公式ページからアクセス

Perplexityは公式Webページにアクセスすることで利用できます。インターネット環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなどから時間・場所を問わず利用できます。検索方法は、一般的な検索エンジンと同じで、検索したい内容を検索窓に入力するだけです。

2.拡張機能をGoogle Chromeに追加する

Perplexityの拡張機能をGoogle Chromeの検索エンジンに追加すると、Perplexityのページを開くことなく、検索窓から直接検索ができます。

なお追加方法は以下の通りです。

Chromeウェブストアにて、Perplexity AIの拡張機能をChromeに追加
Chromeの「拡張機能」アイコンをクリックして利用する

なお拡張機能をGoogle Chromeに追加すると、閲覧ページの要約や検索範囲の選択などの機能が利用できるようになります。積極的に活用していきましょう。

Perplexityを日本語で利用する際のポイント

Perplexityは言語を分析する能力を備えています。日本語で検索すると日本語で回答してくれる仕組みです。また「〇〇について日本語で答えて」とAIに指示することでも、日本語の回答を得ることができます。なお、英語や日本語以外にも、中国語やフランス語、ドイツ語、スペイン語など多数の言語に対応しています。

Perplexity AIの料金

Perplexity AIは、無料版と有料版の2つの料金プランを提供しており、それぞれに異なる機能が備わっています。

無料版の内容

基本的な機能が利用可能です。
GPT-4の利用は5回/4時間までです。
日本語に対応しています。
ファイルのアップロード数は3件/日に制限されています。

Perplexity Pro（有料版）の内容

月額プランと年額プランの2種類です。
月額プランの料金は20ドル、年額プランは200ドル（2か月分無料）です。
年額プランでは7日間の無料トライアルがあります。
日本語に対応しており、より高度な自然言語処理能力を持つGPT-4を300回以上利用できます。
ファイルのアップロード数に制限はありません。
年払いの場合のみ、プロのサポートが提供されます。

これらの情報を踏まえると、Perplexity AIはユーザーのニーズに応じた柔軟な料金プランを提供しており、基本的な機能の利用は無料で可能ですが、高度な機能や制限のない利用を望む場合は有料プランが適しています。

Perplexityを利用する際の注意点

ここでは、Perplexityを利用する際の注意点について4点解説します。

1.日本語検索の精度が低い傾向にある

Perplexityは、英語圏を中心に開発が進められているツールです。日本語検索の精度がやや低い傾向にあるので、回答に違和感を感じる場合があることを覚えておきましょう。

2.日本語検索と英語検索とで回答に差が生まれる場合がある

日本語検索と英語検索とでは学習内容が異なるので、表示される回答の内容が異なる場合があります。特に、文化や考え方、研究結果などが異なる場合、その影響が出やすいです。例えば、アメリカでは自宅の玄関で靴を脱がない文化です（日本では脱ぐ文化）。このような文化の違いは、検索結果に大きな影響を与えることを覚えておきましょう。

3.日本語を指定しても英語で回答される場合がある

Perplexityは、質問した言語で回答してくれる仕様なので、日本語で回答してもらいたい場合は日本語を利用します。しかし、日本語で質問しても英語で回答される場合があります。今後のアップデートで仕様の改善を待ちましょう。

4.UIに使いにくい部分がある

例えば、検索フォームで漢字を変換する際、変換を確定させようと途中で「Enter」ボタンを押してしまうと、「送信の合図」として認識されてしまい、漢字の変換が完了しないまま回答が生成されることがあります。日本語向けに開発されたツールではないので、やや使いにくいと感じる場合があることを覚えておきましょう。

PerplexityとChatGPTはどちらがおすすめ？

Perplexityの競合サービスにChatGPTがあります。ChatGPTとは、OpenAIが2022年11月に公開したAI検索エンジンです。入力した質問に対して、AIが対話形式で自然な回答を表示してくれます。

ここでは、PerplexityとChatGPTのどちらを使うべきか悩んでいる人に向けて、目的別にどちらがおすすめかをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.最新情報を求める場合：Perplexity

ChatGPTは、2021年までの情報で学習されています。そのため、提示される回答の内容が古かったり、回答できない質問は拒否してきたりします。例えば、「現在の日本の総理大臣は誰ですか？」と質問すると、「菅総理」と回答します。一方、Perplexityではつねに最新情報を踏まえた回答を提示してくれるという強みがあります。

2.完全無料を求める場合：Perplexity

ChatGPTの利用は基本的に無料です。しかし、2023年6月現在、最新のChatGPTをOpen AI上で利用する場合は月額20ドルのサブスクリプションサービス「ChatGPT Plus」に加入する必要があります。完全無料でAI検索エンジンを利用したい場合は、Perplexityの利用を検討しましょう。

3.テキストに精度を求める場合：ChatGPT

ChatGPTを活用したアメリカの司法試験において、AIが生成した回答が受験者の上位10％に該当する高スコアを獲得しました（※）。この結果は、AI検索エンジンの精度の高さを証明しています。一方、Perplexityでは日本語への対応が不十分です。回答の精度という観点でみると、ChatGPTを活用するべきでしょう。

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※出典：https://www.businessinsider.jp/post-266927

4.コードを生成する場合：ChatGPT

ChatGPTでは、「〇〇と出力するプログラムを書いてほしい」と入力すると、必要なプログラミングコードを回答してくれます。「Java」「Python」「Go」「C++」「JavaScript」「C#」「C」など豊富なプログラミング言語に対応しています。またイラストとして紙に描いたスケッチを画像として認識し、スケッチをWebサイトに反映させるために必要なコードも提示してくれます。必要なコードを生成したい場合はChatGPTを活用すると良いでしょう。

5.SEO目的で使用する場合：ChatGPT

ChatGPTには、SEOに役立つ機能が多数搭載されています。SEO対策を行う際は、ChatGPTを活用すると良いでしょう。

【ChatGPTに搭載されたSEO機能の例】

検索キーワードのリサーチ
ペルソナの作成・設定
見出し構成の作成（コンテンツ作成の補助）
オリジナルコンテンツの作成
メタデータを最適化するためのアドバイス
コーディング作業（プログラミングコードの生成）

Perplexityを使いこなして最新情報の取得や業務の効率化を図ろう！

このページでは、「Perplexity」に焦点を当て、その概要や特徴、利用方法、利用する際のポイント、注意点、ChatGPTとの違いなどについて解説しました。

Google検索エンジンとは異なり、Perplexityは大量のデータからAIが学習した内容に基づき、必要な情報を対話形式で回答してくれます。つねに最新情報の更新が意識されている点や根拠となるソースが表示される点などが強みと言えるでしょう。Perplexityを活用することで、必要な最新情報をスピーディに取得し、自社業務の効率化を図ってみてはいかがでしょうか。

またAI検索エンジンにおすすめされるような良質なコンテンツを作成するという観点からSEOが効果的です。株式会社ipeではSEOでの大手クライアント実績も多数ありますので、SEOを検討する際にはぜひ一度ご相談ください。