「PWA」を活用したWebプッシュ通知の仕組みとは?概要や特徴、メリット・デメリット、導入時の注意点なども解説!

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「PWA」とは、「Progressive Web Apps」の略で、Webサイトのコンテンツをネイティブアプリのようにスマートフォンで扱える技術です。
今回は「PWA」を活用した「Webプッシュ通知」に焦点を当て、その概要や特徴、メリット・デメリット、導入時の注意点、ツールなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
「PWA」を活用した「Webプッシュ通知」とは?
「Webプッシュ通知」とは、通知を許可したユーザーにWebブラウザ経由でプッシュ通知(受信操作をしなくてもメッセージが自動表示される通知方式)を送信する機能です。
ユーザーは「Webプッシュ通知」を許可するだけで受信できるようになります。
また「Webプッシュ通知」は、コストをかけずにPV・CV数を増やせる期待が高いため、近年、導入する企業が増加しています。
なお「Webプッシュ通知」はPushAPIとNotificationAPIという2つの仕組みから成り立っています。
補足:PushAPIとNotificationAPI
PushAPI | NotificationAPI |
---|---|
サーバから通知を受け取れるAPI | ユーザに対して通知を送れるAPI |
・Webアプリがフォアグラウンド状態かどうかに関わらず利用できる ・開発者はオプトインしたユーザーへ非同期の通知と更新を送信できる |
・Webページやアプリからシステムレベルでページ外部に表示される通知を送信可能 ・Webアプリがアイドルやバックグラウンド状態でもユーザーに情報を送信できる |
Webアプリのプッシュ通知送信までの一連の流れは、PushAPIがサーバからの通知を受け取り、NotificationAPIを呼び出してユーザーに通知を送信する仕組みです。
「Webプッシュ通知」の登録から送信までの流れ
ここでは、「Webプッシュ通知」の登録から送信までの流れについて解説します。
流れは大きく分けて2段階あります。
①登録完了までの準備段階
②プッシュ通知を送信する実行段階
なお詳しい詳細については、以下の記事をご確認ください。
①登録完了までの準備段階
Webプッシュ通知の登録完了までのフローは、以下の流れです。
1.ユーザーに任意のタイミングで許可ダイアログを表示
2.メッセージングサービスへの通信
3.メッセージングサービスからのレスポンス
4.データベースに保存
②プッシュ通知を送信する実行段階
Webプッシュ通知の送信完了までのフローは、以下の流れです。
1.メッセージングサービスへ送信したいデータを送信する
2.Pushデータがデバイスに転送される
3.Service Workerにデータが渡され、その中の指定通りに処理される
「Webプッシュ通知」の特徴・メリット
ここでは、「Webプッシュ通知」のメリットについて3点解説します。
PV・CV数の増加に繋がりやすい
「Webプッシュ通知」は、ユーザーニーズに最適な内容を配信するほどマーケティング効果が高く、PV・CV数の増加に繋がりやすいです。
配信単価が安い
「Webプッシュ通知」は、月額利用料以外にコストがかかりません。
サービスによっては自サイトにタグを埋め込むだけで運用でき、管理の手間がかからないため、配信単価を安く抑えることができます。
見込み客にアプローチしやすい
「Webプッシュ通知」は個人情報の登録が不要です。
そのため、誰でも気軽に通知を受け取ることが出来ます。
また「Webプッシュ通知」は自社の商品やサービスを認知したばかりの見込み客や興味・関心を持ち始めた顧客とのタッチポイントの確保にも効果的と言えるでしょう。
「Webプッシュ通知」のデメリット
ここでは、「Webプッシュ通知」のデメリットについて2点解説します。
導入に関する情報が少ない
「Webプッシュ通知」は比較的新しいマーケティング手法のため、導入手順や実績など情報が少ないです。
また「Webプッシュ通知」を導入することでPV・CVに繋がりやすいとは言っても、確実ではないということに注意しましょう。
通知可能な情報量が少ない
「Webプッシュ通知」で情報配信をする際、ある程度制限があります。
例えば、タイトルは30文字前後、内容は100文字前後、画像とリンクが1つずつという制限があります。
しかし、上記制限の範囲内で、自社の魅力を伝えきることはほぼ不可能です。
「Webプッシュ通知」はあくまで自社サイトに誘導するための「通知」としての役割が強く、CVに確実に繋がる広告訴求力としての役割は弱いと把握しておきましょう。
「Webプッシュ通知」を導入する際の注意点
ここでは、「Webプッシュ通知」を導入する際の注意点について3点解説します。
対応ブラウザが限られている
「Webプッシュ通知」は対応可能なデバイスが限られています。
以下を参考にしてみてください。
OS・ブラウザ別対応表 | Google Chrome | Firefox | Edge |
---|---|---|---|
Windows | ○ | ○ | △(β版のみ) |
Mac | ○ | ○ | × |
Android | ○ | ○ | × |
iOS | × | × | × |
通知回数を増やしすぎない
「Webプッシュ通知」の数が多すぎるとユーザーから不快感を持たれ、商品やサービスに対してのイメージが悪くなる可能性があるため、注意しましょう。
そのため、定期配信を行う場合は、適切な間隔を空けることが重要です。
顧客情報が連携しにくい
「Webプッシュ通知」をマーケティングオートメーション(MA)やDMP、CMSなどと連携して運用すると、想定以上に費用がかさむ場合があります。
マーケティング部門とシステム運用部門で連携を取る必要があるため、システム構築の費用や管理・運用の人件費が増大するリスクがあります。
「Webプッシュ通知」のおすすめサービス2選
ここでは、おすすめの「Webプッシュ通知」サービスについて2点ご紹介します。
GMOおみせアプリ
GMOおみせアプリは、GMOデジタルラボ株式会社が提供するプッシュ通知サービスです。
現状、GMOおみせアプリを導入している企業は約7,000店舗以上です。
中でも飲食店や美容室などの導入が多いです。
プッシュ通知以外にも顧客管理機能やキャッシュレス決済支援機能、来店促進支援機能などを扱うことができます。
【GMOおみせアプリの特徴】
・顧客に向けた情報発信が低コストで導入できる
・顧客の来店状況に応じたランクアップシステムが導入されている
・各セグメントに合わせてクーポンやニュースを配信できる
【GMOおみせアプリ:公式サイト】
CORE PUSH
CORE PUSHは、株式会社エッセンティアが提供するプッシュ通知サービスです。
国内初の定額料金制で、1分間に100万件の大量プッシュ通知ができる国内最速の高速プッシュ通知サービスとも言えます。
また管理分析機能やリアルタイム通知機能、負荷分散機能などの豊富な機能が揃っています。
【CORE PUSHの特徴】
・国内初の定額料金制サービス
・1分間に100万件の大量プッシュ通知ができる
・端末数が100台を超えるまでは全機能無料
【CORE PUSH:公式サイト】
「PWA」を活用したWebプッシュ通知で、自サイトのPV・CV数を増やそう!
このページでは、「PWA」を活用した「Webプッシュ通知」に焦点を当て、その概要や特徴、メリット・デメリット、導入時の注意点、ツールなどについて解説しました。
「Webプッシュ通知」を活用すれば、プッシュ通知を実現するためのネイティブアプリを開発・提供する必要はなく、ユーザーにタイムリーにコンテンツの更新や追加を通知できます。
「Webプッシュ通知」は自サイトやコンテンツのPV・CV数を向上させるために有効なサービスのため、ぜひこの機会に「PWA」を活用した「Webプッシュ通知」の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
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この記事の著者
監修者 土田悠真
早稲田大学卒業後、東京地方検察庁に入庁。その後、株式会社ipeに入社。9か月でコンサルティングチームのリーダーに就任。年商150億円超えの中古品マーケットプレイス、商品数500万品超えのファッションECサイトをはじめとし、様々なジャンルのサイトをコンサルティング、分析を行う。ツイッターはこちら。
@seotsuchida