「ユニバーサル検索」とは?概要や重要性、メリット・デメリット、SEOとの関連性なども解説!

「ユニバーサル検索」とは、検索結果画面において、地図やショッピング、画像、ニュース、動画などのようなコンテンツを検索結果とセットで表示する検索機能のことです。海外では「ブレンデッドサーチ(blended search)」とも呼ばれることもあります。

今回は「ユニバーサル検索」に焦点を当て、その概要や重要性、メリット・デメリット、SEOとの関連性などをご紹介します。気になるポイントを一挙確認してしまいましょう。

SEOについて

「ユニバーサル検索」とは?

「ユニバーサル検索」とは、検索結果画面において、地図やショッピング、画像、ニュース、動画などのようなコンテンツを検索結果とセットで表示する検索機能のことです。海外では「ブレンデッドサーチ(blended search)」とも呼ばれることもあります。

一方で画像検索や動画検索など、ある特定のコンテンツしか表示しない検索機能は「バーティカル検索」と言います。

ユニバーサル検索の例

たとえば、Googleで「株式会社ipe(アイプ)」と検索すると、ホームページのURL以外にも、「所在地」や「会社のイメージ画像」「地図」「口コミ」などが一緒に表示されます。
これを「ユニバーサル検索」と呼びます。

バーティカル検索の例

「ユニバーサル検索」とよく似た検索方法にバーティカル検索があります。
バーティカル検索とは、画像検索や動画検索など、ある特定のコンテンツしか表示しない検索機能です。

「ユニバーサル検索」の重要性

「ユニバーサル検索」は、「ユーザーニーズを意識した最適な結果を表示する」ことを目的としています。
「ユニバーサル検索」が実装されて依頼、ニュースや画像、動画をクリックするユーザーの割合が増加し、UXの満足度が大幅に向上したと言われています。

「ユニバーサル検索」でよく見られる表示

ここでは、「ユニバーサル検索」でよく見られる表示について解説します。

ローカルパック

ローカルパックとは、ある特定の地域や場所に関するキーワードで検索した際、通常の検索結果とは別に表示される地図とビジネス情報のリストのことです。

たとえば、画像の「池袋 居酒屋」のような地域名を含むキーワードを検索すると表示される情報です。検索キーワードの場所がGoogleマップとともに表示されます。

表示される候補先は検索キーワードとの「関連性」や「距離」、「認知度」の3つの条件に基づいて選抜されます。

なお、ローカルパックで表示されるには、Googleマイビジネスに登録する必要があります。
Googleマイビジネスとは、Googleが無料で提供しているサービスで、検索結果やGoogleマップ上に自社の店舗や企業情報を掲載できるサービスです。

ローカルパックやGoogleマイビジネスの設定方法については以下の記事をご覧ください。

ナレッジパネル

ナレッジパネルとは、ナレッジグラフに存在する対象(人や場所、組織、物事など)を検索した際、検索結果横に表示される情報ボックスです。これは、あるトピックに関する概要を簡単に確認できるようにするための機能です。

たとえば、「岸田文雄」と検索すると、ナレッジパネルに人物情報や書籍、関連人物などが表示されます。

ナレッジパネルはわざわざWebサイトにアクセスしなくても、SERP(Search Engine Result Pages=検索結果)上で基本情報がまとめられているため、ユーザーにとって利便性が高い表示形式といえるでしょう。

「ユニバーサル検索」と強調スニペットの違い

「ユニバーサル検索」と似た機能に「強調スニペット」と呼ばれるものがあります。

強調スニペットは、質問が含まれた検索キーワードで検索された場合、最も信頼性が高いとGoogleに判断されたWebページ情報を検索結果の最上部にボックス形式で表示される機能です。

強調スニペットにはページから抽出された回答の概要やページのタイトル、リンク、URLなどが含まれます。

ユニバーサル検索 強調スニペット
概要 検索結果画面においてWebページ以外のコンテンツも表示される機能 質問と判断されるキーワードで検索された際、信頼性の高いWebページの情報を検索結果の上部にボックス形式で表示する機能

2つの明確な違いは、「ユニバーサル検索」は検索方法の表示形式を表す機能に対して、強調スニペットは検索結果の一部を表す機能であることです。
つまり、強調スニペットは「ユニバーサル検索」の一部であるという解釈です。

「ユニバーサル検索」と混同しやすい機能

ここでは、「ユニバーサル検索」と混同しやすい要素について解説します。

要素 詳細
ユニバーサル検索 検索結果画面において、地図やショッピング、画像、ニュース、動画などのようなコンテンツを検索結果とセットで表示する検索機能
バーティカル検索 画像検索や動画検索など、ある特定のコンテンツしか表示しない検索機能
パーソナライズド検索 ユーザーの検索履歴やアクセスしたWebサイトなどに合わせて最適な検索結果を表示する機能
アンサーボックス ワンボックスとも呼ばれ、ある特定のキーワードでGoogle検索した際、検索結果とは別に、ページ最上部に表示される回答・領域のこと(例:強調スペニット)

「ユニバーサル検索」で関連情報として表示されるにはSEOが効果的

「ユニバーサル検索」で関連情報として表示されるにはSEOが効果的です。

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、ユーザーがある特定のキーワードを検索した際、自社で運用するWebサイトが検索上位に表示されるようにする対策のことです。

近年、Google検索エンジンの精度は向上しています。
そのため、ユーザーが求めている情報(検索キーワード)に対してより良質なコンテンツを持ったWebサイトを検索順位上位に表示させる傾向があります。

それゆえ、画像や動画、ニュースなど「ユニバーサル検索」で適用されるコンテンツに配慮したSEOの実施が検索順位上位に導く重要な施策と言えます。

本サイトには、SEOの具体的な施策について書かれた記事があるため、気になる方はそちらも合わせてご確認ください。

「ユニバーサル検索」を意識し、Webサイトの質を高めよう!

このページでは、「ユニバーサル検索」に焦点を当て、その概要や重要性、メリット・デメリット、SEOとの関連性などについて解説しました。

検索キーワードによって表示するコンテンツを変える「ユニバーサル検索」は、「ユーザーの検索ニーズに応えた結果を表示する」というGoogleの理想を叶える重要機能と言えるでしょう。

それゆえ、SEO担当者はWebサイトやページのコンテンツだけでなく、「ユニバーサル検索」に対応する質が高い画像や動画などを掲載することも求められます。

この機会にぜひ「ユニバーサル検索」を意識し、Webサイトの質を改善してみてはいかがでしょうか。