アパレル会社からipeへの転職
そもそも一番初めは、アパレル会社に勤めていました。
もともと新卒で就活していた頃はあまり社会人として働くイメージがついていなくて。大好きな「服」に関わりたいという一心でアパレルを選びました。
ただ働くうちに、自分がしたかったのはこの仕事ではなかったと思うようになって。
シフト制だったり、立ち仕事だったりと体力的にもきついというのもあったのですが、一番抱いていた違和感はできることの幅の部分かなと思います。
店長も勤めていて、店舗でお客さまの満足のいくお洋服を提供するということにもちろんやりがいを感じてはいたのですが、目の前の人だけでなくてもっと多くの人に影響の与える仕事がしたいという思いが強くなっていったんです。
新卒で入社したころから、ゆくゆくはプレスやバイヤーなどの本社勤務のもっと影響力のある職種になりたいと漠然と思っていました。ただ、現実はそんなに簡単ではなくて。
その職を希望している人はとても多いのに、ポジションが空かない限り成績が優秀でもその職にはつけない。ポジションはいつ空くかわからないし、空いたとしてもなれるかわからない。
そんな状態に悩む中で、自然と転職が視野に入るようになりました。
ipeへの最初の入社
転職の時に軸として設定していたのは、平日勤務のオフィスワークであるということ、そして、多くの人に影響の与えられる仕事という2点です。この観点から新たな仕事を探す中で、Webの制作の仕事に興味を持つようになりました。
その中で出会ったのがipeです。
求人票をさらっとみるとクライアントが自分も知っている大手ばかり。未経験の人がほとんどと書いてあるのに、これほどの実績をたてながら会社を成長させているということは、個々の力がかなり高いのだと思いました。
このレベルの高い環境で自分もいち早くWeb制作の力をつけたいと、ipeを選びました。
ただ、最初にipeに入社したときは、もちろんWeb制作もSEOも全然わからなくて。なので、とにかく、出来ることを片っ端からやって学んでいきました。
例えば、本や記事を読むのはもちろん、アカウントやディレクターのメンバーの席の近くでお昼ご飯を食べて、SEOに関連する話を盗み聞くなどもしていました。
業務としては、自分の制作した記事の良しあしがすぐ結果として現れる環境がすごく面白かったですね。自分が考え抜いて作った記事がそのまま世にでるので、評価されたときの喜びもすごく大きくて。ビッグワードなど、検索ボリュームの大きな記事で1位を取れたときは特に、何万という世の中の多くの人に必要とされる記事を書けているということに対し、すごくやりがいを感じました。
コツが掴めてきて自信を持てるようになってからは、セールスグループの提案に同行したり、継続の打診の時によりクライアントに貢献できる施策についてコンテンツ面から提案したりと積極的にアクションをしていきました。
ただ、1年半くらいたつとだんだん頭打ち感を抱くようになってしまったんです。というのも、当時コンテンツグループはSEOのコラム記事しか作っていない状態で。だんだん同じことの繰り返しで、新たに得られる知識やスキルがなくなってきてしまったように感じました。
大手印刷会社からまたipeに戻ってきた理由
もっと幅広くWeb制作に携わって、幅広くスキルを身につけたいという気持ちが強くなり、ipeに入社して2年ほどが経った時、総合印刷会社に転職しました。
転職先は、日本国内でも最大規模の総合印刷会社だったので、Web制作の幅も広く、SEOコンテンツ以外の幅広い業務に携わることが出来ました。そこでも、積極的に学ぶ姿勢は崩さず。多くのクライアントを持たせていただき、1年半で制作の基礎を習得することが出来ました。
Web制作について学べたことはとてもありがたいことだったのですが、大手だからこそのデメリットもあって。
例えば、大きい会社ゆえに、コンテンツ一つでも経由する部署が多く、自分が作ったものが世に出るころには全く違うものになってしまうということ。自分が作ったものが多くの人のためになるというところにWeb制作のやりがいを感じていたので、出来上がったものを見て、もどかしさを感じる瞬間が何度もありました。
また、キャリアについての課題もあって。日本の大手企業によくありがちだと思うのですが、上がかなり詰まっている状況で。自分より一回り年が違う優秀な先輩もまだチームを持たせてもらえていませんでした。私は、より大きな規模の仕事がしたい、そのために、マネジメントを早いうちに経験したいと思っていたので、このままだとそれが相当先になってしまうという危機感を抱いていました。
そんなときに、運よくipeの社長の土井と久しぶりに会う機会があったんです。
溜まっていた仕事への悩みやキャリアへの不安、本当はこういうことがやりたかったという気持ちを一度に相談させてもらって。
そしたら、相談をすべて聞いてもらったうえで、「ipeにコンテンツグループのマネージャーとして戻ってこないか?」と誘ってもらいました。
正直、最初に聞いたときはとても驚きましたが、同時にすごく嬉しかったのを覚えています。
もともとipeではすごくいい経験をさせてもらっていましたし、メンバーも良い人ばかりだったので、そんな会社にまた戻ってこないか誘ってもらえたことが嬉しくて。
また、慣れた環境で、ただ新たな自分で、マネジメントにチャレンジできるというのは、次いつ訪れるかわからないありがたいチャンスだと思いました。
ただ、誘いを受けてからは、さすがによく考えました。1度退職した会社に戻るというのはあまりない話だと思いますし、それだけの理由と意志が必要だと思ったからです。
結局、その誘いを受けてから数か月後、ipeに戻ってマネージャーになりたいという気持ちが強くなり、印刷会社を退職。そしてipeにコンテンツグループのマネージャーとして戻り、新たなスタートを切ることに決めました。
ipeに戻ってきたからにはやりたかったこと
私が、ipeに戻るからには、やりたいと思っていたことは2つありました。
まず、一つ目は、コンテンツグループを強固なipeの柱の一つとして立て直すということ。
二つ目は、コンテンツグループの業務の幅を広げるということです。
その時のコンテンツグループはほかのグループに比べると人数が少ない状況で、売り上げ
規模も案件数も私がいたころより遥かに増えていたのに、同じ人数で業務を回していました。
与えられた仕事をこなすだけで精一杯な状態をみて、体制強化のためには、まず人数増に着手をする必要があると感じました。人数増をし、受けられる仕事の量を増やす、そして、コンテンツグループが自ら改善する、提案する余裕を作る必要があると感じました。
また、業務幅を広げることについては、これを理由に自分がipeを辞めていたので、メンバーに同じ悩みを持たせないためにも、自分がやる必要があるというように感じていました。
初めてのマネジメント
私がまず、手を付けたのは体制強化です。
普段の様子から、人数を増やす必要があるのは明らかでしたが、最初は現状の課題やチームのあるべき姿を整理するところから始めました。
その理由は、グループの「今」を整理し、足りない要素を補填してくれるような人材を確保する必要があると思ったから。また、メンバーを増やすにせよ、メンバーそれぞれが行先を見失った船にならないよう、このタイミングで全員が同じ方向を目指していく必要があると感じたからです。
まず、現状の課題やチームのあるべき姿を整理するため、社長とチームメンバー双方から話を聞きました。驚いたのは双方の考えにあまり乖離が無かったこと。ベンチャーという規模感だからこそ、フラットで密な関係性になっていて、認識の共有が図りやすいのだと改めて気がつきました。
チームビジョンと基本ルールを新たに設定したのは入社して1~2週間後。メンバーと私でMTGを開き、そのビジョンをしっかりと握りました。
次に行ったのが採用です。人は今すぐにでも欲しいというほど足りなかったのですが、今のコンテンツグループに必要なメンバーを採用するという目的を忘れないように、慎重に採用を進めました。1週間に何件もの面接をさせていただき、応募してくださった方の仕事への姿勢やビジョン、ご質問の受け答えなどを丁寧に確認し、選考を進めていきました。
また、人数を増やしつつも、同時に、業務の進め方や管理方法の見直しにも着手しました。まずは、グループの実情を細部まで知るために、メンバー一人一人と気軽に話し合える場が必要だと感じて。業務の進め方から仕事の悩みまで何でも話し合える面談の時間を1週間に1度メンバーそれぞれと行うことにしました。
面談の効果は大きく、メンバーの生の話から、私もすぐに現場の課題が分かるようになりました。また、その場でアドバイスできる個人個人の課題についてはその場でアドバイスをし、改善しつつも、すぐにグループ全体の管理方法に大きな問題があることに気がついて。
その点は、マネージャーである自分で解決しようと思っていたのですが、メンバー自身が積極的に改善案を出してくれたのがすごく心強くて。また、その時同時にグループメンバー全体がグループそして会社の課題について強い当事者意識を持っているこの状態を変えたくないと感じ、チーム全員で分担をして体制改善を進めていくことにしました。
ipeでこれから成し遂げたいこと
はやいもので、マネージャーになってもうすぐ1年。
最初は、少ない人数だったグループも今では2~3倍の規模になり、他のチームと同じレベルまで人数が増えました。また、この一年で、教育フロー、業務・工数管理方法の刷新やチームのナレッジを共有する方法の確立、プランの策定、体制の変更など様々なことにチームで取り組み、改善することが出来ました。
また、私の念願の夢であった業務幅の拡大については、社長の土井に相談したところ今の事業拡大という会社のフェーズにもあっており、すでに、会社としてオウンドメディアを中心に運営するチームを発足させることが出来ました。また、動画コンテンツにも力をいれることが決定するなど、確実にメンバーの業務幅の可能性を広げることが出来ています。
これで、コンテンツグループをスタート地点に立たせることができたかな、と私は思っています。これから、私とメンバー全員で一丸となって、会社の中にもっといい風を吹かせられるように進んでいきたいと思っています。