「ページランク」とは、Webページの重要度を決定するためのアルゴリズムです。
Googleの検索エンジンを利用したユーザーが検索キーワードに対する最適な結果を得られるようにと用いらる評価指標でもあります。
今回は「ページランク」に焦点を当て、その概要やSEOとの関連性、評価方法、確認方法、ツール、改善ポイントなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。
「ページランク」とは?
「ページランク」とは、Webページの重要度を決定するためのアルゴリズムです。
Googleの検索エンジンを利用したユーザーが検索キーワードに対する最適な結果を得られるようにと用いられる評価指標でもあります。
「ページランク」は、被リンクの数と質で決定され、被リンクを基準にWebページを「0~10」の11段階でランク付けします。
「ページランク」とSEOの関連性
Googleにおいて、「ページランク」は、200以上ある検索順位を決定する検索アルゴリズムの1つです。
Googleは、「ページランク」の高さは、良質な被リンクの数やコンテンツの質が高いことを意味し、良質な被リンクが検索順位を決定する重要要素であることを公式に提言しています。
また「ページランク」を考慮したSEOは、検索順位を高める有効な手段です。
具体的には、UI・UXの満足度を高めるSEOが理想的です。
(SEOについては後述解説)
「ページランク」の評価方法
ここでは、「ページランク」の評価方法について解説します。
良質な被リンクはページランクを高くする
良質な被リンクが多いほど「ページランク」は高くなります。
良質なリンクとは、「高品質で関連性の高いリンク」のことです。
Googleの品質評価ガイドラインによると、高品質で関連性が高い基準は以下です。
・ユーザーを欺くようなことをしない
・検索エンジンの掲載位置を上げるための不正行為をしない
・どうすれば自分のウェブサイトが独自性や価値、魅力的なWebサイトなのかを考え、同分野の他のサイトとの差別化を図る
【参照|品質評価ガイドライン】
基本的に、Googleの品質評価ガイドラインを意識したWebサイトからの被リンクが「高品質で関連性が高いリンク」という認識になり、「ページランク」を上げることにつながります。
リンク元のページランクは評価に直結する
「ページランク」が高いWebサイトからの被リンクは、「ページランク」の上昇率を引き上げます。
「ページランク」が高いWebサイトからの被リンクが多い=信頼度が高いWebサイトであり、ユーザーにとって有益な情報を発信できているという解釈です。
例えば、以下2つのWebサイトを考えてみましょう。
B:コンテンツの質は悪くないものの、悪質な被リンクが多く、ページランクは常に圏外のコラムサイト
上記の場合、皆さんならどちらのWebサイトを信頼しますか。
おそらくGoogleの場合、AのWebサイトに高い評価を置くでしょう。
スパムに該当するリンクはペナルティ対象
スパムに該当するリンクはペナルティ対象となり、「ページランク」に悪影響を及ぼします。
なおスパムリンク行為には、以下のようなものがあります。
・相互リンク:過剰なリンク交換・相互リンク目的の関連性のないサイトからのリンク
・過剰なキーワードを詰め込んだアンカーテキスト
・サービス利用者に対するリンク設置の義務付け
・自動化プログラムなどによる自サイトへの自動リンク作成
(参考:Google検索セントラル 上級者向けSEO Link schemes)
これらの手法は「ブラックハットSEO」とも呼ばれる手法で、今ではペナルティ対象になる危険な施策です。
ペナルティ対象になったWebサイトは、検索順位を急落させられたり、最悪の場合、検索結果から外されてしまう場合もあるため注意しましょう。
「ページランク」の確認ツール
現状、Googleで「ページランク」を確認できるツールはありません。
2021年11月現在、「ページランク」を確認する代替手段としてMozやAhrefsがよく使用されます。
これらを活用すれば、Webサイトの評価を数値として測定可能です。
MozやAhrefsを使用する際の注意点は、独自のデータやルールを元に「ページランク」を算出しているという点です。Googleの公式評価とはデータに乖離があるため、注意が必要です。
Moz(有料)
Mozは2004年に設立されたアメリカのSEO会社であり、その会社が開発したSEO分析ツールでもあります。
Mozでは、DA(ドメインオーソリティ)という数値が「ページランク」の代替になります。
DA(ドメインオーソリティ)とは、Mozが開発した検索エンジンランキングのスコアで、特定のWebサイトが検索結果ページでどのくらいの順位にランクインするかを予測する指標です。
DA(ドメインオーソリティ)のスコアは1から100までの数値で指標化され、以下のような評価基準を算出されます。スコアが高いほど「ページランク」が高いと判断できます。
・リンク元のE-A-T
(※E-A-Tとは、専門性(Expertice)、権威性(Autoritativeness)、信頼性(TrustWorthiness)の頭文字をとった略語)
【公式サイト|https://moz.com/link-explorer】
Ahrefs(有料)
Ahrefsは、世界で約60万人が導入しているSEO分析ツールで、自社のWebサイトだけでなく、競合サイトの被リンク分析や検索エンジンの上位表示コンテンツ、想定流入キーワードなどを把握できます。
Ahrefsでは、UR(URLレーティング)とDR(ドメインレーティング)という数値が「ページランク」の代替になります。
UR(URLレーティング)は、Webページ単位で測定する指標で、DR(ドメインレーティング)は、ドメイン単位で測定する指標です。どちらも内部リンクや外部被リンクの量・質、権威性を数値化する指標です。
0から100までの数値で表現され、数値が高いほど「ページランク」が高いと判断できます。
URやDRが低いWebサイトを検索順位上位にするには、特定のジャンルやキーワードに焦点を絞ったWebサイト制作が必要になるなど、大手サイトとは異なる戦略が必要になるでしょう。
【公式サイト|https://ahrefs.com】
「ページランク」を上げるポイント
ここでは「ページランク」を上げるポイントについて4点解説します。
SEOを実施する
「ページランク」を上げるには、SEOが有効です。
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンで特定のキーワードを検索した際、自社で運用するWebサイトが検索上位に表示されるようにする対策のことです。
SEOを行い、Webサイトが検索順位上位に表示されれば、Webサイトがユーザーの目に留まりやすくなり、自然検索による流入を増やすことができます。
本サイトには、SEOの具体的対策について書かれた記事があるため、気になる方はそちらも合わせてご確認ください。
SNSを活用する
「ページランク」を上げるには、SNSの活用も有効です。
運営するWebサイトの目的に合ったSNSを選択し、Webサイトの拡散やユーザーの流入を図りましょう。
ユーザー数の観点からTwitterは拡散性に優れおり、Facebookは属性がわかりやすいといった特徴があります。他にも動画を活かした流行りのYoutubeやTik Tok、Instagramを活用する方も多いです。
それぞれのSNSの特性に応じた拡散方法を検討し、「ページランク」を高めてくれる良質な被リンクの獲得を目指しましょう。
内部リンクを構築する回遊率を上げる
「ページランク」を上げるには、外部からの被リンクだけでなく、内部リンクを構築するWebサイト内の回遊率を上げることも有効です。
回遊率とは、主にユーザーがWebサイトをどのくらい閲覧したかを測る指標です。
閲覧時間が多いということは、それだけコンテンツの質が高く、「ページランク」向上につながります。
内部リンクを張り巡らせることで、検索エンジンがインデックスしやすいサイト構造が完成します。
特に、重要コンテンツが記載されたページに内部リンクを集めることで、検索エンジンに重要ページと判断させることが可能です。
また、内部リンクを構築しておくことは、Webサイトに訪れたユーザーが目的のコンテンツを探すための導線にもなります。
ユーザーに多くの時間閲覧してもらうために、関連性のあるコンテンツ同士を相互リンクしてみることで「ページランク」を増やす工夫をしていきましょう。
「ページランク」を向上を目指してSEOを実施しよう!
このページでは、「ページランク」に焦点を当て、その概要やSEOとの関連性、評価方法、確認方法、ツール、改善ポイントなどについて解説しました。
「ページランク」はページの重要度を測るために重要な指標で、「被リンクの数と質」によって定量的に決定されています。
「ページランク」を上げることが、Webサイトの検索順位を上げるための絶対条件ではありませんが、Googleからの高評価に関わる重要指標であることは確かです。
また「ページランク」を上げるには、SEOが効果的です。
UI・UXを意識した質の高いWebサイト制作を怠らず、SEOを実施することは「ページランク」の向上及び検索順位上位の目標を達成する最短路となるでしょう。