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分散型snsは発展するのか?仕組みやメリット・デメリットを解説

分散型snsは発展するのか?仕組みやメリット・デメリットを解説
DeepEditor

分散型snsとは、ブロックチェーン技術を用いて構築されたsnsのことを指し、従来のsnsと比べてユーザーの自由度が高いところが特徴です。本記事では、分散型snsの仕組みやメリット・デメリット、発展の可能性について解説するので、参考にしてみてください。

分散型snsとは

分散型snsとは、Web3.0に基づき、ブロックチェーン技術によって構築されたsnsのことです。Web3.0は、次世代型インターネットの概念を表し、イーサリアム(ETH)やビットコインなどもWeb3.0に該当します。

X(旧Twitter)やInstagramを始めとした従来のsnsは中央集権型snsと呼ばれており、管理者(企業)によって一元的に管理されていますが、分散型snsには特定の管理者が存在しません。ネットワーク上の複数のユーザーがプラットフォームの運営や情報管理に参加でき、緩やかな集合体となっているのが特徴です。また、一般人から組織までさまざまな人がアクセスできます。

そのため、分散型snsは管理者の影響(頻繁なアップデートなど)を受けず、個人が自由に楽しめるsnsとして注目を集めるようになりました。

中央集権型snsと分散型snsの違い

中央集権型snsとは、XであればX社、InstagramであればMeta社など、特定の企業が管理しているsnsのことです。1つのサーバーを使い、ユーザー同士で交わされたコミュニケーションや個人情報、セキュリティなどをまとめて管理しています。

一方で、分散型snsでは複数のサーバーが連携しながら情報管理を行います。中央集権型snsは、セキュリティやプライバシーに関する決定権を運営元の管理企業が握っているのに対し、分散型snsはユーザー自体が決定権を有しているところが両者の違いです。

このように、データの管理やプライバシーに関する決定権の所在が企業にあるか、個人にあるかによって中央集権型snsと分散型snsを区別できます。ユーザーに決定権がある分、分散型snsは中央集権型snsと比べて民主性が高いと言えるでしょう。

分散型snsの仕組み

分散型snsは、特定のサーバーにデータの管理権限を持たせるのではなく、複数のサーバーに管理権限を分散させる「ブロックチェーン構造」を用いているのが特徴です。そのため、特定のサーバーが攻撃されても、他のサーバーが無事であればデータの消失や改ざんを防げます。

なお、分散された管理権限はプロトコルで連結されている状態なので、対応プロトコルが同じなら別のサーバーやアプリケーションでもデータの共有が可能です。

また、分散型snsではユーザー自身がサーバーを構築できます。ソースコードなどを自由に変えたり、再配布したりできるので、ユーザーの創意工夫次第で快適な利用環境を整えられるでしょう。さらに、プライバシーを守るためのデータ管理もユーザー自身で行えます。

分散型snsのメリット

  • 複数のアプリと連動させ、共通の仮想通貨の利用ができる
  • データの安全性が高い
  • 自由に意見を発信できる
  • アカウントがいきなり凍結することがない

複数のアプリと連携させ、共通の仮想通貨の利用ができる

分散型snsは、イーサリアムやビットコインといった複数のアプリと連携させれば、共通の仮想通貨の利用が可能です。例えば、分散型snsの1つ「Damus」では、ビットコインウォレットと連携することでユーザー同士の間で投げ銭を行えるようになります。そのため、中央集権型snsと比べて、自分の投稿を収益化するチャンスが広がるでしょう。

データの安全性が高い

分散型snsは、複数のサーバーに管理権限が分散しているため、ユーザーが適切な管理を行なっていればデータの安全性は担保されます。

一方で、中央集権型snsの場合、管理元企業が攻撃を受けたら全ユーザーの個人情報が危険に晒される可能性が高まるでしょう。また、企業がユーザーの個人情報を悪用する可能性もゼロではありません。そのため、分散型snsはデータの安全性を自分で確保したい場合に適していると考えられます。

自由に意見を発信できる

特定の企業が管理する中央集権型snsは、企業の基準に従って投稿が削除されることがあります。企業よっては、公平性が保たれないまま勝手に投稿が消される場合も少なくありません。

一方で、分散型snsは個々のユーザーが管理を行なっているため、投稿が突然削除されるような事態は起きず、誰もが自由に発言できる環境が整っています。

アカウントがいきなり凍結することがない

中央集権型snsは、投稿の削除と同様にアカウントの凍結も企業の基準によって判断されます。X(旧Twitter)などでは突然アカウントが凍結されることもあるので、困惑するユーザーも多いでしょう。

ユーザー自身が管理を行う分散型snsなら、理由もわからず凍結されるリスクはありません。そのため、中央集権型snsでアカウントを凍結された経験のある人からも注目を集めています。

分散型snsのデメリット

  • サーバーを個人管理するのが難しい
  • 運営を継続するのが難しい
  • 自由度の高いことがデメリットになる

サーバーを個人で管理するのが難しい

分散型snsは、個人でサーバーを管理する必要があります。そのため、専門知識を備えていないとsnsの立ち上げから管理まで一貫して行うのは難しいでしょう。中央集権型snsであれば、特定の企業が管理・運営を行うため、ユーザーは投稿を楽しむことだけに集中できます。

運営を継続するのが難しい

誹謗中傷などでsnsが荒れてしまった場合、個人では全てのトラブルに対応するのが困難になる可能性があります。企業が管理している中央集権型snsは、トラブルが起きた時も企業側が全て対応してくれるので、手間をかけることなくsnsの利用を継続できるでしょう。

自由度の高いことがデメリットになる

自分自身で作り上げる分散型snsは、自由度が高い分、利用方法が分かりにくかったり、複雑になったりすることもあります。また、さまざまなコミュニティができることで、どこに所属すべきか悩む場合もあるでしょう。

分散型snsの一覧

分散型snsにはさまざまな種類があるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。そこで、ここからは代表的な分散型snsの一覧を紹介します。

Damus(ダムス)

Damusは、分散型ネットワーク「Nostr」上で構築された分散型snsであり、コンテンツの閲覧や投稿といった機能を利用できます。また、ビットコインの投げ銭ができるところも特徴です。

登録時に個人情報を入力する必要がないため、誰でも簡単に使用できます。ただし、アカウント作成時のパスワードを忘れると、ログインが難しくなるため注意が必要です。

Phaver

Phaverは、Web3版のX(旧Twitter)と言われている分散型snsです。タイムライン上の投稿にコメントをしたり、ユーザー同士がフォローし合ったりできます。また、ユーザーを招待すると報酬をもらえたり、自分の投稿に対して他のユーザーからポイントをステーキングしてもらったりすることで、収益を得ることもできます。

Lenster

Lensterは、約10万人のユーザーが使用している分散型snsです。Web3ウォレットへの接続や、Lensを使ったログインが可能なのに加え、画像やGIF、音声動画形式での投稿もできます。

投稿する際は「フォローする人」「フォローされる人」「友達の友達」「それ以外の人」など、アクセスできる範囲を選択できるのも特徴です。また、リクエストに応じて他ユーザーのお気に入り登録を許可するか否かのオプションも決められます。他には、ユーザーが収集料金を設定すれば、投稿紹介者との料金の共有も可能です。

Odysee

Odyseeは、分散型の動画プラットフォームです。特定の管理者によってアップロードされたデータが削除されることがないため、YouTubeなどと比べて投稿できるコンテンツの自由度は高いでしょう。

また、独自のアルゴリズムを用い、動画投稿者への報酬として仮想通貨「LBRY」が支払われる仕組みを採用しているのもOdyseeの特徴です。他には投げ銭のシステムもあるので、個人での収益化を目指すクリエイターにとっても魅力的なsnsと考えられています。

DLive

DLiveは、分散型のライブストリーミング・動画共有プラットフォームです。ユーザーが動画を投稿すると、独自の仮想通貨「LINOポイント」で報酬を得られます。条件はありますが、個人でサブスクリプションも作成でき、収益化しやすいところが魅力です。ストリーミング配信を通じて、クリエイターと視聴者の両方が恩恵を受けられるシステムとして評判を集めています。

注目されている分散型sns3選

ここからは、数ある中でも特に注目されている分散型snsを紹介します。分散型snsの知識を深めるための参考にしてみてください。

Misskey(ミスキー)

Misskeyは、日本発の分散型snsです。絵文字や文字装飾系の機能が充実しており、スタンプを使ったリアクションもできるため、視覚的な変化を楽しめます。

Misskey内では、さまざまな管理人が運営を行っており、趣味や関心がマッチする人たちと交流ができるのも魅力です。他の分散型snsとも連携し、外部からの情報も共有できます。

また、ファイルを保存できるドライブ機能、指定キーワードの投稿を連合から取得するアンテナ機能、同じ趣味の人と集まれるチャンネル機能など、機能の種類も充実しています。

Bluesky(ブルースカイ)

Blueskyは、X(旧Twitter)の共同創業者によって誕生した分散型SNSです。ミニブログ形式を採用しており、Xと類似した機能やインターフェイスを搭載してます。Xと比べて、タイムラインに表示させるコンテンツの選択の自由度が高いところが両者の違いです。

また、サードパーティー製のツール開発にも自由度があり、APIを用いた拡張性という観点からも期待が高まっています。

Mastodon(マストドン)

Mastodonは、サーバーごとにコミュニティを形成できる分散型snsです。1つの投稿に対する文字数制限が500文字と長めに設定されており、広告のないsnsとして注目を集めています。

Mastdon内には職業や趣味、地理など、さまざまなテーマをベースにした膨大な数のサーバーが存在し、好みに合わせて選べるのが特徴です。使い方はX(旧Twitter)と似ており、タイムラインは「ホーム」「ローカル」「連合」の3種類に分けられます。

  • ホーム:自分がフォローしているユーザーの投稿が表示される
  • ローカル:自分がアカウントを取得したサーバ内のユーザー全員の投稿が表示される
  • 連合:所属するサーバーと繋がりのあるサーバーのユーザーの投稿が表示される

ローカルもしくは連合タイムラインで、気になる投稿を行っているユーザーをフォローし、ホームタイムラインを充実させていくのが基本の使い方です。

分散型snsが流行らないと言われる理由

分散型snsの場合、専門知識を持たないユーザーがサーバーの管理・運営を行うのは難しいと言われています。また、仮想通貨を使用することに抵抗があり、使い方や買い方がよく分からない人も少なくありません。

すでに従来のsnsの使用しているのであれば「XやInstagramなどで交流を楽しんでいるから、分散型snsに移行する必要はない」と感じる場合もあります。他には、誹謗中傷や訴訟が起きた際に対応してくれる企業(管理者)が存在しないため、ユーザー自身で対処しなければならない点も分散型snsの流行を阻む要素の1つと考えられるでしょう。

日本で分散型snsはどう発展するのか

分散型snsの利用者数は、InstagramやX(旧Twitter)と比べて少ないのが現状ですが、今後の展開に期待が寄せられています。

中央集権型sns特有の偏りを解消でき、ユーザーの情報が資産になるところが分散型snsの利点です。管理者(企業)の利益やアップデートに左右されたり、突然使い方が変わってしまったりといったことに煩わされたくない人は、分散型snsに集まる傾向があります。

また、Web3への理解の深まりとともに、分散型sns上での仮想通貨のやり取りや収益化しやすい点も注目を集めるようになりました。個人のクリエイティビティを活かせるのが分散型snsの魅力であるため、時代の変化に併せて発展していく可能性は十分にあるでしょう。

今後のビジネスにも影響があるかも

分散型snsは、今まで当たり前とされてきた中央集権型snsとは一線を画すコミュニケーションツールです。ユーザーの自由度が高く、管理者(企業)の影響を受けることなくsnsを管理・運用できる点が評価されています。

一方で、専門知識がないと扱いづらかったり、自由度の高さゆえに管理・運営が大変だったりといった懸念点もあるため注意しましょう。分散型snsについての理解を深め、自分にとって使いやすいコミュニケーションツールを見つけてみてはいかがでしょうか。

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