ヒートマップとは?導入から改善策実行までの流れ、おすすめのツールの種類
ヒートマップとは、Webサイトやアプリにおけるユーザーの利用状況を可視化するツールです。今回は「ヒートマップ」に焦点を当て、その概要や種類・目的、分かること、見方、メリット、注意点、導入から改善策実行までの流れ、おすすめのヒートマップツールなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認しましょう。
ヒートマップとは?
(出典:User Heat)
ヒートマップとは、Webサイトやアプリにおけるユーザーの利用状況を可視化するツールです。ユーザーのスクロールやマウスの動き、クリック場所などのデータを収集し、それを色の濃淡や形状で表現することで、ユーザーの興味や関心を把握できます。
ヒートマップの種類・目的
ここでは、ヒートマップの種類・目的について簡単に解説します。
スクロールヒートマップ
ユーザーがページのどの部分までスクロールしているのかを可視化します。ユーザーがページのどの部分に興味や関心を持っているのかを把握する際に役立ちます。
クリックヒートマップ
ユーザーがページのどの部分をクリックしているのかを可視化します。ユーザーがどの要素に注目しているのかを把握する際に役立ちます。
マウスフローヒートマップ
ユーザーのマウスの動きを追跡し、視線の動きやクリックの流れを可視化します。ユーザーの視線の流れやクリックの流れを把握する際に役立ちます。
アテンションヒートマップ
ユーザーの視線の動きを追跡し、視線の集中度を可視化します。ユーザーの視線の集中具合を把握する際に役立ちます。
タッチアクションヒートマップ
タッチデバイスでのユーザーのタッチ操作を追跡し、タッチの位置や頻度を可視化します。タッチデバイスでのユーザーの操作を把握する際に役立ちます。
ヒートマップで分かること
ヒートマップは、そのページを訪れたユーザーのさまざまな行動を可視化できます。ここでは、ヒートマップで分かることについて3つの観点から解説します。
ページ内の熟読エリア
ヒートマップを活用すれば、ページ内の熟読エリアを把握できます。マウスやスマートフォンのスクロールによるページ内での動きを元に、同じ箇所にどれくらい停止していたかを色分けして算出・表示します。
ページ内の離脱エリア
ヒートマップを活用すれば、ページ内の離脱エリアも把握できます。コンテンツの訴求内容やWebサイトのUI設計の見直しなどに活用できます。
ページ内のクリックエリア
ヒートマップを活用すれば、ページ内のクリックエリアも把握できます。WebサイトやLPが期待通りに機能しているかを分析できます。
ヒートマップの見方
ここでは、ヒートマップの見方や分析のポイントについて4点解説します。
色の濃淡や形状を理解する
ヒートマップは、色の濃淡や形状でユーザーの行動を可視化します。色の濃淡が濃いほど、ユーザーの注目度が高いことを示します。また、形状が大きいほど、ユーザーの視線やクリックの頻度が多いことを示します。
全体像を把握する
ヒートマップは、ページ全体のユーザーアクションを大まかに把握できます。ページのどの部分に注目が集まっているのか、離脱率が高い部分はどこかなどを把握できるでしょう。
比較する
ヒートマップは、複数のページや複数の条件を比較することで、より効果的な分析を行えます。例えば、ページAとページBのヒートマップを比較することで、改善すべき点を見つけやすいでしょう。
仮説を立てて検証する
ヒートマップから得られた結果を元に、仮説を立て、検証します。仮説を立てることで、より効果的な改善策を導き出せるでしょう。
ヒートマップのメリット
ここでは、メリットについて3点解説します。
ユーザーの細かい動きを把握できる
ヒートマップは、ユーザーがWebページ上でどのような動きをしているのかを、色の濃淡で可視化できます。これにより、ユーザーの視線の流れや、クリックやスクロールなどの操作頻度・位置など数値だけでは判断できない部分まで把握・分析できます。
改善の効果を検証
ヒートマップを導入して改善を行った場合、その効果を検証できます。例えば、改善前と改善後のヒートマップを比較することで、改善の効果を客観的に分析・評価できます。
ユーザビリティの改善・向上
ヒートマップから得られるデータは、コンテンツやユーザビリティの改善点を見つけ出すためのヒントになります。例えば、ユーザーの視線が集中していない箇所は、コンテンツの改善が必要かもしれません。また、クリックやスクロールの頻度が少ない部分は、ユーザーが迷っている可能性があるので、導線やレイアウトの改善が必要だと判断できます。
ヒートマップを利用する際の注意点
ここでは、利用する際の注意点について3点解説します。
ユーザーの行動を完全には把握できない
ヒートマップは、ユーザーの視線やクリックなどの操作を色の濃淡で可視化しますが、その裏にあるユーザーの心理までは把握できません。例えば、ユーザーが特定の箇所を長く見ていたとしても、それは興味があるからではなく、単に迷っているからだけかもしれません。
データの偏りに注意する
ヒートマップは、あくまでもデータに基づいた分析ツールなので、扱うデータに偏りがないかを確認しましょう。複数のヒートマップを組み合わせ利用することで、より正確な分析が行えるでしょう。
Webページの良し悪しは判断不可
ヒートマップはWebページ上のユーザーの動きを可視化しますが、コンテンツの良し悪しまでは判断できません。またWebページ全体の良し悪しを判断することもできません。
ヒートマップの導入から改善策実行までの流れ
ヒートマップの導入から改善策実行までの流れは以下の通りです。
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ヒートマップ分析に役立つおすすめツール
ここでは、ヒートマップ分析に役立つおすすめのツールについて3点解説します。
KAIZEN UX
(出典:KAIZEN UX)
KAIZEN UXとは、Webサイトの課題分析・可視化からABテストによる効果測定、パーソナライズWeb構築などを実現するプラットフォームです。タグを1行追加するだけでUIを変更できるので、初心者でも簡単に利用できます。
特徴
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料金
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ミエルカヒートマップ
(出典:ミエルカヒートマップ)
ミエルカヒートマップとは、株式会社Faber Companyが提供するヒートマップツールです。クリックマップやスクロールマップ、滞在時間マップ、スクロール距離マップなどさまざまなタイプのヒートマップが利用できます。
特徴
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料金
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Ptengine
(出典:Ptengine)
Ptengineは、世界184カ国、約20万以上のユーザーが利用するサイト運営プラットフォームです。ヒートマップやサイト解析、ページ編集、A/Bテスト、パーソナライゼーションなどサイト運営に必要な機能をオールインワンで提供しており、1つのタグを設置するだけで、全てノーコードで利用できます。
特徴
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料金
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ヒートマップを活用して自社サイトの改善やマーケティングに役立てよう!
このページでは、「ヒートマップ」に焦点を当て、その概要や種類・目的、分かること、見方、メリット、注意点、導入から改善策実行までの流れ、おすすめのヒートマップツールなどについて解説しました。
ヒートマップは、Webサイトやアプリなどの課題を可視化・分析できる便利なツールです。ユーザーの細かい動きを把握することで、ユーザビリティの改善・向上が期待できます。積極的に自社サイトやページの改善、マーケティングに役立ててみてはいかがでしょうか。
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