「短縮URL」とは?概要や仕組み、メリット・デメリット、おすすめのツールなども解説!

「短縮URL」とは、長いURLを短い表記のURLに変換することです。

今回は「短縮URL」に焦点を当て、その概要や仕組み、メリット・デメリット、おすすめのツール・サービスなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。

「短縮URL」とは?

「短縮URL」とは、長いURLを短い表記のURLに変換することです。

Googleマップの位置情報や各ショッピングサイトの商品リンクなど、長くなりがちなURLを短いものに置き換えることで、見た目を整えることができます。

具体的には、以下のように各サービス(短縮URLに調整するサービス)のドメイン名と数文字程度のアルファベットのURLに短縮されます。

【例:Google map「表参道駅」のURL】

https://www.google.co.jp/maps/place/表参道駅/@35.6652511,139.7099034,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x60188c9fee70f285:0x4054b8b23563631c!8m2!3d35.6652511!4d139.7120921?hl=ja

⬇︎短縮URLにすると

https://00m.in/CkpmJ

上記2つのURLは、見栄えこそ大幅に違いますが、どちらも同じリンク先です。

もし自分で任意のURLを短縮するには、後ほどご紹介する短縮URLサービスを利用する必要があります。

「短縮URL」の仕組み

ここでは、「短縮URL」の仕組みについて解説します。

短縮URLついて知るためには、URLの仕組みを理解する必要があります。

URLとは、「Uniform Resource Locator」の略で、インターネット上のリソース(データやサービス)を特定するための形式的な表示方法です。

短縮URL(A)は、短縮する前の正規URL(B)を「短縮URLサービス」のサーバーに登録することで生成できます。

(A)と(B)は、短縮URLサービスのサーバー内で紐づけられており、(A)で検索すると短縮URLサービスを経由して(B)の情報を要求します。

(B)に到達後、(B)に紐づいたサーバーに情報を要求し、目的のWebサイトに到達する仕組みです。

  1. ユーザーが短縮URLをクリック
  2. ブラウザは短縮URLサービスのサーバーへアクセス
  3. 短縮URLサービスのサーバーは、データベース上で合致するURLを探し、ブラウザへリダイレクト要求
  4. ブラウザは正規URLにリダイレクト
  5. 正規URLのWebサイトが表示される

(引用:https://makefri.jp/web/8035/)

「短縮URL」にするメリット

ここでは、「短縮URL」にするメリットについて3点解説します。

①レイアウトを崩さずリンクを設置できる

短縮URLは、自社独自のブログ記事やメルマガ、SNSなどを保有するオウンドメディア企業でよく活用されます。

例えば、Googleマップの位置情報などは長いURLであることが大半のため、それをコンテンツ本文にコピー&ペーストすると、見にくいだけでなく、本文のレイアウトが崩れたり、本来伝えたい内容がURLから読み取れなくなりがちです。

短縮URLにすることで、本来のレイアウトを崩さず、本文にリンクを設置することができます。

②SNSで活用しやすい

SNSは、スマートフォンなどの小さいデバイスで閲覧するユーザーが多いです。

そのため、画面に表示される文字数が限定され、URLが長いと複数回スクロールを繰り返す手間がかかってしまいます。

短縮URLを活用すれば、UXを考慮したURL表示が可能です。

また、InstagramやTwitterの投稿する際の文字数制限にも有効活用でき、URLを拡散しやすくなるため、検索流入以外からのアクセスPVを増やせる効果も見込めます。

③アクセス解析に活用できる

短縮URLサービスによっては、URLのクリック履歴を記録し、クリック数やユーザーの属性、クリックされた時間帯などのアクセス解析が可能です。

ユーザーの行動を分析し、分析をもとに施策を施せば、自社のCV(コンバージョン)につながる可能性が高まります。

自社の売上に繋げるという観点からも短縮URLは重要です。

「短縮URL」にするデメリット

ここでは、短縮URLにするデメリットについて3点解説します。

①ページスピードが遅くなる

短縮URLを利用すると、通常のWebサイトの閲覧とは異なり、複数回サーバーを経由して目的のWebサイトを表示させるため、ページスピードが遅くなりがちです。

Google検索順位を決定する要因にはページスピードの速さが含まれています。

そのため、ページスピードが遅くなると、SEOにマイナスの影響を与えかねません。利用する際は注意が必要です。

②利用サービスが終了するとリンク切れになる

短縮URLは、利用中の短縮URLサービスが終了すると、アクセスできなくなり、リンク切れを起こします。

事実、2017年9月29日、Pixivが提供していた「p.tl」という短縮URLサービスが終了し、生成された800万件以上のURLがアクセス不可になりました。

リンク切れは、企業やブランドイメージの低下に繋がりかねないため、注意しましょう。

なおリンク切れを起こしたURLは、すべて書き換える必要があります。

③ユーザーから不信感を抱かれる

短縮URLは、ユーザーから不信感を抱かれることがあります。

理由は、短縮URLは別サーバーのWebページを経由するためです。

つまり、一枚別のWebページを挟むため、「怪しいアダルトページに飛ばされるのではないか?」や「悪質なフィッシング詐欺ではないか?」などとユーザーは疑ってしまうのです。

もちろん、名の知れた有名なWebサイトであればそこまで問題視することではありませんが、あまり知名度がないような小規模なWebサイトや始めたてのWebサイトの場合、ユーザーが少なからずそのようなイメージを持っているということを把握しておきましょう。

※フィッシング詐欺とは、何らかの悪質な手段(E-mailなどで悪質なURLを送りつける)でユーザーを偽のWebサーバーに誘導し、ユーザーの重要な個人情報(クレジットカード番号や住所、銀行口座番号など)を個人情報を盗み出す行為です。

おすすめの短縮URLサービス3選

ここでは、「短縮URL」に変更できるおすすめの短縮URLサービスについて3点解説します。ぜひ参考にしてみてください。

①Bitly(基本無料)

Bitlyは、2009年にアメリカで生まれたクラウド型の短縮URLサービスです。

短縮URLの分析やカスタムリンクなどのカスタマイズ機能のパフォーマンス性が高く、「ディズニー」や「ナイキ」など多くの有名ブランドが活用しているため、サービスとしての信頼性が高い特徴があります。

基本機能は無料で利用できますが、有料プランにすると、以下のような便利な機能を使用できます。使用用途にあわせて利用を検討してみましょう。

  • ブランドリンク(好きなキーワードでカスタマイズ)
  • 無料のカスタムドメイン
  • QRコード作成
  • データのエクスポート
  • 専用チームからのサポート
短縮URLサンプル:https://bit.ly/●●

【Bitly:公式サイト

②TinyURL(基本無料)

TinyURLは、2002年1月にケビン・ギルバートソンが公開した老舗タイプの短縮URLサービスです。

ユーザー登録無し・ログインなしで短縮URL機能が利用できるため、お試し感覚で利用できます。

また正しく表示されているか確認できるプレビューリンクも発行される点も魅力的です。

基本機能は無料で利用できますが、有料プランにすると、以下のような便利な機能を使用できます。使用用途にあわせて利用を検討してみましょう。

  • タグ付け
  • ダッシュボード
  • タイムチャート
  • 無料独自ドメイン/サブドメインの作成
  • Active TinyURLsの保持数増加
短縮URLサンプル:https://tinyurl.com/●●

【TinyURL:公式サイト

③cutt.ly(基本無料)

cutt.lyは短縮URL機能だけでなく、アクセス解析機能まで搭載されている短縮URLサービスです。

基本機能は無料で利用できますが、有料プランにすると、以下のような便利な機能を使用できます。使用用途にあわせて利用を検討してみましょう。

  • アクセス解析機能や独自ドメインの発行
  • A/Bテスト
  • ブランドドメインAPI
  • APIリンク編集
  • リダイレクトURLの変更
短縮URLサンプル:https://cutt.ly/●●

【cutt.ly:公式サイト

「短縮URL」を活用し、見やすいWebサイト制作を心がけよう!

このページでは、「短縮URL」に焦点を当て、その概要や仕組み、メリット・デメリット、おすすめの短縮URLサービスなどについて解説しました。

URLが長いことは必ずしも悪いわけではありません。そのままで問題ない場合が多いです。

しかし、ページ内容が推測できない長いURLは、UXの満足度を損ねる可能性があり、結果的にユーザーの流入数が減り、Webサイトやページの検索順位を落としかねません。

まだ短縮URLを活用したことがない方は、ぜひこの機会に活用してみてください。

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