YouTubeは、全世界で20億人が利用する世界最大の動画共有サービスです。近年では、Web検索やSNSと同様に、マーケティングのプラットフォームとして注目されています。YouTubeでのコンテンツマーケティングを成功させるためには、SEO対策が重要です。本記事では、YouTube SEOについての基本的な知識から、検索アルゴリズムの仕組みや具体的な施策まで解説していきます。
YouTube SEOとは
YouTube SEOとは、YouTube上の検索結果において、特定のキーワードで上位に表示させるための施策のこと。Web検索のSEOと同様に、YouTubeの検索アルゴリズムの特徴を押さえたSEO対策が重要です。
YouTubeの検索アルゴリズムで重要とされているもの
ここでは、YouTubeの検索アルゴリズムにおいて重要とされている事項について解説します。
関連性
YouTubeの検索アルゴリズムでは、検索キーワードと動画の関連性が重要です。
関連性は動画のタイトルやタグ、説明欄などのテキスト情報をもとに判断されます。
不自然ではない程度に、ターゲットの検索キーワードを入れるようにしましょう。
動画のタイトルと内容が異なるコンテンツを意図的に配信することは、YouTubeのガイドライン違反となる可能性があるので注意が必要です。
パフォーマンス
動画のパフォーマンス向上にも注力する必要があります。
パフォーマンスとは、動画の再生回数や、再生時間、視聴者維持率で判断されます。
特に視聴者維持率は、視聴者がどれだけ動画を見続けたかを表す指標で、ユーザー満足度を測る基準になるので重要視しましょう。YouTubeチャンネルを運営する際に、目標とすべき視聴者維持率の目安は40~50%です。視聴維持率が40%以上になると、関連動画やおすすめ動画として掲載される可能性が高まるといわれています。
フィードバック
ユーザーからのフィードバックも評価の対象になります。
フィードバックには直接的なフィードバックと間接的なフィードバックの2種類があります。
直接的なフィードバック
直接的なフィードバックとは、高評価ボタンや、コメント数、SNSへのシェアなどです。
高評価が多かったり、コメント欄がアクティブであったりするほど、YouTubeからの評価も高くなります。
間接的なフィードバック
間接的なフィードバックとは、視聴者維持率や関連動画をクリックしたかなどです。
これらはYouTubeアナリティクスによって調べられます。
視聴者にポジティブなアクションをたくさん起こしてもらえる動画ほど、SEOにおいても有利になると考えられます。
YouTubeチャンネルで有効なSEO施策
ここでは、YouTubeチャンネルを運営する上で、有効なSEO対策を解説します。
アイコン画像も設定する
アイコン画像は、ユーザーに自分がどのようなチャンネルを運営しているかを伝える看板です。画質や色使いに気を配り、見やすく、ユーザーの興味を引くアイコンを設定するようにしましょう。発信者の印象によって、動画を視聴するかどうかが決められることもあるので、細部までこだわって設定することが大切です。
ヘッダー画像を設定する
ヘッダー画像は、アイコンやコンテンツとのデザインの調和を意識しながら、チャンネルの世界観にあったものを設定することがポイントです。世界観を作ることで、チャンネルのブランディングと集客につながり動画が伸びやすくなります。
チャンネル概要欄を記述する
チャンネル概要欄は、チャンネルの概要や、配信者の自己紹介など基本的な情報を記載するページです。誰が、何の目的で、誰に向けてどういった発信をしているのかをしっかり記載することで、チャンネル登録してもらいやすくなります。
また、ユーザーの検索キーワードを含めた自然な文章にすることで、YouTube SEOにおいても効果が期待できるでしょう。
動画の説明欄を記述する
動画の説明欄は、検索キーワードを含ませた自然な文章になるように記述します。
検索キーワードを意識しつつ、ユーザーが動画の概要を把握できるようなユーザーフレンドリーな記述をすることがポイントです。説明欄には動画の説明の他にも、動画内で言及した関連動画や公式サイト・関連SNSのURLなどを記載するのもよいでしょう。
再生リストを作成する
ある程度動画が貯まってきたら、カテゴリー分けをして、再生リストを作成しておくのがおすすめです。初めてチャンネルを訪れたユーザーが、チャンネルの概要を把握したり、過去の動画を視聴したりする際の助けになります。
YouTube動画で有効なSEO施策
メタデータを書く
動画のメタデータを書くことは、SEO施策において必須です。
メタデータとはタイトルや、概要欄、タグ、ハッシュタグなどの動画についての情報を記載する付属データのことを言います。メタデータ設定の際には、ユーザーの検索キーワードを含ませるようにしましょう。
またタイトルや概要欄は、ユーザーのニーズを先回りして、検索ユーザーが求める答えを提供できるように考慮することで、クリックや動画再生をしてもらいやすくなります。
タグ付けに関しては、動画と無関係のタグを設定したり、タグの数が多すぎたりすると、スパムと判断されてしまうことがあるので、注意しましょう。
タイムスタンプ(チャプターポイント)を設定する
タイムスタンプ(チャプターポイント)とは、動画内に内容ごとの区切りとなるチャプターポイントを設定できる機能です。タイプスタンプを設定することで、再生バーがチャプターポイントごとに区切られます。
これによって、ユーザーが動画の全体像を一目で把握することができたり、見たいシーンから再生できたりするようになるので、利便性が上がり、視聴者維持率の向上が見込めるでしょう。
また、タイムスタンプとしてキーワードを含めるため、YouTube SEOでのメリットも。
さらに、Google検索のSEOにおいても、動画とタイプスタンプをリッチリザルトとして大きく表示できる可能性があります。
カードを設定する
カードとは、動画の再生中に画面上に表示できる長方形・四角型のリンクのことのことです。カードを設定することで、視聴者を別の動画や、購入ページに誘導できるというメリットがあります。カードには、4種類あり、別の動画に誘導する「動画カード」、カテゴリー分けした再生リストのリンクを設置する「再生リストカード」、他のチャンネルを宣伝する「チャンネルカード」、承認済みWebサイトのリンクを張れる「リンクカード」があります。必要に応じて、適切なカードを設定するようにしましょう。
サムネイルを設定する
サムネイルは、動画のクリック数や視聴回数を左右する重要な要素です。
YouTubeの検索画面では、サムネイル画像が最も大きく表示されるため、ユーザーが検索結果の中から、どの動画を再生するかを決める一番初めの判断基準となるからです。
サムネイル作成では、興味がそそられるような画像やデザイン、テキストを入れて、ユーザーの視覚に訴えることがポイントになります。
YouTube SEOで注意しておきたいポイント
ガイドラインに違反していると思われるコンテンツを見つけた場合は、報告機能をご利用ください。YouTube のスタッフが確認いたします。
Google「YouTube のコミュニティ ガイドライン」
YouTube SEOでは、YouTubeのガイドラインに遵守して正しい対策を行っていくことが重要です。YouTubeガイドラインに違反すると、アカウントが停止されたり、削除されたりすることがあるので、必ず目を通しておきましょう。
例えば、過度に性的なコンテンツや危険なコンテンツ、不適切な外部リンクの設置などは、ガイドライン違反に当たります。ガイドラインは更新されることがあるので、定期的に確認することが大切です。
ガイドラインに注意しながら、YouTube SEO対策を進めていきましょう
YouTubeでコンテンツマーケティングを成功させるためには、SEO対策が必須です。
YouTube SEOにおいては、YouTubeのアルゴリズムを理解して、ポイントを押さえて対策するようにしましょう。SEO対策はYouTube動画とYouTubeチャンネルの両方において、しっかりと行っていくことが大切です。
また、どれだけSEO対策をしていても、YouTubeガイドラインに違反してしまうと最悪の場合、チャンネルが削除されてしまうことがあります。ガイドラインに注意しながら、YouTube SEO対策を進めていきましょう。
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