SEOの難易度とは、Webサイトを上位表示させるためのキーワードごとの難しさのことです。SEOに必須の知識でありながら明確な指標がないため、普通では把握することが難しくなっています。そこで今回はSEOの難易度に重要な要素とチェック方法を徹底解説していきます。
目次
SEO難易度とは
SEO難易度とは、Webサイトを制作した時にそのサイトを検索上位に表示させる難しさを示したものです。SEO難易度はそれぞれのキーワードごとに存在するので、キーワードの難易度と言い換えることができます。
誰でも簡単に扱うことのできるテーマやキーワードでは競争相手が多くなるため、自然と上位表示の難易度も上昇していきます。
表示順位で、月のPV数は大きな差が生まれるので、自分のスキルやサイトのレベルを考えたキーワード選びが重要です。
SEO難易度は相対的な評価で決まる
SEO難易度はキーワードの検索数や自身のサイトと競合サイトとの比較など相対的な評価で決まります。
SEO難易度に明確な指標はない
SEO難易度の把握とキーワード選択の難しいところは明確な指標がないことです。難易度を判定する一定のルールはありますが、それをしっかり数値化することはできません。
同じキーワードを選択しているように見えても細かなニュアンスを変えることで難易度が大きく変わることもあるので、最後には自分の経験や感覚から相対的に判断していく必要があります。
評価を決定する重要な要素5個
SEO難易度を判定するときに重要な要素5つです。基本的には下記の5つの項目を相対的に判断しながら必要に応じて他の要素を付け足していきます。
・ユーザーニーズ
・サイト数、専門性
・ドメインの強さ
・競合サイト
・自社サイト
上位表示を目指すには?
具体的には、どのようなサイトだと評価が高くなるのでしょうか。
ユーザーニーズを把握する
ユーザーニーズとは、キーワードを検索した利用者が本当に求めている情報のことです。
SEOを意識する上で一番大切なのは『ユーザーの求めている情報をしっかり提供できているか』ということです。同じ「SEO」について検索する場合でもユーザーの状況によって
、言葉の意味を知りたいのか、集客のコツを知りたいのか、導入のコストを知りたいかで内容は変わります。
いくらコンテンツ自体の質が高くてもユーザーニーズと合っていなければ評価されることはありません。自社サイトの「ユーザーニーズ」「キーワード」「コンテンツ」3つの方向性がしっかり統一されているか確認をしましょう。
どんなキーワードに需要があるのかは後述する無料のツールを使って確認ができます。メインのキーワードと一緒にどんな言葉がサジェスト(検索候補)されているのか確認しましょう。
ユーザーのニーズをしっかりと見極めることができれば、一つのキーワードから派生した複数のキーワードで上位表示を狙えます。
サイト数と競争率が低いKWを狙う
サイト数とはキーワードを検索した時に表示される該当ページの数のことで検索数・ヒット数とも呼ばれます。このサイト数が100と10000のキーワードでは単純に競争率が100倍違うことになりSEO難易度が高くなります。
それぞれのキーワードの検索数はGoogleなどの検索ボックスの下に「約10,000件(0.31秒)などと表示されるので簡単に確認できます。
専門性を高める
サイト数が多く競争率が高く見えるキーワードでも実は難易度が低い場合があります。それは専門性の高いキーワードです。
医療や法律など専門性の高いジャンルは専門家以外では情報を網羅するのが難しく、サイト数に比べてSEO難易度が低い傾向にあります。
会社名や実名を公表して信頼性や権威性を示しながら必要な情報を網羅できていれば格段に評価が高くなります。
競合サイトを分析する
競合サイトの規模や質はSEO難易度に直結する情報の宝庫です。チェックは何よりも入念に行いましょう。
検索上位にあるサイトとは、現状で一番ユーザーのニーズを満たしているサイトだということです。そこを正確に分析することでキーワードの状況が見えてくることになります。
たとえサイト数が多いキーワードであっても上位サイトのコンテンツの質やドメインパワーが低く、個人サイトばかりで専門家としての権威性を示すことができていなければSEO難易度は低いと判断できます。
逆に上位サイトがクオリティの高い法人サイトばかりならSEO難易度はとても高いのでキーワードの変更が必要です。
「競合サイトに勝つ方法」を考えるべきなのか、「競合サイトを避ける方法」を考えるべきなのか見極めましょう。
自社サイトを改善する
自社サイトではとにかくユーザビリティとドメインパワーの向上に務めましょう。
ユーザビリティとはサイト内の利便性のことです。これは記事ごとの情報の質以外にもサイトの外観や目的の情報へのアクセスのしやすさも含まれます。
文章だけのサイトよりもデザインや画像を多用して直感的に理解できるようにして、階層構造を意識したサイト構築を心がけましょう。一般的にトップページから目的の情報までに3~4クリック以内でたどり着けるのが理想だといわれています。こうしたサイト内の充実もドメインパワーの向上にも繋がるので積極的に対策していきましょう。
ドメインパワーは急に上げることは難しく成果が出るまで時間がかかります。最初の内は競争率の高いキーワードを避けながら、自社サイトが充実して個々のコンテンツの質で勝負できるようになるまで待つことも考えましょう。
SEO難易度の低いキーワードを見つける方法
ロングテールキーワードを狙う
SEO難易度の低いキーワードを見つけるにはキーワードを増やしてターゲットを絞りましょう。
例えば「SEO」をテーマに記事を書く場合、「SEO」だけではあまりにも競合相手が多く上位表示は難しいです。そこでもっとターゲットを絞って狭い範囲の情報を網羅することを考えましょう。
「SEO 初心者 WordPress」と追加することで『WordPressを使ったSEO対策を考えている初心者』へターゲットを絞ることができます。さらに内容を絞ったことで同じ文字数でより密度の高い記事を書くことも可能です。
SEO難易度の簡単なチェック方法
ここからはSEO難易度を把握するために役立つ便利なツールの紹介をします。
SEO PACK「キーワード難易度チェックツール」
キーワードごとのSEO難易度を数値化してくれるツールです。自社サイトとの比較ではないため正確ではありませんが、「月間検索数予測」や「1位時の月間検索アクセス数予測」によってキーワードの需要も知ることができます。
ラッコキーワード
キーワードを入れると合わせて検索されているサジェストワードや周辺語を教えてくれるサイトです。また上位サイトの見出しも抽出してくれるSEO対策には必須のサイトです。
ラッコキーワードはこちら
MOZ「MozBar」
サイトのドメインパワーを数値化してくれるGoogle Chromeのアドオンです。無料で利用することができるのに加えて起動すれば自動で測定してくれるので便利です。「DA」はサイト全体のスコアで「PA」は記事単体のスコアを表しています。一般的にDAは個人で20、法人で30越えれば平均以上です。
MOZ「MozBar」はこちら
上位表示はキーワードの選定が重要
SEOの難易度はサイトの規模に大きく左右されるためドメインパワーに差があるサイトよりも上位に表示されるのは至難の業です。まずは、ターゲットを絞って競争率の高いキーワードを避けながら、ユーザーのニーズを満たした質のコンテンツを作って自社サイトの成長を目指しましょう。
そして、自社サイトが育ってきたら少しずつ競争率の高いキーワードにも挑戦することで検索上位を目指すこともできます。
なかなか成果がでない、SEO対策をどこから始めたらいいのかわからないなどの、SEOでお悩みの担当者様は、ぜひこの機会にSEO無料相談を検討してみてください。