Ahrefs(エイチレフス)とは?使い方や料金、無料版で使える機能
Ahrefsとは、全世界で約60万人が導入していると話題の有料SEO分析ツールです。 今回はAhrefsに焦点を当て、その概要や特徴、基本機能、利用時の注意点などをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
Ahrefs(エイチレフス)とは?
Ahrefsとは、全世界で約60万人が導入していると話題の有料SEO分析ツールです。
自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンク分析や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワード、ソーシャルメディアでの反応を分析・把握することができます。
【Ahrefs:公式サイト】
Ahrefs(エイチレフス)の特徴
ここでは、Ahrefsの特徴について3点解説します。
被リンクデータ量が世界最大級
Ahrefsでは、約14兆に及ぶ膨大なリンクデータを保有し、約1.8兆のページURLを網羅しています。データベースは現在も増え続けています。
データ更新頻度が圧倒的に速い
Ahrefsでは、約40億のWebページが24時間ごとにクローリングされており、15分ごとに新しいインデックスを更新します。そのため、常に最新情報を把握することができ、SEO対策に非常に役立ちます。
インターフェースが見やすい
Ahrefsでは、複数の切り口と様々な視点から詳細なSEO分析が可能です。
また分析されたデータは非常にみやすいため、SEO分析初心者でも扱いやすいツールと言えるでしょう。
なお各種データはCSVなどのファイル形式でダウンロード可能です。
Ahrefs(エイチレフス)の基本機能
Ahrefsには、主に以下の6つの基本機能が実装されています。
Site-explorer(サイトエクスプローラー)
ドメイン単位やURL単位で対象サイトのSEO調査をするための機能です。
具体的には、被リンク数や被リンクの詳細(アンカーテキストやURL)に関する調査、流入キーワード調査、検索順位やPV数の変動、有料検索広告のキーワード調査などが確認できます。
【使用例】
・競合サイトの流入キーワードも調査し、コンテンツを強化することで、サイト流入の増加を図ります
・Googleからスパム警告が来た際、Google Serach Consoleだけでは把握しきれない不自然リンクを抽出し、警告解除を目指します
Contents-explorer(コンテンツエクスプローラー)
ソーシャルメディアで人気が高い記事を探すための機能です。
キーワードを入力すると、そのキーワードに関連するコンテンツとシェア率を確認できます。
【使用例】
・FacebookやTwitterなどのSNSで話題のネタを参考に、エンゲージメントされやすいソーシャルメディア運用を行います
・プレスリリースの結果を検証するために、反響のあった媒体やSNSを調査できます
Keyword-explorer(キーワードエクスプローラー)
キーワードの検索ボリュームや難易度を調査するための機能です。
検索順位上位のWebサイトの被リンクを調査し、対象キーワードの選定に役立てることができます。
【使用例】
・キーワードの競合性を調査し、サイト流入につながるコンテンツを優先的に作成します。
・新規サービスの立ち上げ時、関連キーワードの上位表示難易度を調査することで、事業計画書作成の参考にできます。
アラート機能
対象サイトのアラート設定をすることで、被リンクの増減をリアルタイムに把握するための機能です。
基本的に、アラート情報は登録したメールアドレスに通知されます。
【使用例】
・被リンクの増減と順位状況をリアルタイムに把握することで、順位変動の要因を検討します
ランキング調査
自社サイトや競合サイトの順位をチェックするための機能です。
過去の検索順位履歴を確認したり、設定したタイミングでレポートを自動送信してくれる設定にもできます。
【使用例】
・注目キーワードの順位推移をレポーティングすることで、社内の報告資料に活用できます
Ahrefs API
Ahrefsは、APIにも対応しています。
対象サイトの被リンク情報を自動出力できたり、自社開発ソフトウェアに組み込むなど様々な場面で活用できます。
【使用例】
・被リンクデータを独自のブラウザ拡張機能に連携し、SEO診断ツールの機能を充実させられます。
Ahrefs(エイチレフス)の導入方法
Ahrefsの導入方法を紹介します。日本では株式会社フルスピードがAhrefsの販売をサポートしているので、導入するときも同社のサイトで行います。
ステップ1:利用を申し込む
まず利用申し込みを行います。フルスピードが開設しているhttps://ahrefs.jpにアクセスして「Ahrefsを申し込む」をクリックすると4つの料金プランが現れるのでそのうちの1つを選びます。
「入力フォームへ」をクリックすると入力画面が現れるので、クレジットカードの情報やメールアドレス、名前、住所、電話番号などを入力・登録します。
これで利用申し込みが完了し、アカウントが作成されます。
ステップ2:アカウントを有効化する
アカウントが作成されると、登録したメールアドレスにAhrefsからメールが届きます。「Comfirm email」をクリックするとAhrefsの設定画面が開き、アカウントを有効化する手続きを始めることができます。
有効化の手続きでは、パスワードを設定したり、簡単なアンケートに答えたりします。その後英文で注意書きが現れますが、不要であれば「Skip」で飛ばします。
自社サイトのインポートの手続きは、「Import or add your project」と表記された画面で行います。Googleサーチコンソールと連携させたインポートを行う場合「Import」ボタンをクリックします。すると今度はGoogleアカウントから「AhrefsがGoogleアカウントへのアクセスを求めています」というアラートが表示されるので、「Googleアナリティクスのデータの参照、ダウンロードです」と「確認済みサイトのサーチコンソールデータの表示です」にチェックを入れます。これでAhrefsにアクセス権限を付与することができます。
その後「続行」をクリックして「Import」をクリックします。
これでアカウントが有効化されます。
ステップ3:管理画面にログインして日本語化する
「Import」をクリックするとAhrefsの管理画面が現れるのでログインをします。これでさまざまな分析を実行することができます。
なおこの時点では英語表記ですが、日本語表記に変えることができます。この管理画面の最下部に言語を選択できるボタンがあるので、そこで「日本語」を選択するだけです。
Ahrefs(エイチレフス)の具体的な活用方法
Ahrefsは使いこなしてこそ価値が生まれます。そのためには活用方法を熟知しておく必要があるでしょう。
被リンクの調査
Ahrefsの大きな特徴は、独自のクローラー「AhrefsBot」を使って集められた被リンク情報の豊富さです。この情報を利用して、どのサイトからどれだけのリンクがあり、それがどのように時間と共に変化しているかをグラフで視覚的に把握することができます。競合サイトにもこの調査を適用し、SEO戦略を練るのに役立ちます。
キーワード選定
「Keywords Explorer」機能を使えば、検索ボリュームや期待できるトラフィック数、上位表示の難易度などの重要なデータを提供し、効率的なキーワード選定が可能です。これにより、SEO対策の優先順位を明確にし、効果的なコンテンツ作成につなげることができます。
アクセス解析
「Site Explorer」を使用すると、ウェブサイトへの被リンク状況やインデックスされているキーワード数、自然検索や広告からのトラフィック数など、アクセス解析に必要な情報を手に入れることができます。これらの情報からサイトの現状を把握し、改善策を立案することが容易になります。
競合サイトの分析
Ahrefsを使えば、競合サイトのドメインレートを基準にして、流入が多いキーワードや被リンクの情報を把握し、対抗できるコンテンツを作成することができます。ただし自社サイトも同様に解析されている可能性があるため、これを意識した戦略を立てることが重要です。
サイトヘルスの調査
ウェブサイト上のリンク切れや不適切な画像サイズ、不自然なリダイレクト、サーバーエラーなど、サイト運営における問題を検出し、改善するための指標を提供します。問題が発生しているページのURLを示してくれるため、修正作業を効率的に進めることができます。
ドメインパワーの調査
DR(Domain Rating)という指標を使ってサイトのドメインパワーを測定します。このスコアはAhrefs独自のアルゴリズムに基づいており、検索順位と密接な関係があります。DRスコアが高いサイトほど検索結果で上位に表示されやすくなるため、このスコアを改善することがSEOには重要です。
検索ボリュームの変動
キーワードエクスプローラーの「SERP position history」機能を利用すると、キーワードごとの検索結果でのウェブサイトの順位の変動をグラフで確認できます。どのサイトがどのように評価されているかを視覚的に把握できるため、SEO戦略の策定に役立ちます。
これらの機能を駆使することで、Ahrefsの価値を最大限に引き出し、SEO対策を成功に導くことができるでしょう。
Ahrefs(エイチレフス)の利用時の注意点
ここでは、Ahrefsの利用時の注意点について2点解説します。
Ahrefsbotの巡回頻度はGoogleクローラーと違う
Ahrefsの分析は、Ahrefs独自のクローラーが巡回することで行われています。
それゆえ、Googleクローラーの巡回頻度とは異なるため、データに多少の誤差が生まれます。
例えば、AhrefsとGoogleのインデックスデータやGoogle search consoleで表示された被リンクデータには誤差があります。
Ahrefsを活用する際は、注意したい観点と言えるでしょう。
あくまで独自基準に過ぎない
Ahrefsの被リンク分析で活用されるURやDR、KDは、あくまでAhrefsの独自基準で算出された結果に過ぎません。
つまり、Ahrefsのデータ基準でSEOやコンテンツを制作しても、必ず自社のコンテンツが検索順位上位になるわけではないということです。
もちろん、検索順位上位になる可能性は高いですが、確実に検索順位上位を目指すのであれば、Google無料ツール(Google search consoleやGoogle analytics)を使用した方が良いかもしれません。
Ahrefs(エイチレフス)の料金プラン
ここでは、Ahrefsの料金プランについて解説します。
なお、プラン内容は随時変更されることがあります。
最新情報は、公式サイトの「プランと料金」をご覧ください。
プラン名 | ライト | スタンダード | アドバンスド | エージェンシー |
---|---|---|---|---|
概要 | 手軽にSEO分析を実施できるエントリープラン | 標準的な機能が充実したベーシックプラン | 豊富なクロールデータを活用できる上級プラン | 複数クライアントの支援に最適な代理店向けプラン |
初期費用(2022年3月現在) | 無料 | |||
月額費用(2022年3月現在) | 11,500円 | 23,000円 | 46,000円 | 115,000円 |
利用可能ユーザー数 | 1パワーユーザー | |||
ダッシュボード 登録可能なサイト数 |
5サイト | 20サイト | 50サイト | 100サイト |
ランクトラッカー 登録可能キーワード数 |
750キーワード | 2000キーワード | 5000キーワード | 10000キーワード |
【Ahrefs:料金プラン】
Ahrefs(エイチレフス)の無料版でも使えるツール
- 被リンクチェッカー
- キーワードジェネレータ
- SERPチェッカー
- WordPressプラグイン
- Webサイトオーソリティチェッカー
- Webサイトチェッカー
- リンク切れチェッカー
- Ahrefs SEOツールバー
- キーワード難易度チェッカー
- Amazonキーワードツール
- YouTubeキーワードツール
Ahrefsは無料版のツールも充実しています。上記のツールは無料で使うことができます。
被リンクチェッカー
被リンク分析に使います。ドメインレーティング、被リンク数、参照ドメイン数などがわかります。さらに上位100件の被リンク、上位5件のアンカー、上位ページもわかります。
キーワードジェネレータ
キーワードのアイデア出しに使うことができます。キーワードを入力するとですフレーズマッチが表示され、キーワード難易度やボリューム、アップデートがわかります。
SERPチェッカー
サーチ・エンジン・リザルト・ページ(検索結果ページ)をチェックすることができます。キーワードを入力するとドメインランク、被リンク、ドメイン、トラフィック、キーワードの各数値がわかります。
WordPressプラグイン
AhrefsのデータとGoogleアナリティクスのデータを結合させたコンテンツ監査を実行できます。サイトのすべてのページについて監査・評価されるので、ページごとに対策を講じることができます。さらにオーガニック検索からの流入数や被リンク数もここで確認できます。ページのパフォーマンスに応じて「作業不要」「リライトが必要」といった改善策を提案してくれます。
Webサイトオーソリティチェッカー
ドメインパワーの指標である「ドメインレーティング(DR)」がわかります。DRはいわばサイトの権威の強さで、ここでは0~100でその強さが表示されます。
Webサイトチェッカー
サイトのSEO状況、SEOの問題点、被リンクの状況、ランクインしているキーワード、内部リンクの状態がわかります。
リンク切れチェッカー
リンク切れを確認することができます。どのページのどのリンクがリンク切れを起こしているのかがわかるので、すぐに対処できます。
Ahrefs SEOツールバー
表示中のサイトのページのSEO情報がわかります。DR、URLレーティング、被リンク、キーワードなどが表示されます。GoogleクロームとFirefoxに連動しています。
キーワード難易度チェッカー
キーワード難易度とは、対象キーワードで上位10件にランクインすることの難しさの指標です。さらに必要な被リンク数もわかります。なお無料版では、キーワード難易度の一部の情報しかわかりません。
Amazonキーワードツール
Amazonのユーザーが頻繁に使っているキーワードがわかります。Amazonリスティングに最適なキーワードをみつけることができます。
YouTubeキーワードツール
YouTubeのユーザーが頻繁に使っているキーワードがわかります。YouTubeのトレンドをつかむことができ、動画制作の参考になるはずです。
Ahrefs(エイチレフス)に関するよくある質問
Ahrefsの読み方は?
Ahrefsの読み方は「エイチレフス」です。
Ahrefsは日本語に対応している?
Ahrefsは、多くの機能が日本語に対応しています。しかし、一部の機能は未対応であり、今後日本語対応される可能性があります。
Ahrefsのドメインレートとは?
Ahrefsでは、ドメイン評価の指標として、ドメインレート(DR)が使えます。
ドメインを、1~100の数字で評価しており、被リンクの量や質をもとにAhrefsが算出しています。
ドメインレートが高いほどドメインパワーが高いといえます。
Ahrefs(エイチレフス)を活用し、SEO対策を心がけよう!
このページでは、Ahrefsに焦点を当て、その概要や特徴、基本機能、利用時の注意点などについて解説しました。
Ahrefsには、SEOに役立つ便利な機能がたくさんあります。
競合サイトを分析をする上で、利用必須のSEOツールと言えるため、
ぜひ、本記事を参考にAhrefsの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
なお弊社には、Ahrefs以外のSEO分析ツールに関して執筆された記事が多数あります。
そちらもぜひご閲覧ください。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。