青山でカブトムシは獲れるのか検証してみた

7月25日(月)

1週間の始め、休日明けすぐにこのプロジェクトは始まった。

港区青山という、高層ビルが立ち並ぶオフィス街で、カブトムシは獲ることができるのか!?
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誰もが無謀だと思うこのプロジェクトに挑む男たちの姿がそこにあった。

彼らの目標は、「東京の子供たちに夢を与えたい」。

ただ、それだけだった。

AM10:00 男たちの中で一番若い者が、コンビニに向かった。

そこで調達した物がこちらである

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・バナナ 一房  ・焼酎  ・はちみつ 
・袋  ・紙皿  ・ストッキング

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紙皿にバナナをちぎる。
これが、カブトムシのエサの大元になる。

男たちの手にも自然と力がこもる。

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ちぎったバナナをビニール袋に入れる。

そこへ焼酎とはちみつを投入する。
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手慣れた手つきで焼酎とはちみつがどんどん投入されていく。

量は適当。それが虫に命を懸ける男たちのやり方だった。

バナナを軽く揉み込む。
その手つきには大きな信念を感じる何かがあった。

完成した3つ袋がこれである。

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こんなものに本当にカブトムシは寄ってくるのか?
誰もが脳裏に浮かんでいたその気持ちを、口にする者は一人もいなかった。

12:30 ベランダに置いて2時間が経過。

徐々にバナナが茶色に変色し始めてきた。

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16:30 仕掛けを設置しに行く

ストッキングにバナナを詰め込む。
この日一番の難所だ。
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オフィスの周辺でカブトムシが出そうな木を探しに行く。
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場所は大都会・東京。しかも港区。
周りには建物しかない。

一つ目はここ。

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場所の関係上、アップでしか写真を撮ることができないが、青山であることには違いない。
二股に分かれている枝の根元に、エサが詰められたストッキングを設置する。

二つ目はこちら。
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木の枝の切り口にエサを乗っける。
ここは来そうだ。男たちが皆そう思った。
この仕掛けが後に波乱を巻き起こすことは、この時は、まだ誰も知らない。

三つ目は、近くの公園の木の根元に設置した。

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そして、最後はオフィスのベランダに。
柱にストッキングを巻き付ける。

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とりあえず一仕事終え、安堵の表情を浮かべる男たち。

あとは、夜を待つだけ。

PM8:30 いざカブトムシ採りに出陣

カブトムシは、天敵の鳥に食べられないように、夜行性になり、そして色が黒っぽく進化したらしい。
人間も最近夜行性の人が多い。特に若い人は、昼夜逆転しているという人がたくさんいる。ただ、人間は鳥に食べられないように進化したわけではない。インターネットの発達、ストレス、仕事の多様化など、様々な要因が考えられる。

カブトムシの話から、なぜこんな脱線しているかというと、

それは、“NO KABUTOMUSHI”だったから。

カブトムシではない別の生物はたくさん寄ってきていた。
おそらくクワガタ科の何かではないか、という虫もいた。
ただ、カブトムシは見当たらない。

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いなかった写真をお見せしたいが、画像がちょっと不適切なので、ここではお見せできない事をご了承願いたい。

結局外に仕掛けた3箇所、ベランダに仕掛けた1箇所。
全てでカブトムシを見つけることは出来なかった。

やはり青山でカブトムシを採集するのはそんな簡単なことではない。
分かってはいたが、実際その事実を突きつけられると、やはり悲しいものがある。

ただ、男たちの挑戦は終わらない。
仕掛けを変えて、また挑戦するだけである。

そんな風に強がることしかできなかった、夏の夜であった。

翌日PM8:00

仕掛けは全部取り払われて、キレイになった木の元に向かう二人の男がいた。
彼らは、諦めきれなくて、次の日もカブトムシを見に行ってしまったのだ。

そこにいたのは、紛れもないクワガタだった。
一番可能性を感じていた木に、クワガタがいたのだ。
ただ残念な事に、あまりに一瞬の出来事だったため、写真に収めることができなかった。
木の幹にいたクワガタは、すぐに穴の中に隠れてしまったのだ。

写真がないのでイラストで再現

木にあやしい生き物が
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ペンでくいっと
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く!く!クワガタ!?

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また、すきまへGO

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青山にもカブトムシがいる。
そう感じさせてくれる、出来事であった。