DAUとは?意味・平均やMAU・WAUとの違いやDAU率の活用方法
DAUとは、Webサイトやアプリ、その他各種オンラインサービスの一日あたりのアクティブユーザー数のことです。自社のアプリなどのアクティブ率を把握する上では重要となる指標です。実際の登録数の把握だけでなく、登録数内の割合DAU率の把握をすることもあります。またDAUの他に週や月単位であるMAU・WAUなどがあります。
DAUは1日当たりのアクティブユーザー数
DAUとは、「Daily Active User(デイリーアクティブユーザー)」の略であり、Webサイトやアプリ、その他のオンラインサービスを特定の1日に1回以上利用した人の数など計測するための指標のことです。一般的に毎日ログインするユーザーの方が課金する可能性が高く、売上にも大きく影響するため自社アプリなどのアクティブ率を把握する上では欠かせない指標です。
WAU・MAUとの違い
DAUを理解する上で、他におさえておきたい指標としてWAU、MAUがあります。WAUやMAUはどれもアクティブユーザー数を表しますが、違いは対象となる期間です。具体的には、WAUは「Weekly Active User」の略語で1週間当たりのアクティブユーザー数、MAUは「Monthly Active User」の略語で1か月あたりのアクティブユーザー数のことです。サービスやアプリなどにより利用頻度も異なります。そのため、サービスやアプリの特徴でこの3つの指標を使い分ける必要があります。
DAU・WAU・MAUを把握するメリット
DAU・WAU・MAUなどのアクティブユーザー数を把握するとどのようなメリットがあるのでしょうか。
一つずつ見ていきましょう。
サイトやアプリの現状を把握できる
アクティブユーザー数を把握することで、例えばゲームアプリであれば、「ダウンロード数は多いが利用されていない」「ダウンロード数は少ないが利用率は高い」などの現状が見えてくる可能性があります。
この割合を調べることで効率的な対策を取ることもできます。
リピーターの数を把握できる
アクティブユーザーから、リピーターの数を把握することもできます。
アクティブユーザーが日々増えている場合、リピーターの数が増えている可能性が考えられます。
リピーターの数が増えれば、新規ユーザーの流入に頼らず安定して数値を確保できるため、さまざまな事業にとって重要だといえます。
そのため、リピーターが増えているのか把握できるアクティブユーザーはビジネスにおいて重要な指標です。
実施した施策の効果を把握できる
ユーザーの課金やサイトの売上を増やすためには、アクティブユーザーを増やしてサイトやアプリの使用率を増加させる施策が必要です。
施策を実施する前と後のアクティブユーザー数を確認すれば、施策が効果的であったか把握できます。
アクティブユーザー数の変化を確認して、今後のマーケティング施策の方向性を決められるため、アクティブユーザーの把握はマーケティング施策において重要だといえます。
DAU・WAU・MAUのデメリット
サイトやアプリを分析する際の重要な指標ですが、どのようなデメリットや注意点があるのでしょうか。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
DAUは変動が大きい
DAUは、施策を実施すると大きく変動する可能性があります。
例えば、広告配信を開始してアプリのダウンロード数が急激に増えたとします。
ダウンロード数が増えた直後は、DAUも急激するかもしれませんが、継続して使用してくれるリピーターがいない場合、DAUが急減する場合もあります。
そのため、長期的にアクティブユーザー数を増やしたい場合は、MAUなどを指標にして施策を考える必要があります。
ジャンルによって適切な指標を選ぶ必要がある
サイトやアプリのジャンルによって、DAU・WAU・MAUのどれを指標にするべきかは異なります。
例えば、定額のサブスクリプション型サービスは継続して使用してくれるユーザーが重要なためDAUよりもMAUを重視する必要があります。
このように、サービスによって適切な指標を選ぶ必要があるため注意しましょう。
DAU率・WAU率・MAU率の計算方法
DAU率・WAU率・MAU率の計算方法は下記の通りです。
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DAUをGA4で確認する方法
DAUをGA4で確認するには、サイドバーからレポートを選択します。
過去30日、7日、1日のアクティブユーザー数を確認できす。
DAU/MAU比率(アクティブ率)とは
DAU/MAU比率とは、サイトやアプリがどれぐらいの頻度で利用されているのか測定する指標のことです。粘着性(スティッキネス)と呼ばれることもあります。
DAU/MAU比率は、高ければ高いほどユーザーがサイトやアプリを繰り返し使用しているということになります。
DAU率の平均
DAU率は一般的には10~20%的だといわれており、20%を超えるようであれば、多くの人から日常的に使われているアプリだといえます。
ただし、使用するサービスのジャンルによってDAU率の平均は異なるので注意しましょう。
アクティブユーザーを増やす方法
アクティブユーザーを増やすには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、対策方法を4つ紹介します。
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SEOで検索順位を上げる
SEO対策を行って、サイトの検索順位を上げれば長期的にアクティブユーザー数を増やすことが期待できます。
SEOは、主に良質なコンテンツを作成すれば上位表示されユーザーの流入を促せます。
また、検索エンジンのアルゴリズムは、定期的にアップデートされるため、アクセス数やユーザー数の変化を分析して、対策する必要があります。
インターネット広告を配信する
リスティング広告などのインターネット広告を配信するのもアクティブユーザー数を増やすのに効果的です。
インターネット広告は、年齢や居住地、性別などの属性を絞って配信できるため、サービスに合ったターゲットへアプローチしやすいです。
料金はかかりますが、効率的なアプローチ方法といえます。
SNSを使う
SNSは、リツイートやいいねなどで拡散することで、幅広い層のユーザーにアプローチできます。
サービスの制作秘話やメリットなど魅力的なコンテンツを発信し続ければ、ユーザーをファン化させるなどブランディングにも効果的です。
リツイートキャンペーンやフォロワー限定イベントなど、DAU・WAU・MAUのどれを増やすのにも有効な施策といえます。
メルマガやプッシュ通知を使う
メルマガやプッシュ通知は、定期的に発信することで一度サービスから離れたユーザーの再訪を促せます。
キャンペーンや最新情報のお知らせなどにも使えますが、発信しすぎると逆効果になる場合もあるため注意が必要です。
DAU・WAU・MAUそれぞれどのようなサービスに有効的?
アプリやサービスによって利用される頻度は異なります。たとえばニュースアプリは毎日見るが、ビジネスツールであれば月何回かしかアクセスしないかもしれません。DAU、WAU、MAUの指標にありますが、どのサービスにどの指標が有効なのかご紹介します。
DAUを指標にすべきサービス
- ニュースアプリ
- SNS
- 音楽配信アプリ
- スケジュール、カレンダーアプリ
DAUは毎日使うことを想定しているサービスの指標にすることがおすすめです。例えば、ニュースアプリ、SNS、音楽配信アプリなどがあります。日常的に使われているかどうかを毎日計測することで自社サービスの人気度を図ることもできます。
WAUを指標にすべきサービス
- 動画アプリ
- 漫画、書籍アプリ
- カメラアプリ
WAUは毎日でなくても習慣して使ってほしいサービスおすすめです。例えば、漫画や動画アプリは毎週新エピソードや新作が更新されるなど毎日ではないが、1週間の間に何度か悪世するようなサービスやアプリに有効です。その他にもカメラアプリなどにもおすすめです。
MAUを指標にすべきサービス
- 企業向けのビジネスツール
- 定額のサブスクリプション型サービス
MAUは長期的に利用することを想定したサービスにおすすめです。例えば、企業向けのビジネスツールは、毎日でなくても月に一度も利用されていなければサービスの改善が必要でしょう。また、定額のサブスクリプション型サービスの場合は、解約にもつながることがないようにどれくらいの頻度で使われているのかを確認することが重要です。
DAUに関するよくある質問
ここでは、DAUに関するよくある質問とその回答を紹介します。
DAUとは何の略ですか?
DAUとは、「Daily Active User(デイリーアクティブユーザー)」の略です。
また、WAUは「Weekly Active User(ウィークリーアクティブユーザー)」の略語で1週間当たりのアクティブユーザー数、MAUは「Monthly Active User(マンスリーアクティブユーザー)」の略語です。
DAUの計算方法は?
DAUは、「1日のサービス利用者数 / 登録者数」という計算式で算出できます。
例えば、1日のサービス利用者数が50万人で登録者数が100万人の場合「50万人 / 100万人=1/2=50%」となります。
DAUを確認できるツールは?
DAUを確認できるツールとして下記の2つが挙げられます。
DAUを活用して効率的にサービス向上!
DAUをはじめてとしてWAU、MAUなどのアクティブユーザー数や率を把握することで、サービスの現状を把握することができます。しかし、課題を見つけるだけではなく、課題を解決するための対策を施す必要があります。株式会社ipeは300社のコンサルティングノウハウを基に「テクニカルSEO」「コンテンツSEO」の両面から貴社サイトの課題を洗い出し、対策などもご提供する事ができます。無料相談も実施しているので気軽にご相談ください。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。
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