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ECサイトのSEO対策は?参考にできる改善施策11選

ECサイトのSEO対策は?参考にできる改善施策11選

EC市場は年々拡大しており、それだけ競合も増えています。もっと集客したい、売上アップしたい、そんな時に欠かせないのがマーケティングです。SEOはマーケティングの1種ですが、一般的なWebサイトとは少し異なるECサイトではそもそもSEOが必要なのか、どんなSEO施策をすれば良いのかは疑問点も多いでしょう。 そこで今回はECサイトのSEOの必要性や、ECサイトがやるべきSEO施策をご紹介します。

ECサイトにもSEOは必要か

ECサイトで売上を伸ばすにあたり、マーケティング施策は欠かせません。SEOもマーケティング施策の1つですが、一般的なWebサイトとは少し異なるECサイトにもSEOは必要なのでしょうか。まずはECの市場規模を踏まえて、ECサイトにSEOが必要な理由をみていきます。

ECの市場規模

経済産業省「電子商取引に関する市場調査」によると、2020年のEC市場は以下の通りです。

・BtoC-EC(消費者向け電子商取引):19.3兆円
・BtoB-EC(企業間電子商取引):334.9兆円

2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、調査開始以降初めて市場規模が増加しませんでした。しかしEC化率は増加傾向にあり、EC取引は引き続き進展しています。またtoCのEC市場では物販系分野が大部分を占めており、ジャンル別にみた内訳は以下の通りです。

生活家電・AV機器・PC・周辺機器等 2兆3,489億円
衣類・服装雑貨等 2兆2,203億円
食品、飲料、酒類 2兆2,086億円
生活雑貨、家具、インテリア 2兆1,322億円

上記4ジャンルが物販系分野の73%を占めており、それだけ競合も多いジャンルということがわかります。

ECサイトにSEOが必要な理由

ECの市場規模の大きさからわかるように、ECサイトは売上の柱となる重要な存在です。近年では有名な店舗のEC化も進んでおり、同ジャンルの事業者は強力なライバルが増えつつあります。そこで重要なのが、多くの競合の中からどれだけ自社サイトで売上をあげられるかです。どんなに良い商品を扱っていても、どんなに良いECサイトであっても、ユーザーに知ってもらわなければ売り上げにはつながりません。

そのために行うのがマーケティング施策です。多くの場合、即効性もあり認知度の拡大にもつながるWeb広告やSNS広告を実施するでしょう。しかし広告は必ずしもユーザーがECサイトに訪れてくれるとは限らず、広告を回している限り継続的にコストも発生します。そのため広告だけに頼らず、中長期的な集客に期待できるSEO施策も同時に行うことが必要です。SEO施策で自然検索での上位を狙うことで、明確なニーズをもったユーザーが獲得でき、かつ長期的な顧客獲得に期待できます。

ECサイトがやるべき10のSEO施策

ECサイトは一般的なWebサイトに比べると、SEO施策が難しい点が特徴です。なぜなら、商品を売ることがメインであり、コンテンツで競合サイトと差別化を図ることが難しいからです。しかしだからといってSEO施策をするとしないとでは、大きな差が出てしまいます。ここではECサイトが取り入れるべき、10のSEO施策をご紹介します。

①適切なキーワードの選定

SEOの基本となるのが、キーワード選定です。ECサイトに訪れるユーザー検索のニーズを想定し、どんなキーワードで流入するかを分析してキーワードを選定します。キーワードは主に2つ「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」に分類されます。ビッグキーワードは1単語からなる検索ボリュームの大きいキーワードです。検索ボリュームは多いものの検索ニーズが多様であり、具体的なアクションにつながりにくい点がデメリットです。さらにビッグキーワードはドメインパワーの強いAmazonや楽天、ZOZOTOWNなどの大手が上位を占める傾向にあるため、検索上位を狙うキーワードとしては現実的ではありません。そこで狙うべきが、より具体的なニーズを入れ込んだスモールキーワードです。

スモールキーワードの選定方法

スモールキーワードはビッグキーワードよりも検索ボリュームが少ないですが、具体的なアクションが見込みやすいキーワードです。さらにビッグキーワードよりも検索上位を狙いやすいことから、スモールキーワードを多く選定しておく方が効率的に集客できます。スモールキーワードは、以下4つのポイントから選定します。

ロングテールキーワード 検索ボリュームの少ない、複数のキーワードからなる複合キーワード
例:「Tシャツ 白 無地 ブランド」
競合の少ないキーワード 狙いたいキーワードにどの程度の競合がどれだけいるかを確認し、その中でも競合の少ないキーワードを選定
アクションが見込めるキーワード より細かい検索ニーズを分析し、購入につながりやすいキーワードを選定
例:「財布 メンズ プレゼント」
  「シャツ オフィスカジュアル おすすめ」
共起語 選定キーワードとよく一緒に検索されるキーワード
ラッコキーワード」などのツールで確認」

大手競合サイトも多いEC市場では、いかにユーザーの細かい検索ニーズを分析し、キーワードとして選定するかがポイントです。

②タイトルにキーワードを入れる

タイトルは、検索でヒットした際にユーザーがサイトに流入するか否かを決定づける重要なポイントです。検索結果でECサイトがヒットしても、タイトルに魅力を感じない、タイトルからニーズに合っていないと判断されてしまうと、ECサイトに流入してもらえません。以下のポイントを押さえ、クリックしてもらいやすい、SEOの評価をあげやすいタイトルを設定しましょう。

・タイトルは30文字前後
・選定キーワードを含める
・「送料無料」「即日発送」「SALE中」「ブランド名」など重要なキーワードや訴求力のあるキーワードを前方に置く

ユーザーの立場になって、クリックしたくなるタイトルをつけることがポイントです。特に「送料無料」「期間限定」「SALE中」のような、お得感や限定感を感じさせるタイトルは効果的です。

③ニーズに沿ったディスクリプションの作成

ディスクリプションとは、検索結果画面のタイトル下に表示される文章です。サイト内容や商品説明を要約することで、サイト流入前にユーザーに概要を伝達することができます。メタディスクリプションを設置、設置しない場合はbody上部の文章が表示されます。メタディスクリプションでは、ユーザーが欲しい情報や知りたい情報、魅力を感じる文言を入れ込むことがポイントです。ディスクリプションは、300文字を目安に作成してみてください。

④コンテンツマーケティングを行う

コンテンツマーケティングは、ユーザーニーズに沿ったコンテンツからECサイトへの流入を増やし、コンバージョンにつなげる施策です。商品に関連するお悩み解決記事や使用例、レビューなどオリジナルのコンテンツを作成し、そこから流入を獲得します。たとえばお悩み解決系の記事では、ECサイトで販売している商品がユーザーの悩みを解決できるとして商品がアピールできます。つまりユーザーはコンテンツに流入することで悩みが解決できるだけでなく、解決の手段も提供してもらえるということです。

またレビューやよくある質問など、ユーザーが購入の上で判断材料とする役立つコンテンツを作ることもポイントです。コンテンツマーケティングを始める際には新規のドメインを作るのではなく、ECサイトと同じドメインを使用することがおすすめです。コンテンツ用のディレクトリを作成し、同じドメイン配下でコンテンツを運用しましょう。

⑤モバイルフレンドリーなサイト作り

ECサイトの多くは、スマートフォンから検索・閲覧されています。そのためスマートフォンで使いやすい・見やすい、モバイルフレンドリーなサイト作りが重要です。ボタンが押しにくい、文字サイズが小さいなどしてユーザビリティが低いECサイトは、SEO評価にも影響し検索順位が下がってしまいます。そのため現状のECサイトが使いやすい状態かを確認し、アクセス解析などの結果から都度改善していきましょう。ECサイトがモバイルに適している状態であるかは、Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」で確認できます。

⑥表示速度(ページスピード)を改善する

検索してからページに流入するまでの表示速度は、SEOに影響をもたらします。ページ表示速度が1秒から3秒になると32%、6秒で106%、10秒で123%直帰率が増加するとのGoogleの調査結果もあります。表示速度の遅いECサイトは質が低いとみなされ、検索順位の低下につながります。ECサイトに流入したユーザーがストレスなくサイトを使用でき、購入モチベーションを損ねないようにするためにも表示速度の改善は必須です。

⑦使いやすいサイト設計にする(ユーザビリティの向上)

ECサイトに訪れるユーザーの目的は、購入です。そのため購入までの導線がわかりやすい、ユーザビリティの高いECサイトに設計することがポイントです。カートが常に表示されている、購入ボタンがわかりやすい、商品カテゴリページをすぐ開けるなどのUI/UXを工夫しましょう。

⑧画像情報を入れ込む

ECサイトは一般的なWebサイトよりも、画像が多い点が特徴です。そのためSEOを判断するクローラに、ECサイト内の画像情報を伝えることがポイントです。その際に設定すべきがalt属性です。alt属性では「何の画像か」「何を意味するか」を代替テキストでクローラに伝達できます。クローラが画像情報を読み取れようにすることでSEO効果はもちろん、画像検索での上位表示効果にも期待できます。

⑨重複コンテンツに気をつける

別々のURLで同じ内容のコンテンツがある場合は、オリジナルコンテンツにcanonicalタグを指定して正規化することがポイントです。たとえば複数のECサイトで出品している、同じ商品の色違いやサイズ違いを別ページで登録している場合などが該当します。
SEOに悪影響を及ぼす重複コンテンツは悪意がある場合のみであり、前述したような一般的なケースは特別問題ありません。しかしリスクを回避するという点で、なるべく重複コンテンツを作らないようにしましょう。

⑩SSL化する

フィッシングサイトなどが増加していることから、ユーザーのセキュリティ意識も向上しています。GoogleではSSL化を推奨しているだけでなく、SSL化の有無がSEO評価にも関係してきます。SEOの面だけでなく、ユーザーが安心してECサイトを利用できるようにもECサイトのSSL化は必須です。

⑪販売終了ページの対策をする

販売終了ページの対応も注意すべき重要なポイントです。販売終了した商品のページを適切に管理することは、ユーザー体験の向上とSEO評価の保持に直結します。

具体的な対策として、404エラーページの代わりに関連商品を紹介するページへリダイレクトする方法が挙げられます。これにより、訪問者に対して価値あるコンテンツを提供し続けることができ、サイト離脱率の低下や検索エンジンによる評価の低下を防ぐことが可能です。

なお株式会社ipeでは、全69項目のSEO攻略チェックリストツールを公開しています。300社のコンサルティングノウハウを基に作成された、確かなノウハウです。

ECサイトでの対策にも通じる、幅広いSEO対策に関する内容が含まれています。この機会にチェックリストをご覧になってはいかがでしょうか。

Googleマーチャントセンター(Google Merchant Center)について

Googleマーチャントセンター(Google Merchant Center)はGoogleショッピングタブを管理するツールです。自社ECサイトの商品情報を無料で検索結果上に表示させることができるため、ECサイトであればぜひ利用したいサービスと言えます。具体的なメリットは主に下記3点です。

①商品価格や在庫状況など正確なビジネス情報をGoogleで公開できる
②Googleのリスティング広告やショッピング広告に掲載できる(※一部無料)
③動的リマーケティング広告の配信ができる(※別途タグの設置が必要)

ツールの導入方法については下記記事で詳しく解説しているので興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

ECサイトのSEO対策事例

大手実績多数の株式会社ipe(アイプ)でも数多くのECサイトのSEO対策を実施してきました。実際の事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

Monbell(モンベル)|株式会社Montbell

モンベルアメリカのECサイトにおいて、SEO施策を実施しました。具体的には「USのGoogleに対する検索エンジンの最適化」「ユーザのアクセス解析」「リピート率を高めるためのUI/UXの改善」などを行っています。

スポーツオーソリティ|株式会社メガスポーツ

株式会社メガスポーツの大規模ECサイトにおけるSEO対策事例です。サイトリニューアルに伴い、検索順位の低下とオーガニック流入が激減し、早急な対応が必要でした。
テクニカル、コンテンツ両軸で進めた施策が奏功し、現在では継続的なECサイトの成長につながっています。

ECサイトでもSEO施策に力を入れよう

SEO施策をすることで、中長期的なマーケティング効果に期待できます。広告と比べると効果が出るまでに時間を要しますが、中長期的にみたコストパフォーマンスが高い点がメリットです。SEOの評価を上げるには、ユーザーの利便性を第1に考えることがポイントです。今記事を参考に、ECサイトでのSEO施策を実施してみてください。

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