SEO順位の調べ方を知ることは、自社Webサイトのランキングを向上させる施策の第一歩です。そして、その前にGoogleのルールに従うことが必要です。自社や競合他社の状況を把握することは、キーワードの選定やサイト内の改善に役立ちます。この記事は、SEO対策を始めるときに知っておきたいポイントを解説します。
目次
【SEO順位を調べる前に】GoogleでSEO対策をする必要性
【SEO順位を調べる前に】GoogleでSEO対策をする必要性
SEOとは「Search Engine Optimization(サーチ エンジン オプティマイゼーション)」の略語で、検索エンジン最適化という意味です。
検索エンジンのシェアは、Googleが約9割を占めます。(日本でシェア2位であるYahoo! JAPANも、Googleの検索アルゴリズムを採用しています。)したがって、検索エンジン上のSEO順位を上げるためには、まずGoogleに適したSEO対策をする必要があるのです。
GoogleのSEOガイドライン
GoogleのSEOガイドラインは、「Google検索の基本事項」などに詳しく明記されています。違反するとサイトが検索結果から除外されることがあります。また、ルールの名称と内容は改定されることがあります。SEO対策を実施するためには、「Google検索の基本事項」などが記載されている「Google検索セントラル」を定期的に読まれることをおすすめします。下記にガイドラインのポイントをまとめました。
Google SEOガイドラインのポイント
1. サイトの品質を向上させること2. ユーザーに有用な情報を提供すること3. サイトのコンテンツを正確かつ明確にすること4.「スパムに関するポリシー」の不正な手法を用いないこと5. モバイルフレンドリーなサイトを作ること |
第一の基本原則は、ユーザーにとって有益なサイトを作ることです。タイトルや見出し、重要なキーワードやタグは、ユーザーのニーズを的確に表現しましょう。Webサイトの読み込みが速く、各デバイスに最適化され、ユーザーの利便性を高める必要もあります。また、ユーザーが簡単に操作できるサイトデザインを心がけなければなりません。
第二の基本原則は、Google検索エンジンのクローラーがコンテンツを確認しやすいように準備することが重要です。必要に応じてサイトマップを提出や、ページへのリンクを含めるなどの対策をしましょう。
Googleの検索順位アルゴリズム
Googleの検索順位アルゴリズムは、検索エンジンの表示順位を決める処理計算の方法です。ユーザーが入力した検索クエリとランキング結果の関連性は、機械的な方法で評価されています。キーワードが含まれているかどうかだけでなく、専門性、権威性、信頼性に基づいてコンテンツを総合的に評価します。最新のニューストピックや急上昇中のキーワードに関しては、最新の情報が表示されます。また、モバイルフレンドリー、ページエクスペリエンス、読み込み速度などのユーザビリティも考慮されています。
Googleが検索順位に最も影響があると提示するSEO対策
1. 有用で信頼性の高いユーザー第一のコンテンツを作成2. ユーザーが検索で使う可能性が高い単語を、目立つ場所や分かりやすい場所に配置3. 適切なタグのリンクで、Googleがサイト内の他のページも検出できるように導く4. 自分のサイトを情報発信し、同じ関心を持つ人々のコミュニティと交流する5. 他のコンテンツがあれば、それぞれに適した方法で表示し、Googleに情報を提供する6. 検索時の表示がユーザーにわかりやすいように、サイトに適切な機能を有効にする7. 検索結果に表示したくないコンテンツがあれば、適切な方法で削除等の管理をする |
以上のように、Googleはルールを示してくれていますが、「これをやれば検索順位が必ず向上する」という絶対的な正解はありません。ルールに従いながら、検証と改善を繰り返すことが、ユーザーにとって有用なサイトを作ることにつながります。
また、Googleは常にアルゴリズムを改善し、検索結果をより適切に表示するように努めています。そのため、SEO対策も常に最新の情報に基づいて行われる必要があります。
【SEO順位の調べ方】順位を調べる必要性
SEO順位を調べることで、自社のWebサイトの検索順位を把握できることはもちろんですが、競合他社との比較から自社サイトの問題点を見つけやすくなります。定期的に順位を調べて現状を分析することは、キーワード選定やSEO対策の見直しに役立ちます。
Googleサーチコンソールを使った順位の調べ方
Googleサーチコンソールは、サイトの掲載順位を監視、管理、改善するためのツールとレポートが用意されています。サーチコンソールに登録することで、Google検索サイトから自社Webサイトへの認識を理解できます。SEO対策の分析・検証・改善を行うことができます。
Googleサーチコンソールでできること
Googleサーチコンソールでできることとして下記があります。
・表示順位、クリック数、CTR(クリック率)、広告が表示された回数などの確認 ・検索エンジン最適化に関する様々な情報の取得が可能 ・ユーザーが自社サイトへの訪問に至った流入キーワードの確認 ・どのようなページがクリックされているか把握 ・サイト内の検索機能の改善可能 ・不正アクセスの検知や、マルウェアに感染している可能性があるかどうかの確認 |
Googleサーチコンソールでの順位の調べ方
Googleサーチコンソールで順位を調べる方法は下記の通りです。
1. Googleサーチコンソールにログインします。 2. 対象のサイトを選択します。 3. 左側のメニューから「パフォーマンス」を選択します。 4. 表示されるグラフ下の「クエリ」を選択します。 5. 「平均順位」カラムに目を向けると、各クエリの平均順位が表示されます。 6. 平均順位の下にある「表示」をクリック、クエリ毎の順位の変動を確認できます。 7. 「ページ」を選択することで、ページ毎の順位を確認できます。 8. 「デバイスタイプ」を選択することで、デバイス毎の順位を確認できます。 9. 順位の変動の原因を確認するには、左側のメニューから「カバレッジ」を選択します。 10. 「エラーと警告」を確認し、問題がある場合は改善します。 |
その他の順位がチェックできるツール
SEOの順位を調べるツールには無料のものと有料のものがあります。それぞれ分けて見ていきましょう。
無料の順位チェックツール
Webサイトやページの検索順位を把握できます。また、特定のキーワードに対するサイトの順位を知ることもできます。有料の順位チェックツールに比べると、調べられる数や利用できる機能には限りがあります。
下記に、おすすめの無料の順位チェックツールをご紹介します。
・検索順位チェッカー
・SEOチェキ
・SERPOSCOPE
・ohotuku.jp(順位チェック 300)
検索順位チェッカー
順位の調べ方 1. ツールを開き、検索エンジン(Google、Yahoo、Bingなど)を選択 2. 検索キーワードを入力し、調べたいWebページのURLを入力 3. チェックをクリックして、検索順位を確認特徴・クラウド型サービス・検索エンジンを選択肢が多数・検索結果の正確さとリアルタイム性が高い・最新で、より信頼性の高い情報を提供・大量のキーワードを一度に検索可能・利用者が多い人気の順位チェックツール |
SEOチェキ
順位の調べ方1. 対象のキーワードを入力2. GoogleやYahoo!など、対象の検索エンジンを選択3. ロケーションを指定。4. 検索を実行。5. 結果を確認特徴・クラウド型サービス・順位の変化を追跡可能・地域を指定することができるので、地域性のあるビジネスに便利。 |
SERPOSCOPE
順位の調べ方1. ターゲットとなるキーワードを入力2. 検索エンジンと地域を選択3. 「検索」ボタンをクリック4. ランキング表示特徴・インストール型サービス・英語とフランス語のみ。日本語はページごと翻訳機能で利用。・定期的にキーワードのランキングを自動取得・競合他社との比較、キーワードの順位推移など、様々な視点からランキングを分析・視覚的にわかりやすい表示 |
ohotuku.jp(順位チェック 300)
順位の調べ方1. URLを入力2. 「検索」ボタンをクリック特徴・クラウド型サービス・リアルタイムで最大300位の順位を調べることができます・操作が簡単・キーワードは3つまで同時に順位を確認可能 |
有料の順位チェックツール
無料の順位チェックツールと比べて、高度な情報を得ることができます。複数のキーワードやWebサイトの分析がスムーズな操作のみで可能なため、検索上位に向けた戦略を練ることができます。
下記に、おすすめの有料の順位チェックツールをご紹介します。
・検索順位チェックツールGRC(SEOツールラボ)
・ランクトラッカーSEOツール(RankTracker)
・Ahrefs
検索順位チェックツールGRC(SEOツールラボ)
順位の調べ方・自社や競合他社のサイトのURLや調べたいキーワードを入力して検索するだけ! 特徴・インストール型サービス・基本的な機能だけの利用なら無料プランでも可能・特定のキーワードがどのページに表示されるかの確認・Googleの検索エンジンのアルゴリズムに従い自社Webサイトのランキングを分析・Googleのローカル検索にも対応、特定の地域での検索順位を確認・Webサイトの改善点をアドバイスしてくれる競合他社の動向に関する情報を提供・多数の検索エンジンに対応・過去の検索履歴も保存可能のため、過去の結果と比較ができる・複数サイトのランキング分析、競合他社との比較分析や、複数キーワードの詳細分析・検索結果をCSV形式でダウンロード・キーワードのトレンド情報表示、人気度の変化を把握 |
ランクトラッカーSEOツール(RankTracker)
順位の調べ方1. キーワードとURLを指定2. 指定キーワードの順位を自動追跡してくれるので、ツールのダッシュボードで確認3. 週次、月次レポートの取得が可能 特徴・インストール型サービス・無料プランもある・検索エンジンのアルゴリズムの変更に対応して常に最新の情報を提供・複数のプロジェクトを管理することができるため、複数のウェブサイトを運営している場合でも効率的に順位を追跡することができる |
Ahrefs
順位の調べ方1. 検索バーに調べたいキーワードを入力してEnterキーを押します。2. SERP Overviewページが開かれます。3. トップ10の順位と、各順位のページのバックリンク数、ドメインレート、トラフィックの推定値などが表示されます。4. 調べたいキーワードに関する詳細な情報を知りたい場合は、左側のサイドバーで「Organic Search」を選択。5. キーワードに関連する検索結果のリストが表示され、各順位のページのバックリンク数、ドメインレートなどがさらに詳細に表示されます。 特徴・クラウド型サービス・世界中のトップ企業やマーケティング担当者が・キーワードのランキング履歴を追跡・リンクの分析、キーワードやコンテンツの調査、競合分析 |
Ahrefsはこちら
SEO順位を調べれば対策ができる!
SEO順位を調べることで、自社Webサイトの検索結果順位を把握し、改善の必要性を見つけることができます。競合他社より下位に表示された場合は、例えばリンク改善やコンテンツの最適化など、問題点を見つけて一つひとつ改善していきましょう。「Google検索セントラル」と「Google Japan Blog」を定期的にチェックして検索エンジンのアルゴリズムの変化に対応することも大切です。
SEO対策の効果が出るまでには時間がかかります。GoogleはSEOの成果が出るまでに通常4カ月から1年を要すると説明しています。日々SEO順位を調べて、Googleのルールを守りながら、分析と改善を積み重ねていくことが、自社サイトへのアクセス数を増やす道につながります。不安がある際は、弊社のようなSEOの専門会社にご相談されることをおすすめします。