DSPとは?SSPとの違いや広告の配信方法を解説!
DSPとは、「Demand-Side Platform」の略で、広告配信や広告在庫の買い付け、クリエイティブ分析などを一括して行うことで、広告効果の最大化をサポートするツールです。 今回はDSPに焦点を当て、その概要や重要性、仕組み、メリット・デメリット、サービスの選び方などをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
DSPとは?
DSPとは、「Demand-Side Platform」の略で、広告配信や広告在庫の買い付け、クリエイティブ分析などを一括して行うことで、広告効果の最大化をサポートするツールです。
DSPの仕組み
DSPの仕組みを理解する上では、SSPとRTBの理解が必須です。
DSP(Demand-Side Platform) | SSP(Supply Side Platform) | RTB(Real-Time Bidding) |
広告配信や広告在庫の買い付け、クリエイティブ分析などを一括して行うことで、広告効果の最大化をサポートするツール | 最も収益が見込める広告をDSPから選定してくれる広告配信ツール | DSPとSSP間の広告枠の売買をオークション形式で行う、広告枠売買システム |
つまり、SSPを活用して最も収益が見込める広告をDSPから選定し、その広告をRTBで売買される仕組みです。
RTBでは、複数の広告主から、最も広告枠を高く買ってくれる方に広告配信するよう調整します。
【RTBで広告配信するまでの流れ】
①媒体からインプレッション発生情報がSSPに届く
②SSPが入札リクエストをDSPに送信 ③DSP内で配信条件に合致した広告主の選定 ④DSPが最高入札額を提示した広告主情報をSSPに送信 ⑤SSPが最高入札額を提示したDSPを選定し、様々な媒体に該当広告主の広告情報を送信 ⑥広告配信 |
DSPのメリット
ここでは、DSPのメリットについて3点解説します。
①ターゲットユーザーに広告配信できる
DSPを活用すると、ユーザーのCookie情報をもとに性別や年代、行動履歴など、Google広告ではできない範囲までセグメントできるため、ターゲットユーザーを絞り、ピンポイントで広告配信することができます。
②類似ユーザーにも広告配信できる
DSPでは、過去にCVに至ったユーザーと類似した行動や興味・関心を持つユーザーに向けて広告が配信できます。
そのため、普段の顧客とは違った自然ユーザーにリーチできるため、ビジネスの可能性を広げることが可能です。
③表示広告や費用対効果の最適化
DSPは、ユーザーの行動履歴などの分析データをもとに、自動的に広告を最適化するため、広告の費用対効果を常に最適化することができます。
手動で入札単価の調整や配信調整を行わなくて済むため、クリエイティブ分析や新たな施策を考えるなど、人手が必要な別作業に時間を費やすことが可能です。
DSPのデメリット
ここでは、DSPのデメリットについて3点解説します。
①初期費用がかかる
初期費用がかからないリスティング広告やSNS広告とは異なり、DSPの利用には、サービスを提供する企業への初期費用がかかります。
なお最低契約期間が設定されているプラットフォームもあるため、利用時は注意が必要です。
②企業ごとにサービス内容が異なる
DSPを提供する企業はたくさんあり、企業ごとにサービスの内容が異なります。
導入する際は、自社に今必要な機能は何かを考え、その機能が含まれたDSPを選択するようにしましょう。
③広告の配信先が不明確
利用するDSPによっては、広告の掲載先が明確に開示されない場合があります。
気になる方は、配信先の情報開示ができるサービスを選定しましょう。
DSPサービスの選び方
ここでは、DSPサービスの選び方について5点解説します。
①運用方法
DSPの運用方法は自動型と運用型の2種類です。
自動型 | 運用型 | |
仕組み | 独自のアルゴリズムを活用した広告運用 | 社内の担当者がパフォーマンスデータを確認しながら行う手動の広告運用 |
特徴・メリット | ・初期設定を済ませれば、あとは自動的に広告が最適化される
・運用コストや手間がかからないため、時間的・金銭的コストをできるだけ削減したい方におすすめ |
・状況に合わせて広告運用の方針を変更するなど、臨機応変に対応できる
・広告運用のプロが自社に在籍する方におすすめ |
②課金方法
DSPの主な課金方法は、CPC課金とインプレッション課金の2種類です。
CPC課金 | インプレッション課金 | |
仕組み | ユーザーからの広告クリック数に応じて課金 | 広告の表示回数に応じて課金 |
特徴 | ・広告配信中でも、ユーザーにクリックされなければ、費用は発生しない
・広告配信のターゲットやCVが明確な場合におすすめ |
・広告が表示され続ける限り、常に広告費が発生する
・多くの自然ユーザーに広告を見てもらいたい場合やブランディングを図りたい場合におすすめ |
③デバイス
各企業が扱うDSPによって、広告配信できる対応デバイスが異なる場合があります。
そのため、どのデバイスをよく使用するユーザーに、自社の広告を出稿したいのかを明確にし、それに対応できるDSPを選定するようにしましょう。
④連携できるSSP
DSPごとに連携できるSSPはさまざまです。
連携できるSSPが異なれば、広告の掲載先のWebサイトも異なります。
DSPを選定する際は、広告が掲載できるデバイスが自社の広告配信ターゲットに適応しているかを確認しましょう。また特定のメディアに出稿したい場合は、そのメディアに対応しているかも確認する必要があります。
⑤ホワイトリスト・ブラックリスト
ホワイトリストとは、優先的に自社の広告を掲載したいWebサイトのリストです。比較的安全性が高いドメインやURLをリスト化し、リストに該当したWebサイトにのみ広告を配信する。
一方、ブラックリストとは、可能な限り自社の広告を掲載したくないWebサイトのリストです。ブランド毀損のリスクが高い悪質なドメインやURLをリスト化し、広告配信対象から除外します。
どのようなWebサイトに広告を掲載したいのか、ある程度の方向性が定まっている場合は必ず設定しましょう。
DSPの代表的なサービス
DSPの代表的なサービスについて3社ご紹介します。
①Geniee
Genieeとは、「テクノロジーで新しい価値を創造し、クライアントの成功を共に創る」というミッションのもと、企業の収益拡大・生産性向上など様々な課題解決につながるソリューションを開発・提供するマーケティングテクノロジー会社です。
【Geniee DSPのおすすめポイント】
・Genieeが提供するDSPは、Genieeが開発・運用するGeniee SSPが持つ国内最大級の広告在庫データを直接連携、活用でき、多様な買付手法やフォーマットで広告のパフォーマンスを最大化できる
・過去のプロモーション実績を元に、獲得効率の良い媒体・広告枠へ配信を絞れるため、ブランド毀損に繋がらない ・Geniee独自のアルゴリズムによる配信最適化エンジンが搭載されているため、広告配信の精度が高い |
【Geniee:公式ホームページ】
②OpenX Ad Exchange
OpenX Ad Exchange は、2009年にアメリカでスタート、2010年末にcciと提携し日本国内でサービスが始まった、最高品質を誇るプログラマティック広告マーケットプレイスです。
【OpenX Ad Exchange のおすすめポイント】
・Pixalate のグローバル・セラー・トラスト・インデックスの全3部門(米国、インターナショナル、モバイルアプリ)で第1位にランクインしている
・1200件以上のパブリッシャーと5万件以上のアプリとの直接的な関係があるため、デマンドパートナーは直接取引の在庫に優先的にアクセスでき、パブリッシャーの広告テクニカルスタックの上位に配置されている ・OpenXのマーケットプレイスは、あらゆるスクリーンとフォーマットに対応しているため、国際的なマーケットでも即時アクセスが可能 |
【OpenX Ad Exchange :公式ホームページ】
③株式会社クライド(株式会社フルスピード)
株式会社クライドはフィリピン・セブに拠点をおくオフショア開発企業です。
【株式会社クライドのおすすめポイント】
・国内初の動的IPアドレスの独自技術を用いた、BtoB特化型のDSPが魅力的
・BtoBプロモーションに特化したオフィスターゲティング機能を有し、幅広いBtoB施策で運用されている ・国内初の特許技術DOI(Dynamic Office IP Identification)により、動的IPアドレスの正確な追跡が可能 |
【株式会社クライド:公式ホームページ】
DSPを活用した広告配信でマーケティング効果を最大化しよう!
このページでは、DSPに焦点を当て、その概要や重要性、仕組み、メリット・デメリット、サービスの選び方などについて解説しました。
DSPを活用した広告は、ユーザー情報を元にターゲットを絞り込むことができ、CVが見込めるユーザーにのみ広告配信できます。
広告出稿にかかるコストや工数を少なくできるだけでなく、費用対効果が高いです。
しかし、DSPには様々な機能やツールがあり、課題や目的、目標に応じて導入すべきDSPは異なります。
DSPを導入する際は、ブランド毀損やアドフラウド対策を講じている企業を選定するよう心がけましょう。
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