ドメインとは?種類やメリット、変更の注意点を初心者にもわかりやすく解説!
ドメインとは、インターネット上の住所を示すもので、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として使用される識別番号です。
今回はドメインに焦点を当て、その概要や種類、メリット、決め方、取得方法などをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
ドメインとは?
ドメインとは、インターネット上の住所を示すもので、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として使用される識別番号です。
たとえば、弊社のWebサイトのURLを例に挙げると「https://ipeinc.jp」の「ipeinc.jp」部分がドメインです。
基本的に、各Webサイトには11桁の数字の「IPアドレス」と呼ばれるインターネット上の住所が設定されています。たとえば、「123.456.78.912」のような11桁の数字で表現されます。
しかし、上記のような数字の羅列では、ユーザーに覚えてもらいにくいだけでなく、どのようなWebサイトなのかURLだけで判断してもらうことが困難です。ドメインを用いることで、ユーザーに住所を分かりやすく表現しているのです。
ドメインとメールアドレスとの違いとは?
メールアドレスは以下のように、@より左側の文字列(seo)と、右側のドメイン名(ipeinc.jp)で成り立ちます。
seo@ipeinc.jp |
左側には、自由に好きな文字列を、右側には取得したドメインを設定できます。
なおメールアドレスとドメインの違いは、以下の通りです。
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ドメインの種類
ドメインは基本的に「.(ドット)」で区切られた2つまたは3つで構成されています。
たとえば、「https://www.yahoo.co.jp」の場合「yahoo」「.co」「.jp」の3つで構成されています。
右から「トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」と表現することが一般的です。
.jp | トップレベルドメイン |
.co | セカンドレベルドメイン |
yahoo | サードレベルドメイン |
上記のうちトップレベルドメインには様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。
ここではその種類と特徴について簡単に解説します。
1.分野別トップレベルドメイン(gTLD)
2.新ドメイン(新gTLD) 3.国コードトップレベルドメイン(ccTLD) 4.属性型jp |
1.分野別トップレベルドメイン(gTLD)
分野別トップレベルドメイン(gTLD)とは、特定の領域・分野ごとに割り当てられたドメインです。
地理的制限なしに世界中の誰でも自由に登録できます。
ドメイン | 用途・特徴 |
.com | 商用サービスや企業向けのドメイン |
.net | ネットワークに関するサービス向けのドメイン |
.info | 情報発信系向けのドメイン |
.biz | ビジネスや企業向けのドメイン |
.org | 組織や非営利団体向けのドメイン |
2.新ドメイン(新gTLD)
新ドメイン(新gTLD)とは、分野別トップレベルドメイン(gTLD)の中でも、2012年以降に新しく創られたドメインです。
ドメイン | 用途・特徴 |
.site | Webサイト向けのドメイン |
.cloud | クラウド向けのドメイン |
.app | アプリケーション向けのドメイン |
.blog | ブログ向けのドメイン |
3.国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは、主に国や地域を対象に付与されるドメインです。
ドメイン | 用途・特徴 |
.jp | 日本を意味するドメイン |
.cn | 中国を意味するドメイン |
.us | アメリカを意味するドメイン |
.id | インドネシアを意味するドメイン |
.ru | ロシアを意味するドメイン |
4.属性型jpドメイン
属性型jpドメインとは、.co.jp(企業)や.ac.jp(大学等)など組織や法人ごとに分けられたドメインです。
登録要件があり、さらに1組織が登録できる数は1種類のみという制約があるため、ユーザーの安心感と信頼を得やすいドメインとして親しまれています。
ドメイン | 用途・特徴 |
.co.jp | 日本国内で登記を行っている会社向けのドメイン |
.ne.jp | 日本国内のサービス提供者による
ネットワークサービス向けのドメイン |
.or.jp | 財団法人・社団法人・特殊法人向けのドメイン |
.ac.jp | 高等教育機関および学校法人向けのドメイン |
.go.jp | 日本の政府機関や各省庁所管の
研究所向けのドメイン |
独自ドメインとサブドメインについて
ここでは、独自ドメインとサブドメインについて解説します。補足情報として必ず押さえておきましょう。
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、たとえば、ムームードメインやGoogle Domainsのようなドメイン登録サービスで取得できるドメインのことです。
ドメインはユーザー個人の所有物になるので、仮にドメインを利用するサービスを変更しても使い回すことができます。
サブドメインとは?
サブドメインとは、メインサイトとは別のコンテンツを制作する際、メインドメインを元に任意で設定できるドメインのことです。
たとえば、Yahoo!ではニュースや旅行、ショッピングなどページのテーマごとにサブドメインを設定し、ドメインを見ただけでもページ内の内容がユーザーにわかるように設定されています。
【例】
・https://news.yahoo.co.jp
・https://travel.yahoo.co.jp ・https://shopping.yahoo.co.jp |
DNSとは?
DNS(ドメインネームシステム)は、インターネット上でドメイン名を管理・運用するために開発されたシステムの略です。DNSは、ドメイン名とIPアドレスの相互変換を行ってくれます。
たとえば、ブラウザで「https://●●●/」と検索するとき、PCはドメインからIPアドレスに変換するためにDNSに依頼をします。DNSはこのように、ユーザーがわかりやすいドメイン名と実際のサーバーのIPアドレスを関連付ける役割を果たしているのです。
サーバを設定する際には、DNSに登録しないと他のコンピューターからWEBページが表示されない可能性があります。インターネット上の通信を円滑にするために、適切なDNSの登録をするようにしましょう。
ドメインを取得するメリット
ここでは、ドメインを取得するメリットについて3点解説します。
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好きな文字列を設定できる
独自ドメインの場合、自社サイトのイメージに合ったドメイン名を自由に付けることができます。
ユーザーがドメインを見ただけで、どのようなWebサイトなのかを判断できるというメリットがあります。
ユーザー認知度や信頼度が上がる
ドメイン名に自社の会社名や、提供する商品・サービス名を含めることで、それらのユーザー認知度や信頼感を高める効果が期待できます。
またドメインはメールアドレスとしても活用できるので、独自ドメインを活用すれば、ビジネスでの信頼度を向上させることも可能です。
SEO効果がある
無料ドメインを利用すると、基本的にドメインパワーは複数で共有することになるため、個人のSEO対策が限定的になり、効果に限界が生じます。
しかし、独自ドメインを利用すれば、自分が思うようにSEO対策できますし、その効果も直接反映されやすいです。
コンテンツの質が高いWebサイトを運営できれば、ドメインも高く評価されるので、自社サイトの検索順位の上昇が期待できます。
URLを変えずにサーバーの乗り換えを行える
サーバー会社を乗り換える必要がある場合、独自ドメインを所有していると、既存のドメインをそのまま使い続けることができます。これにより、既存のドメインパワーを維持し、Webサイトの信頼性や検索エンジンの順位を損なうことなく、スムーズなサーバー移転が可能です。
一方、無料のドメインを使用している場合、サーバー移転のたびに新しいドメインが発行されてしまうために、Webサイトの信頼性や検索エンジンの順位に影響を与えかねません。
Webサイトの成長やビジネスの変化に合わせて、サーバーの変更が必要になる可能性がある場合は、必ず独自ドメインを取得するようにしましょう。
ドメイン占拠(サイバースクワッティング)対策になる
ドメインを取得することには、ドメイン占拠(サイバースクワッティング)対策としてのメリットがあります。ドメインは先着順で登録されるため、既に他の人が取得している場合、後から同じドメインを取得することは困難です。
そのため、転売目的で大量のドメインを取得し、他の人が本来使用するべきドメインを占拠する行為を行う悪意を持った個人や組織も存在します。これがドメイン占拠(サイバースクワッティング)と呼ばれるものです。
ドメインを早めに取得することは、ドメイン占拠(サイバースクワッティング)から自身やビジネスを保護するための重要な手段となります。
ドメイン名を決定する際のポイント
ドメイン名を決める際に最も重要なことは、ユーザーにわかりやすく、覚えやすい文字列にすることです。ここでは、ドメイン名を決定する際のポイントについて解説します。
【ドメイン名を決定する際のポイント】
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1.短くシンプルな文字列を意識する
ユーザーへのわかりやすさを意識して、ドメイン名は短くシンプルな文字列にしましょう。
ハイフンや数字なども利用できるため、積極的に活用してみてください。
なおドメインを設定する際、アルファベットの大文字と小文字は区別されません。小文字として認識されることを覚えておきましょう。
2.企業名やブランド名、商品・サービス名を使用する
自社の企業名やブランド名、提供する商品・サービス名を用いたドメインもおすすめです。
ドメイン名と関連付けることで、ユーザー認知を高める効果が期待できます。
3.用途がわかりやすい新ドメインを使用する
用途がわかりやすい新ドメインを使用することもおすすめです。
例えば、旅行に関連したWebサイトやブログを作成する場合、ドメイン名に「.travel」などを入れることで、瞬時に旅行に関連したページだとユーザーが判断しやすくなります。
ドメインの取得方法
ここでは、ドメインの取得方法、特に独自ドメインを取得する方法について解説します。
【ドメイン取得の流れ】
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なおレンタルサーバー業者が提供する簡易的な共用・レンタルドメインを使用したい場合は、気になるサーバー業者の公式ホームページを参照するか、直接問い合わせてみましょう。
1.ドメイン名を決定
まず始めに、取得予定のドメインを企業名やブランド名、商品・サービス名などテーマに合わせて決めます。ここでは、ドメインが取得できるおすすめのサービスについて3つご紹介します。
【独自ドメインが取得できる代表的なドメインサービス3選】
名称 | 特徴 |
・お名前.com |
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・ムームードメイン |
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・バリュードメイン |
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2.ドメイン名に被りがないかを確認
ドメイン名が決定したら、ページ内の検索窓に希望のドメイン名を入力・検索し、すでに誰かが使用していないかを確認しましょう。
ドメインは重複しないようになっています。そのため、世界に1つだけのオリジナルドメインかどうかを確認しましょう。
なおすでに登録されているドメインの場合は、文字列またはトップレベルドメインを変更する必要があります。
3.ドメイン名を申請
選択したドメインサービスで必要事項を入力後、ユーザー登録を完了させましょう。
ドメインの購入手続き完了後、申請を行い、独自ドメインが取得できる流れです。
ドメイン取得時と取得後の注意点
適切なドメインの運用を行うためには、ドメインの取得時と取得後の注意点を把握しなければなりません。
ドメイン取得時と取得後の注意点を押さえるためには、以下のポイントに注意が必要です。
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それぞれ詳しく見ていきましょう。
ドメイン情報の保護をする
ドメインを取得すると、所有者の名前や住所、電話番号、メールアドレスなど個人や企業情報が「Whois」データベースに登録されます。この情報は一般に公開され、誰でも簡単に調べることができてしまいます。
ただし、どうしても第三者に情報を知られたくない場合は、「Whois情報公開代行」の設定をすればよいでしょう。Whois情報公開代行とは、ドメイン取得時に登録される所有者の個人情報を代行業者が提供する公開情報に差し替えるサービスです。これにより、所有者の個人情報が公開されずに保護されます。
大切なドメイン情報を守るために、適切な設定を行い、プライバシーを確保しましょう。
ドメインの所有者は自分・自社にする
ドメイン取得時と取得後の注意点として、ドメインの所有者を自分自身または自社にすることが重要です。
例えば、サイト制作を外部に委託する場合でも、依頼者である自分(会社)がドメインの所有者となるべきです。なぜなら、ドメインの所有権は取得した人に帰属するため、サイト制作会社が所有者となることがあるからです。
もし将来的に他の会社にサイトの管理を移管する場合でも、所有権の譲渡費用やドメインの使用制限などのリスクが生じる可能性があります。自身や自社がドメインの所有者となることで、将来の柔軟性やコントロールを確保しましょう。
ドメインの更新を忘れずに行う
ドメイン取得後の注意点として、ドメインの更新を忘れずに行うようにしましょう。取得したドメインには有効期限があり、使用を継続するためには定期的に更新する必要があります。
ドメインの有効期限が切れると、Webサイトやメールサービスが停止する可能性があります。このような事態を避けるために、ドメインを取得する際には有効期限や更新日を確認し、確実に更新される体制を整えなければなりません。
定期的な更新のリマインダーを設定したり、自動更新オプションを選択することで、ドメインの有効期限切れによるトラブルを回避しましょう。
ドメイン変更する場合
適切なドメイン変更を行わなければ、サイトのSEOに悪影響を与えかねません。ここでは、「ドメイン変更」と「ドメイン移管」の違いやドメイン変更のデメリット、ドメインを変更する方法を解説していきます。
ドメイン変更とドメイン移管の違い
ドメイン変更とドメイン移管は、似たような言葉ですが異なる意味を持ちます。ドメイン変更は、単純にWebサイトのドメインを変更することを指します。つまり、現在のドメイン名から新しいドメイン名に変更することです。
一方、ドメイン移管は、ドメインの管理会社を変更することを指します。例えば、現在契約しているレンタルサーバーを変更する場合には、ドメインも新しいサーバーの管理下に移行する必要があります。このプロセスをドメイン移管と呼びます。
ドメイン移管では、現在の管理会社から移管手続きに必要な情報を取得し、新しい管理会社に提供しなければなりません。ドメイン移管は、新しいサーバーにWebサイトを移行する際や、契約の更新時に行われることが一般的です。
ドメイン変更のデメリット
ドメイン変更にはいくつかのデメリットが存在します。まず、ドメインの変更によりドメイン年齢がリセットされ、これまでの運営期間が無効になります。検索エンジンは、長期にわたって継続してきたドメインに対して評価を行う傾向があるために、新しいドメインではそれまでの評価が失われ、検索エンジンの順位に影響を及ぼす可能性があります。
また、外部リンク(被リンク)も新しいドメインには適用されないため、既存の被リンクが無効になります。これにより、WebサイトのSEOに悪影響になる可能性があります。
さらに、ユーザーが旧ドメインをブックマークしていた場合、新しいドメインにアクセスできなくなります。これは、既存のユーザーにとって利便性の低下につながりかねません。
ドメイン変更は慎重に行う必要があります。影響を最小限に抑えるためには、適切なリダイレクト設定や旧ドメインの運用を行うなど、綿密な計画と戦略立案をするようにしましょう。
SEO評価を維持したままドメインを変更する方法
まず、新旧のドメインアドレスの間でリダイレクト設定を行います。301リダイレクトを使用し、旧ドメインのURLを新ドメインにリダイレクトさせます。これにより、検索エンジンやユーザーが旧ドメインから新ドメインに自動的に転送されるようになります。
WordPressを使用している場合は、専用のプラグインを利用することで、リダイレクトを設定も可能です。
次に、Google Search Consoleにアクセスし、アドレス変更を登録します。これにより、Googleが新ドメインへの移行を認識し、検索結果に反映されます。
さらに、Google Search Consoleから新ドメインのサイトマップを送信します。サイトマップは、GoogleにWebサイトの全体構造を把握させるための重要な要素です。新ドメインのサイトマップの送信によって、クローラーが新ドメインを効果的にクロールし、インデックスに反映させることができます。
上記の手順を遵守することで、ドメイン変更後もSEO評価の維持ができます。ただし、移行後にも定期的にモニタリングを行い、問題がないか定期的に確認が重要です。適切な手順を踏んでドメイン変更を行い、Webサイトのパフォーマンスを維持しましょう。
ドメインに関するよくある質問
ドメインとは何ですか?
ドメインとは、Webサイトがインターネット上のどこに存在するかを特定するための情報で、インターネット上の住所のようなものです。そのためWebサイトがどこにあるのかを判別するためには、IPアドレスが存在します。
しかし、IPアドレスは「123.456.78.912」といった分かりづらい11桁の数字で表されています。ドメインはこのIPアドレスをより覚えやすい名前に変換し、Webサイトの場所を示しています。つまり、ドメインは人間が理解しやすく、覚えやすい名前でWebサイトを特定するためのものです。
ドメインとアドレスの違いは何ですか?
ドメインとアドレスは、それぞれ異なる役割を持つ重要な要素です。
ドメインは、メールアドレスの「@(アットマーク)」より右側の部分を指します。一方、メールアドレスは「@」の左側にあるユーザー名を含む文字列全体を指します。
ドメインは本来、WebサイトのURLの一部であり、サイトがインターネット上のどこに存在するかを示す住所のようなものです。ドメインはWebサイトの保存場所に関わり、メールアドレスは電子メールの送受信に関わるものです。
ドメイン登録はどうやって行いますか?
ドメイン登録の方法については以下の手順があります。
まず、希望するドメイン名を決めます。次に、レンタルサーバー会社やドメイン専門会社に申請し取得します。この際、重要な点はドメイン名の被りがないか確認することです。
もし既に他の人が使用している場合は、別のドメイン名を検討する必要があります。適切なドメイン名の選択と登録手続きを行うことで、自分や会社のWebサイトに適したドメインを取得できます。
ドメインを取得し、Webサイトの信頼度の向上やSEO対策を試みよう!
このページでは、ドメインに焦点を当て、その概要や種類、メリット、決め方、取得方法などについて解説しました。
ドメインにはたくさんの種類があり、独自に取得すると多くのメリットを得ることができます。
趣味として作成するWebサイトであれば共用ドメインでも問題ありませんが、ビジネスとして多くのユーザーに見てもらいたいWebサイトの場合は、独自ドメインの取得をおすすめします。
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