インハウスSEOとは?外注と比べた内製化のメリットや具体的な方法を解説!

インハウスSEOとは?外注と比べた内製化のメリットや具体的な方法を解説!

Webからのサイト流入を増やすためには、SEO対策が必須です。SEO対策には、プロに外注するという手段の他にも、自社で対策を行う「インハウスSEO」という手段があります。しかし、「インハウスSEOを実施するためには何をすればよいかわからない」というWeb担当者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、社内でSEOを推進するために必要なことを徹底解説します!

インハウスSEOとは

インハウスSEOとは、外注サービスを利用せずに、社内でSEO対策を行うことです。
インハウスSEOでは、SEOの戦略策定から、コンテンツ制作、効果検証、改善まで全て内製します。業務量が多くなるため、専任者を決めて取り組むことが一般的です。

セミインハウスSEOとは

すべてを内製するインハウスSEOに対し、内製をメインとしながらもSEO施策の一部を外部のSEO会社に任せる方法をセミインハウスSEOといいます。
社内にSEO人材がいるものの、作業量に対して十分な人数がいない場合はセミインハウスSEOが有効です。セミであってもインハウスなので、「自社がやりたいことを自社でやる」ことができます。

アウトソースSEOとは

インハウスSEOの真逆の態勢がアウトソースSEOです。自社サイトのSEO対策をすべて外部のSEO会社に任せます。完全外注です。
Web人材をSEO業務に割きたくない場合や、社内にSEO人材がいないときなどにアウトソースSEOは有効です。
さらに、アウトソースSEOは「プロによるSEO」なので確実な施策が期待できます。

インハウスSEOってできるの?

インハウスSEOができるかどうかは企業の状況によるでしょう。
ここでは、インハウスSEOが実現できる企業の特徴を解説していきます。

インハウスSEOが実現できる企業
  • SEOの重要性が社内でしっかりと共有されている
  • SEOの専任者がいる

SEOの重要性が社内でしっかりと共有されている

SEO施策を進めていくためには、SEOの重要性が社内でしっかりと共有されている必要があります。なぜなら、インハウスSEOはすぐに実現できるものではなく、地道に知識やノウハウを蓄積させていく必要があるからです。SEOの重要性を理解し、時間をかけて取り組む準備ができている企業は、インハウスSEOが成果につながる可能性が高いでしょう。

SEOの専任者がいる

インハウスSEOをしっかりと推進していくためには、SEOの専任者をおくことが必須です。
成果の出るSEO対策をするためには、担当者が専門知識やノウハウを身に付け、企画・施策・効果測定・改善のサイクルを早いスピードで回していくことが重要だからです。他の施策と兼任して、片手間でSEOに取り組むという状況では、成果を出すのは難しいでしょう。
本格的にインハウスSEOを進めていく場合には、必ずSEOの専任者をおいてください。

インハウスSEOのメリット

インハウスSEOにはメリットとデメリットがあります。まずはメリットから確認していきます。
メリットには以下の4項目があります。

インハウスSEOのメリット
  • SEOのノウハウを社内に蓄積できる
  • コストを削減できる
  • スピード感を持ってSEO対策に取り組める
  • 問題が起きた際に止まるリスクが少ない

SEOのノウハウを社内に蓄積できる

自社で取り組むことで、SEOのノウハウを社内に蓄積させることができます。
長期的に蓄積させ続けるためには、人材を育てながら、ノウハウを引き継いでいくことが大切です。SEOのノウハウは、新商品・サービスのマーケティングにも応用できるので、大きな武器になるでしょう。

1つずつ解説します。

コストを削減できる

インハウスSEOが実施できるようになると、外注するコストを削減できます。
ただし、社員の人件費はかかるので、自社のリソースやSEOの成果などを見て、総合的に検討するのがよいでしょう。

スピード感を持ってSEO対策に取り組める

インハウスSEOは、外部に依頼するよりも、スピード感を持ってSEO対策に取り組めます。外部に依頼すると、自社と受託企業側の、それぞれの担当者や決裁責任者との調整が生じ、コミュニケーションコストが高くなるためです。SEOにおいては、早いサイクルで施策のPDCAを回すことが重要になります。そのため、スピード感を持ってSEO対策に取り組めることは、インハウスSEOの大きな強みでしょう。

問題が起きた際に止まるリスクが少ない

インハウスSEOは自社の課題を自社で解決する取り組みといえます。そのため作業中にトラブルが起きても社内で解決できます。自己完結型なので、社内でコントロールできます。
一方、外注(アウトソースSEO)では、依頼している外部のSEO会社とトラブルになったら、SEO施策が止まるうえに、トラブルも解決しなければならないのでWパンチを受けることになります。

インハウスSEOのデメリット

続いてインハウスSEOのデメリットを確認しましょう。
主に次の4項目になります。

インハウスSEOのデメリット
  • SEO担当を用意する必要がある
  • 最新情報をキャッチアップし続けなくてはならない
  • 人件費に余裕が必要
  • 周囲の理解が必要

SEO担当を用意する必要がある

インハウスSEOを実施する際には、SEO担当者を用意する必要があります。SEOでは、企画・制作・効果測定・改善を繰り返し行う必要があるため、業務量が膨大だからです。成果を得るためには、専任でSEOにコミットする担当者をおかなければ、対応することは難しいでしょう。

最新情報をキャッチアップし続けなくてはならない

最新の情報をキャッチアップし続けることは、インハウスSEOにおいて必要不可欠でしょう。Googleアルゴリズムのアップデートや、ユーザーのトレンドの変化など、SEOは情報の移り変わりが早いからです。SEO担当者には、常に最新情報をキャッチアップして、柔軟に変化に対応していくことが求められます。

人件費に余裕が必要

インハウスSEOにおいては、人件費に余裕を持っておくことも重要です。取り組みを始めてから、SEO担当者が育つまでに時間がかかるためです。短期間で成果を出したい場合や、人材育成の余裕がない場合には、外注を検討するのもよいでしょう。

周囲の理解が必要

社内には「すでに立派な自社サイトがあってアクセス数も獲れているのだからSEOに人材と予算を割く必要はないのではないか」と感じる人がいるかもしれません。しかし自社サイトをマーケティングに使っている企業や、自社サイトが経営の重要ツールになるEC企業には、SEO対策をしないことは死活問題になりかねません。
そのためインハウスSEOに取り組むのであれば十分な人材と十分な予算を確保する必要があるので、SEOの重要性を周囲や社内に周知させる必要があります。
また、インハウスSEOでは自社サイトに掲載する記事も社内人材が執筆することになります。ここでは他部署の協力も必要になるので、やはり社内の理解が必要になります。

インハウスSEO導入までの過程

SEOのノウハウを持っていない企業であれば、いきなりインハウスSEOを実施することは難しいでしょう。そのため、インハウスSEOを実施するためには、マーケティング支援サービスを活用して、段階を踏みながら、導入していくことをおすすめします。ここでは、インハウスSEO導入までの過程を3段階に分けて、流れを解説していきます。

Step.1 導入期
Step.2 運用期
Step.3 卒業期

導入期

導入期には、インハウスSEOをサポートしてくれる、マーケティング支援サービスに相談しましょう。いつまでに完全にインハウスSEOに移行したいのかスケジュールを立て、社内のSEO専任者をおくなど、インハウスSEOに向けて環境を整えていきます。

運用期

運用期では、マーケティング支援サービスのサポートを受けながら、SEO対策をしていくことで、社内にノウハウを蓄積します。この時に、再現性を意識して、マーケティング施策の意図や背景まで理解を深めておくことが重要です。

卒業期

卒業期は、社内にノウハウが蓄積され、自社でSEO対策が再現できるようになる段階です。
卒業後に、マーケティング支援サービスとどのように関わっていくのかも検討しましょう。
インハウスSEOに移行後も、定期的にコンサルティングを依頼することで、インハウスSEOが適切に実施できているのか確認することができます。

インハウスSEOで必要になる業務内容

インハウスSEOで行う業務には次のようなものがあります。

インハウスSEOで必要になる業務
目標設定や競合の調査
社内でのやり取り
サイト改善
コンテンツ制作
CV導線の設置や最適化

「やること」はたくさんありますが、どれも重要なことなので1つずつ確実に進めていってください。

目標設定や競合の調査

まずは、SEOによって達成したい目標を設定します。検索順位を上げ、サイト流入数を増やすことは最終的な目標ではありません。「商品・サービスの購入」や「問い合わせ」「資料請求」などサイトを訪問したユーザーに具体的にどんなアクションを起こしてほしいのかを考える必要があります。目標が設定できれば、競合の調査や市場分析を行い、SEOの戦略を練っていきましょう。

社内でのやり取り

インハウスSEOを推進していくためには、有料ツールや広告費などにかかる予算や、担当者をおくリソースが必要です。社内でやり取りをして、予算や社内リソースの調整を行いしょう。そのためには、SEOにかかるコストと見込める成果をシュミレーションして、慎重に検討していくことが重要です。

サイト改善

実際にインハウスSEOを行っていきます。初めにサイトの改善に取り組みましょう。
確認すべきポイントは以下の4点です。

より詳しくSEOについて理解を深めるなら、下記の記事をご覧ください。基礎的なことから本格的な施策まで体系的にまとめています。

内部リンクの最適化

内部リンクの最適化を行います。内部リンクとはWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。内部リンクを最適化することによって、検索エンジンがWebページを見つけやすくなるため、SEOで有利になります。

重複コンテンツの確認

重複コンテンツがないかどうかも確認しましょう。
重複コンテンツがあると、検索エンジンからペナルティーを受け、著しく検索順位を下げられてしまう可能性があるからです。

ページスピードの改善

サイト内のページスピードが遅いと検索エンジンからの評価が下がる場合があります。
検索エンジンはユーザーにとっての利便性も評価の要素にしているためです。
ページスピードが遅いと感じる場合には、サーバーを切り替える、画像サイズを最適化する、コンテンツの量を減らすなどの対策をして、ページスピードを改善しましょう。

スマホへの最適化

Webサイトの運用においては、必ずスマホへの最適化に対応しておきましょう。現在、Webページ全般における閲覧デバイスはスマホが主流となっているからです。そのため、Googleは、「モバイルフレンドリーであるサイトを優遇する」と公式に発表しています。実際にスマートフォンから自サイトにアクセスしてみて、最適化されているかどうかを確認しましょう。

コンテンツ制作

SEOの観点に沿って、コンテンツを制作していきます。
まずは制作に取り組む前に、ターゲット層の検索キーワードを見極め、適切なキーワード選定をすることが重要です。制作時には、検索ユーザーの検索意図をとらえ、ニーズを満たせるコンテンツを目指しましょう。なぜなら検索エンジンは「ユーザーにとって価値のある良質なコンテンツ」であるかどうかを基準に、検索順位を決めているからです。
また、titleタグを正しくつける、画像検索に対応するなど、内部対策も欠かせません。

CV導線の設置や最適化

SEOによって、検索流入を増加させ、しっかりと売上向上につなげていくためにはCV導線の設置や最適化も重要です。自サイトを訪れたユーザーを、購入や問い合わせなどの具体的なアクションに導くための導線を考えて、サイト設計をしていきましょう。導線設計が不十分であれば、ユーザーは欲しい情報にたどり着けなかったり、リンクから別のページに飛んでしまったりして、離脱率が上がってしまいます。自サイトに流入したユーザーに対して、CV獲得のための適切なアプローチができるように、CV導線を最適化させましょう。

インハウスSEOを行う際の注意点

インハウスSEOは正しく取り組まなければ、コストをかけても成果を得られません。
インハウスSEOを行う際には、次のようなことに注意しましょう。

インハウスSEOを行う際の注意点
SEO担当を用意する必要がある
最新情報をキャッチアップし続ける
人件費に余裕を持つ

SEO担当を用意する必要がある

インハウスSEOを実施する際には、SEO担当者を用意する必要があります。SEOでは、企画・制作・効果測定・改善を繰り返し行う必要があるため、業務量が膨大だからです。成果を得るためには、専任でSEOにコミットする担当者をおかなければ、対応することは難しいでしょう。

最新情報をキャッチアップし続ける

最新の情報をキャッチアップし続けることは、インハウスSEOにおいて必要不可欠でしょう。Googleアルゴリズムのアップデートや、ユーザーのトレンドの変化など、SEOは情報の移り変わりが早いからです。SEO担当者には、常に最新情報をキャッチアップして、柔軟に変化に対応していくことが求められます。

人件費に余裕を持つ

インハウスSEOにおいては、人件費に余裕を持っておくことも重要です。取り組みを始めてから、SEO担当者が育つまでに時間がかかるためです。短期間で成果を出したい場合や、人材育成の余裕がない場合には、外注を検討するのもよいでしょう。

自社の状況を踏まえて、インハウスSEOにすべきか検討しましょう!

インハウスSEOは適切に推進していくことができれば、自社にノウハウが蓄積されるため、マーケティングにおいて大きな武器となるでしょう。また、外注するよりもスピード感を持って制作・改善ができるというメリットもあります。
一方で、SEO専任者をおいて、人材育成を行う必要があるなど、チーム立上げ初期は企業側の負担も大きい傾向にあります。自社の状況を踏まえて、インハウスSEOにすべきか検討しましょう!

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この記事の著者

監修者 土田悠真

早稲田大学卒業後、東京地方検察庁に入庁。その後、株式会社ipeに入社。9か月でコンサルティングチームのリーダーに就任。年商150億円超えの中古品マーケットプレイス、商品数500万品超えのファッションECサイトをはじめとし、様々なジャンルのサイトをコンサルティング、分析を行う。ツイッターはこちら。
@seotsuchida

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