ダイレクトレスポンス広告とは?例やメリット、他の広告との違い
新聞やTV、雑誌などを使ったマスメディア広告に加え、WebやSNSなどインターネット広告が普及したことにより広告の市場規模は拡大しました。広告主は、見込み客へのアプローチ方法など、より細かい戦略を立てられるようになりました。今回は、ダイレクトレスポンス広告のメリットやデメリット、具体的な手法について紹介します。
ダイレクトレスポンス広告とは?
ダイレクトレスポンス広告とは、見込み客であるユーザーから、直接的な反応を得るための広告のことです。例えば、Google Adsのリスティング広告のように、ユーザーが検索内容に合わせて広告を出せば、ピンポイントに商品を紹介することができます。そして、商品の購入へと誘導しやすくなります。
ダイレクトレスポンス広告は、ターゲット層を絞り込みやすいのが特徴です。ユーザーのアクセスデータを解析し、可視化した費用対効果がわかりやすく、より効果のある施策へとつなげることが期待できます。
ダイレクトレスポンス広告のメリット
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ダイレクトレスポンス広告には、上記のようなメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ターゲットを明確化できる
広告商品を誰に対してアピールすればいいのか、ターゲットを絞り込むことができます。たとえば、ユーザーによる検索キーワードの情報から、広告商品を買いたいと思うユーザーを明らかにし、ターゲットとして明確化することができます。
費用対効果を数値化できる
ダイレクトレスポンス広告は、ユーザーからの直接的なレスポンスをコンバージョン率や売上額といった効果として明らかにすることができます。広告費に対する効果を数値化することで、次へのアクションへとつなげやすくなります。
検証と改善ができる
ダイレクトレスポンス広告により費用対効果が数値化されると、適切な広告だったのか、ターゲットへの効果はどうだったのかなど検証できるようになります。この検証により改善できるポイントが明らかになったら、PDCAを繰り返し改善していきます。
ダイレクトレスポンス広告のデメリット
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ここでは、ダイレクトレスポンス広告のデメリットを紹介します。
ターゲットにしか広告できない
ダイレクトレスポンス広告は、ピンポイントでユーザーを絞り込むことができる反面、それ以外のターゲットにアプローチしにくいということがあります。購入の可能性がある潜在ユーザーにも広告を出すための工夫や施策が必要です。
広告の出し方が難しい
イメージ広告と異なり、ダイレクトレスポンス広告は詳細を載せた広告となるため、デザインや配置に気をつかう必要があります。あまり頻繁に視界に入ると、ユーザーにわずらわしさを感じさせてしまい、離脱につながる可能性があります。
すぐに効果が出ない
マス広告のように、一度広告を出せば良いのではなく、ユーザーを絞り込んでから、個々に対応する必要があるため手間と時間がかかります。ユーザーの顧客生涯価値(LTV)に対して長期的視点を持って対応する必要があるため、効果を出すには時間と手間がかかります。
ダイレクトレスポンス広告の媒体
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ダイレクトレスポンス広告の媒体は、大きく分けてマスメディア広告、SP広告、そしてネット広告の3タイプがあります。ここでは、それぞれの媒体の種類や特徴について解説します。
マスメディア広告
「新聞」「テレビ」「ラジオ」「雑誌」の4つをマスメディア広告といい、ネットを介さずに展開させる広告です。マスメディア広告は、あらゆる年代の不特定多数の人にアプローチできます。特にテレビは、映像でブランド広告やイメージ広告を出すことができるためとても効果的です。視聴者層や地域別にターゲティングもできるので、ダイレクトレスポンス広告を出すにも有効な広告媒体だといえるでしょう。
SP広告
SP広告とは、テレビやラジオなどのマス広告や、ネットを介したデジタル広告以外のものです。電車やタクシー、折込チラシやダイレクトメールなどの広告が該当します。あらかじめターゲティングされた層に対して販売促進をするため、興味がありそうな人たちに直接アプローチできるのが特徴です。ターゲット層に直接働きかけるので、成約率が高くなりやすい傾向があり、また費用対効果を測定し数値化しやすいため、効果をあげやすい広告媒体です。
ネット広告
ネット広告とは、インターネットを介して配信される広告で、メールやSNS、Web上で展開される広告のことです。スマートフォンのアプリや検索エンジンなど、ネット経由で広告を出し、ユーザーの属性を指定できるのが特徴です。データをデジタルで収集し解析できるため管理しやすく、また他の媒体と異なり費用もあまりかからないため、広告を出しやすく、効果をすぐに見ることができる広告媒体です。
ダイレクトレスポンス広告の具体的な手法とポイント
ここでは、ダイレクトレスポンス広告を効果的に活用するための具体的な手法とポイントについて解説します。
ターゲットを明確にする
まずは年齢、住まい、性別、興味の有無などで、広告商品を販売するターゲットを明確にします。項目が多ければ多いほど、よりターゲット層を絞ることができます。ターゲット層へ直接アプローチするため、ユーザーからのレスポンスも早く、データも詳細に取ることができます。ターゲットを明確にすることで、その先に取るべきアクションも明確にしやすくなるため、高い効果を上げることができるようになります。
ユーザーに導線を示す
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ユーザーに、購入までの導線を示す方法は上記の2つが挙げられます。
1つ目は、広告媒体ごとに最適なレスポンスへの導線をユーザーに示す方法です。ここでいうレスポンスは購入するためのアクションということになりますが、購入しようと思ったユーザーが次に何をしたらいいのか、広告媒体の特性に合わせて、わかりやすく誘導してあげる必要があります。わかりづらい導線は、高い購買意欲がない限り途中で離脱を招きやすく、そして一度離れたユーザーが再び戻る可能性は低くなります。
2つ目は、ユーザーを購入へと導くための広告デザインや広告の配置などに気を配る方法です。次に何のアクションが必要なのか、それを購入したらどんな結果が得られるのかなどをわかりやすくするため、視覚的に効果のある広告デザインにしたり、目につきやすい場所に広告を配置することが大切です。信頼性を示したり、申込期限をつけたりすることで、ユーザーが次のアクションを取りやすくするよう導きます。
費用対効果を数値化する
ダイレクトレスポンス広告は、ターゲット層が明確になっているため、費用対効果を数値化しやすく、そのデータを活用することで、効果的な広告へと引き上げていくことができます。広告数やユーザー数、販売数、男女別、地域別など、この数値化されたデータを元に、よりピンポイントにターゲットを絞ることも可能ですが、あまり絞りすぎるとリーチできる数に限界がきてしまうので注意が必要です。
また、数値化された費用対効果のデータを分析することで、PDCAを繰り返して試行錯誤し、常に最高の状態を維持し続けることができるようになります。効果のあった広告はそのまま続け、売上の伸びなかった広告は取りやめるなど、その時点での最善の施策を行うことによって、無駄のない効果のある広告を打つことができます。ダイレクトレスポンス広告を取り入れることは、広告全体の改善へとつながります。
ダイレクトレスポンス広告と他の広告の違い
ダイレクトレスポンス広告と、他の広告はどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、その違いについて、解説していきます。
イメージ広告との違い
イメージ広告とは、商品のイメージにより購買へと導く広告のことです。TVのCMで、人気タレントが美味しそうに商品を食べているシーンを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。商品のメーカーや商品そのものをイメージで宣伝することによって購入へとつなげます。TVなどで不特定多数の人に見てもらうことで認知度や信頼度が高まるメリットがある一方で、ダイレクトレスポンス広告とは異なり、それがどれほどの効果をもたらしているのかを可視化することは難しく、長期的に取り組む必要があります。
ブランディング広告との違い
ブランディング広告とは、企業ブランドを認知させることが目的の広告です。直接購入へとつなげるためのダイレクトレスポンス広告とは違って、ブランドを認知させることが目的なので、その広告手段やユーザーへのアプローチの仕方などもかなり異なります。ブランドを定着させることにより、ブランドへの愛着や所有感などでユーザーを満足させるため、リフト調査というアンケートをすることでデータをとり、長期的視点を持って取り組む必要があります。
ダイレクトレスポンス広告を活用して、ユーザーからの反応を獲得しよう!
本記事では、ユーザーからの反応を獲得するために知っておきたい「ダイレクトレスポンス広告」のメリットやデメリット、ユーザーからの反応を獲得するための具体的な手法やポイントについてご紹介しました。さまざまな広告媒体との違いや、ダイレクトレスポンス広告のメリットをどのように活用したら、ユーザーからの反応を獲得できるような効果を出すことができるのか、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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