not providedの意味とは?Googleアナリティクス以外で確認する方法
Googleアナリティクスを見ていると「(not provided)」と表示されていることがあります。これは一体どんな意味なのでしょうか?実はこれにはSSL化が関係しており、現在では取得できないデータです。今回はこのデータの意味や、計測するための代替案をご紹介します。
「(not provided)」の意味とは?
「(not provided)」はSSL化によって情報が暗号化されたため、情報が提供できなくなった項目を指します。SSL化以前は「(not provided)」ではなく、ユーザーの流入キーワードが表示されていました。
SSLとは?
SSL化とはインターネット上でのデータ通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防ぐ仕組みです。セキュリティ強化の必要性から、現在では大部分のサイトが常時SSL化を実施しています。この取り組みによって、以前は取得できていたユーザーデータが取得できなくなるといった影響がでています。
Googleアナリティクスで流入キーワードを見ることはできない?
一部の検索キーワードは見ることができますが、大部分はもう確認できません。もし流入キーワードを分析してサイト改善に活かそうと考えている場合は、不完全な情報しか扱えないGoogleアナリティクスの流入キーワードを使用するのはおすすめできません。
流入キーワードの重要性について
流入キーワードを見ることで、コンテンツがどのようなキーワードで利用されているかを確認できます。これによって具体的に下記3つのメリットが考えられるでしょう。
・コンテンツのリライトに活かすことができる
・新たなニーズを発掘できる
ページ流入が下がった時の原因がわかりやすくなる
ページ流入が減少した原因は基本的に検索順位が下がったことに起因します。検索流入がわかれば、どのキーワードからに流入が多いのかを特定することができるだけでなく、ページ流入が減る要因になった検索ワードを確認できます。
コンテンツのリライトに活かすことができる
コンテンツをリライトする際に、メインキーワードでは順位が上がっていなくても、関連キーワードでは上位表示されているケースがあります。このようなケースでは、上位表示されているキーワードの情報だけを残し、メインキーワードでの上位表示を目指すリライトをする必要があります。そのまま全面リライトしてしまえば、上位表示できていたキーワードの情報がなくなり、結果としてリライト前よりも流入が減少してしまうリスクがあるためです。
新たなニーズを発掘できる
作成したコンテンツが狙ったキーワードではなく、別のキーワードで上位表示されることはよくあります。こうした意外なキーワードは、キーワードプランナーなどでは表示されないこともあり、競合も発見できていない可能性があります。
こうしたキーワードは実践から得られた貴重な知見です。こういったキーワードからわかる新たなニーズに対してコンテンツを発信すると、想像以上のトラフィックが生まれることもあります。
リスティング広告で活用できる
流入キーワードの分析を進めていくとCVする割合の高いキーワードがわかることもあります。こうしたキーワードはリスティング広告で狙ってみるとより高い効果を発揮することが多い傾向にあります。
「(not provided)」を調べる方法
Googleアナリティクスでは「(not provided)」を確認できませんが、代替手段がいくつかあります。今回は主なものを2つご紹介します。
「Google Search Console」を利用する
流入キーワードを確認する代替手段の一つに、「Google Search Console」が挙げられます。Googleで検索され、サイトに流入するまでのユーザーの動きを確認できるため、流入キーワードもページ単位で確認可能です。
流入キーワードを計測する外部ツールを利用する
サイトの流入キーワードを外部から調べることができるツールがいくつかあります。流入キーワードはもちろん、流入数の概算やトラフィック推移も確認可能です。ただし外部から計測した概算でしかない点は注意が必要です。Googleアナリティクスや「Google Search Console」に比べると、正確な数字ではありません。
サーチコンソールによる流入キーワードの確認方法
最も一般的である「Google Search Console」での流入キーワードの確認方法をご紹介します。
Step.1 | 「Google search console」にログイン |
Step.2 | 「検索パフォーマンス」を選択 |
Step.3 | クエリタブから流入キーワードを確認する |
Step①「Google search console」にログイン
Step②「検索パフォーマンス」を選択
サイドバーから検索パフォーマンスを選択します。
Step③クエリタブから流入キーワードを確認する
クエリタブから流入キーワードを見ることができます。ページを指定すれば、サイト全体ではなくページ単位でも閲覧可能です。
「Googleアナリティクス」と「Google Search Console」の流入キーワードの違い
「Google Search Console」の場合はGoogleで検索し、webサイトに流入するまでの情報を見ることができます。そのため流入キーワードだけでなく、そもそも検索されたが流入しなかったキーワードやキーワードごとのクリック率やクリック数、掲載順位などもデータとして取得可能です。これはサイト内部で取得した情報のみを扱うGoogleアナリティクスとの大きな違いです。
「(not provided)」の把握には「Google Search Console」の利用がおすすめです!
「(not provided)」には以前は流入キーワードが表示されていましたが、SSL化の流れで現在はデータの取得がほぼできなくなってしまっています。流入キーワードはサイト成長にはメリットも多い指標です。代替案として、「Google Search Console」を利用してデータ分析していきましょう。
流入キーワード分析で得られたキーワードなど、サイト分析を的確に行えばビジネス成長を大きく促進する可能性があります。もしSEOを通じてより大きなビジネス成長を希望する方は、ぜひ一度株式会社ipe(アイプ)へご相談ください。
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