「アクティブユーザー」は、特定のプロダクト、サービス、プラットフォームなどを定期的に利用しているユーザーのことを指します。この記事ではユニークユーザーとの違いやユーザー数の増やし方などについて解説していきます。
アクティブユーザーとは、あらかじめ設定した期間内におけるWebサイトやアプリの訪問者数を示すものです。期間内に同一ユーザーが繰り返しWebサイトを訪れても、1カウントで計算されていきます。ページのクリック数ではなく、ユーザー数のみが換算されるため、Webサイトやアプリを利用している人の数を把握したい時に便利な機能です。例えば、日本ではTwitterのアクティブユーザーが世界第2位になったことで話題になりました。2022年1月の時点で月間アクティブユーザー数は5,895万人であり、日本の人口に対して約49%のユーザーが利用していることから人気の高さをうかがうことができます。このように、アクティブユーザーはユーザーの利用状況を確認するのに最適な指標です。
アクティブユーザーは、1日・1週間・1ヶ月単位で計測するのが一般的です。計測期間の事例は以下の通りになっています。
1日単位や1週間単位のような短期間での計測は、最近取り入れた施策の効果を確かめたい場合に最適です。一方で、1ヶ月単位の長期計測は、Webサイトを継続的に訪れているユーザー数の把握に役立ちます。
ユニークユーザーもWebサイトやアプリを訪れたユーザーの数を示す指標です。同一のユーザーが繰り返し訪れても1カウントと計算されます。計測期間を特定しない場合が多いところがアクティブユーザーとの違いになっています。Googleアナリティクスではアクティブユーザーとユニークユーザーを明確に分類していないため、どちらも「Webサイトを訪れたユーザー数」として認識しても問題ありません。
アクティブユーザーを確認することによってユーザーの状況を把握できます。確認することの利点について解説していきます。
自社サービスや商品をPRし、コンバージョンに繋げるためにはリピーター数の把握が重要です。アクティブユーザーはWebサイトへの訪問者数のみをカウントするため、リピーターを確認するのに役立ちます。リピーターが増えているのであれば、自社サービスや商品に興味を示している可能性が高いため、コンバージョン率も上がりやすくなります。キャンペーンを行っているのにアクティブユーザーが減少しているのであれば、リピーターが減っていることを表しているため、戦略を練り直す必要があります。常にリピーターの数を把握しておくことで、Webサイトの改善が必要になった時も迅速に対応することができます。
定着率とは、Webサイトを訪れた人がリピーターになる割合を表す数値です。定着率は、1日単位のアクティブユーザー数(DAU)÷1ヶ月単位のアクティブユーザー数(MAU)×100で算出できます。例えば、DAU=60人、MAU=600人の場合は定着率10%と算出できます。定着率が高ければ、現在行っているマーケティング施策がうまくいっている証拠になります。しかし、ページビューが上がっているにも関わらず定着率が低いままであるのなら、ユーザーが定着していないことを示しています。コンテンツの内容がユーザーのニーズとマッチしているか、使いやすい仕様になっているかなどを検証し、改善していく必要があります。
アクティブユーザーはユーザー数のみを換算するため、カウントの重複を防ぐことができます。他にWebサイトの状況を確認するための指標としては、閲覧されたページ数を示すページビューやWebサイトにアクセスした数を示すセッション数もあります。ページビューやセッション数も大切な指標ではありますが、1人のユーザーが複数回ページを閲覧したり、Webサイトにアクセスしたりするとカウントが重複してしまいます。少数のユーザーが繰り返しWebサイトを訪問している場合、ページビューやセッション数だけを見たらたくさんのユーザーがWebサイトを訪れていると錯覚してしまうことが多いです。しかし、実際にはリピーターが減り、定着率が落ちている可能性もあります。ベージビューやセッション数に加えて、アクティブユーザー数を確認することで現状を適格に把握できるようになります。
実際のアクティブユーザーを確認するには、無料で使えるGoogleアナリティクスが便利でお勧めです。ここでは、Googleアナリティクスを使ったアクティブユーザーの確認方法についてご紹介していきます。
調べ方は以下の通りになっています。
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「指標」→「定着率」→「ユーザー維持率」へと推移すれば、特定期間内にWebサイトを訪れたアクティブユーザーの数を調べることが可能です。
また、「指標」→「ユーザー」を選択すると、ユーザーあたりのページビューやセッション数、目標の完了数、収益などを把握できます。
アクティブユーザーを増やすにはSEO対策など、様々な施策が有効です。ユーザーを増やす方法について解説します。
SEO対策とは、検索エンジンの上位に表示されるようにWebサイトを改善し、ユーザー数を増やすための施策のことです。ターゲットに合わせたキーワードの設定、キーワードを含めたタイトル・見出し・ディスクリプション・タグの設定、ページ表示スピードの改善などを行います。効果が現れるまでには時間がかかることも多いので、効果測定を行いながらさまざまな施策を行い、地道に上位表示を目指す必要があります。
クオリティの高いコンテンツはリピーターの獲得に繋がります。コンテンツのクオリティが下がってしまうとユーザーの離脱率が高まるだけでなく、検索エンジンからの評価が落ちてしまうためSEOの観点からも改善が必要です。また、ユーザーの興味を引くコンテンツを作れば、Webサイトのファンが増え、定着率も上がることが見込めます。
TwitterやInstagramなどのSNSで自社アカウントを作り、Webサイトやアプリへのリンク導線をつければ、新規ユーザーを取り込みやすくなります。リツイートなどのシェア機能で情報を拡散すると、自社サービスや商品がユーザーの目に触れる機会も増えていきます。ユーザーと直接コミュニケーションを取り、身近に感じてもらえるのもSNSのメリットです。しかし、SNSによって利用者層や提供する機能が異なるため、自社に合ったものを選ぶことが重要です。
有料広告を活用すれば、効率的にユーザー数を増やせます。主に、Webサイト上の広告枠に表示される「ディスプレイ広告」、SNS上で広告を掲載する「SNS広告」、検索エンジンに広告を掲載する「リスティング広告」があります。例えば、Googleのリスティング広告を使えば、SEO対策をしなくても検索エンジンの上位に表示されます。SEO対策の効果が現れるまで時間をかけられず、予算に余裕がある場合におすすめです。
アクティブユーザー数を確認することによって、実際のリピーターの数や定着率を把握することができます。アクティブユーザーの増加は、自社製品の売上アップやコンバージョン率の向上が見込むことができ、増やすためにはSEO対策やSNSの活用、有料広告などの方法が挙げられます。様々な施作を試してユーザー数アップに努めていくことが大切です。
SEOに関するご相談があれば、ぜひipe(アイプ)へご相談ください。