CGMとは?サイトの特徴やマーケティングでの活用事例

CGMとは、「Consumer Generated Media」の略で、一般ユーザーが投稿したコンテンツで形成されるメディアのことです。 今回はCGMに焦点を当て、その概要や特性、SEOとの関係性、メリット・デメリット、活用事例、注意点などをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
CGMとは?
CGMとは、「Consumer Generated Media」の略で、一般ユーザーが投稿したコンテンツで形成されるメディアのことです。例えば、ブログや掲示板、口コミ投稿サイトなどがあります。
CGMは、基本的にWebサイトを訪問したユーザーが、自発的に情報発信を行うことで環境を構築するメディアです。ユーザーが投稿することでコンテンツが増える仕組みのため、Webサイトの運営者はコンテンツ制作に尽力を尽くす必要はありません。
CGMの特性
CGMから発信される情報は、利害関係のない客観的な情報が多いです。
情報を受け取るユーザーと同じ立場の個人ユーザーの体験・経験に基づく情報が多いため、ユーザー同士が情報を共感・共有しやすく、次のユーザーアクションに繋がりやすいメディアという特性があります。
また、情報に対する信憑性も同じ内容の情報を別のサイト・記事でリサーチすることで重み付けを行うことが可能です。
さらに自分が得た情報を、CGMに書き込むことで発信された情報(例えば自社が販売している商品や提供しているサービス)の価値が高まるスパイラル構造が特徴的といえるでしょう。
CGMとUGMの違い
UGMとは、「User Generated Contents」の略で、CGMに投稿される文字列や画像、動画などの1つ1つのコンテンツそのもののことです。
CGM | UGM |
一般ユーザーが投稿したコンテンツで形成されるメディアの総称 | CGMに投稿される文字列や画像、動画といった1つ1つのコンテンツそのもの |
CGMとSEOの関係性
CGMでは、以下の理由から好循環になるまで多少の時間がかかる傾向にあります。
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また、SNS(InstagramやTwitter)での情報発信が主流の現代情報社会において、一般ユーザーがWebサイトのコメント欄やレビュー機能を活用するインセンティブはあまり期待できないと言えるでしょう。
そのため、マーケティングとしてCGMを適切に機能させるには、単なるSEOではなく、広い視野での戦略を構想する必要があるでしょう。
CGMのメリット・デメリット
ここでは、CGMのメリット・デメリットについて解説します。
メリット | デメリット |
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CGMの具体例と活用メディア例
CGMの具体例とメディア例には以下のようなものがあります。
CGMの具体例 | 活用メディア例 |
ブログサイト | ココログ、アメーバブログ |
掲示板サイト | 2ちゃんねる |
口コミサイト | 価格.com、@コスメ |
Q&Aコミュニティ | OkWeb、おしえて!goo |
ソーシャルブックマークサービス | はてなブックマーク、livedoorクリップ |
オークションサイト | Yahoo!、BIDDERS |
CGMの活用事例
今回はNewsPicksのCGM活用事例に焦点を当ててみます。
NewsPicksとは、ビジネスパーソンや就活生必携のソーシャル経済メディアです。
NewsPicksのCGMでは、自社のオリジナルコンテンツや他社メディアに掲載されているニュース記事を紹介し、NewsPicksに無料会員登録した人が情報に対してコメントを書き込める仕様になっています。
またユーザーはコメントに「いいね」を押したり、投稿者を「フォロー」をすることもできます。
NewsPicksは大きなメディアなので、影響力を持つことでインフルエンサーになることも可能です。そのため、投稿者は共感される良いコメントを書くために、より正確かつ信憑性のある情報を投稿するようになります。
NewsPicksにはCGMが生まれやすい仕組みが構築されているのです。
運営会社のユーザーベースの決算を見ても、売上への貢献度は大きく、自社コンテンツのクオリティとともに魅力的なサービスとして重宝されています。
【参考:strainer|NewsPicks新規課金数が3倍以上ペースに】
CGMを成功させる3ステップ
では、CGMを取り入れたマーケティングを成功させるにはどのようなことを意識・実施すれば良いのでしょうか。方法はシンプルで、下記の3ステップを実行するだけです。
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1.質の良い商品・サービスの開発
SEOマーケティングやWeb広告に予算を投じても、売り出したい商品・サービス自体が良質でなければ、ユーザーは利用してくれません。
自作自演の口コミは、ユーザーに簡単に見抜かれてしまい、ユーザー数の減少に繋がる恐れがあります。まずは良い商品やサービスを開発することを意識しましょう。
2.ユーザーが投稿したくなる仕組み作り
仮に良い商品やサービスが開発できたとしても、それだけでは口コミは集まりません。
口コミを記入してくれたユーザーに対して何らかのリワードが必要です。
例えば、ユーザーランク制度を導入し、ランクが高い人には何らかの報酬が提供されるなど、口コミを投稿するメリットや仕組み作りが必要になるでしょう。
3.「投稿例」を提示する
ただの口コミでは、ユーザーアクションに繋がりにくいです。口コミに投稿例を示すことが重要になります。
例えば、アパレル業界のインターネットサイトであれば、以下のようなポイントを意識しながら投稿例を示す必要があるでしょう。
【良い口コミを促す投稿の観点】
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以下は、とあるスニーカーに関する2つの口コミです。
2つを比較すると、どちらがユーザーの参考になるか、一目瞭然です。
普通の口コミ | 購入の参考になる口コミ |
赤くてかっこいいスニーカーでした。サイズもピッタリでよかったです。 | 私は高校生ながら足のサイズが30cmあります。そのため、サイズに在庫があるか心配でしたが、商品詳細ページに「在庫状況」が明記されていたため、安心して購入できました。フィット感やサイズ感もピッタリで、非常に歩きやすいです。私のように足が大きい人にはぜひ試してみてほしいスニーカーだと思います。 |
CGMを扱う注意点
ここでは、CGMを扱う際に注意すべき点について3点解説します。
1.情報の正確性が保証できない
2.ユーザー間のトラブルに注意が必要 3.著作権侵害に注意が必要 |
1.情報の信憑性が担保できない
基本的な考え方として、CGMで情報を発信するメインユーザーは専門家ではありません。
そのため、根拠のない誤った情報が世に発信される危険性があります。
例えば、競合他社の商材の評判を落とすために、事実とは異なるネガティブな内容を書き込まれる可能性があります。CGMでは、このようなステルスマーケティングの監視・取り締まりに注意する必要があるでしょう。
2.ユーザー間のトラブルに注意が必要
CGMがメディアとして成立するためには、一般ユーザーが積極的に参加する必要があります。
そのため、Webサイト内でユーザーの行動を制限せず、ある程度の自由を保証しているメディアが多いです。
しかし、一般ユーザー同士が自由にコミュニケーションがとれるという性質上、ユーザー間でのトラブルが起こりやすいです。
小さなユーザーアクションが大きなトラブルの原因につながることもあるため、事前に利用規約などでユーザーの参加範囲を定めておく必要があるでしょう。
3.著作権侵害に注意が必要
一般ユーザーがコンテンツを充実させようと、他サイトの情報を無断で転載するケースがあります。この場合、他サイトの著作権を侵害する恐れがあり、その責任を運営者側が取らなければならない可能性があります。そのため、情報の扱いには十分な配慮と注意が必要です。
CGMを取り入れたWebサイト作りで、自社の可能性を広げよう!
このページでは、CGMに焦点を当て、その概要や特性、SEOとの関係性、メリット・デメリット、活用事例、注意点などについて解説しました。
CGMを取り入れ、Webサイトを好循環に乗せることで、多くの利点を獲得できます。
上手く運用することでSEO効果も期待できるため、Webマーケティング施策の1つとして、CGMを検討してみてはいかがでしょうか。
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