採用サイトとは？デザイン制作時のポイントや掲載すべきコンテンツ

採用サイトとは、企業や採用に関する情報を掲載するサイトのことです。今回は「採用サイト」に焦点を当て、その概要や必要性、メリット、掲載すべきコンテンツ、制作方法、制作時のポイント、採用サイトの事例が掲載されたおすすめのギャラリーサイトなどをご紹介します。気になるポイントを一挙確認しましょう。

採用サイトとは？

採用サイトとは、企業や採用に関する情報を掲載するサイトのことです。主に求職者をターゲットとし、求人情報や募集要項、代表・社員のメッセージ、社風、イベント情報など求職者が知りたい情報を掲載します。
採用サイトとコーポレートサイトとの違い
コーポレートサイトとは、あらゆるユーザーに対して自社の紹介を目的としたサイトです。主に企業概要や採用情報、サービス紹介、問い合わせフォームなどのコンテンツで構成されており、企業を紹介・宣伝する役割を担っています。

一般的なコーポレートサイトは、求職者ではなく、顧客になりうる企業や事業者をターゲットとするので、求職者が採用情報を収集する環境としては適切ではありません。求職者に自社の魅力をアピールするには、コーポレートサイトとは別に採用サイトを設けると良いでしょう。

採用サイトの必要性・メリット

ここでは、採用サイトの主な必要性・メリットについて3点解説します。

1.自社の魅力をアピールできる

採用情報は、求職者が企業にエントリーする際に閲覧する重要な判断基準です。魅力的なWebデザインやコンテンツなどを採用サイトに掲載し、求職者に自社の魅力をアピールしましょう。

2.求職者の志望度を高められる

採用サイトを制作する企業の多くは、求職者の志望度を高めたいと考えています。特に、新卒採用を行う際は、多くの求職者が一度に複数の企業にエントリーします。仮に求職者に内定を出したとしても、必ず自社を選んでくれる保証はありません。採用サイトを通じて、できる限り自社の魅力を伝えることで求職者の志望度が高まり、自社に入社してもらえる確率を高めます。

3.入社後のミスマッチを防げる

採用の質を高めて効率的に採用活動を行うには、入社後のミスマッチを防ぐことも重要です。採用サイトである程度の自社情報を開示しておけば、入社後のミスマッチを防ぎ、離職を防ぎやすい環境を構築できるでしょう。

採用サイトに掲載すべきコンテンツ

ここでは、採用サイトに掲載すべきコンテンツについて6点解説します。

1.募集要項

募集要項は、採用サイトに不可欠なコンテンツです。
具体的には、以下のような項目を掲載すると良いでしょう。

給与/昇給給与
応募資格
諸手当（通勤手当・残業手当など）
福利厚生
勤務地/勤務時間
休日休暇　など

2.業務内容

業務内容は多くの求職者が知りたい情報の1つです。できるだけ詳細に掲載しましょう。また、直近の取り組みを例示するなどして実務をイメージしやすいように掲載すれば、求職者の応募の促進や入社後のミスマッチの防止につながるでしょう。

3.社風・企業のビジョン

社風や企業のビジョンは、自社に興味を持ってもらうために必要不可欠なコンテンツです。企業の価値観や方針、未来像を明確にすればミスマッチによる離職を減らせます。「自社が今、何をしていて、将来何を目指しているのか」などを具体的に掲載すると良いでしょう。

4.代表・社員のメッセージ

代表・社員のメッセージは、将来一緒に働くことになる社員について知るきっかけになります。「人間関係」で職場を決める求職者もいるので、年齢や性別、職種などさまざまな観点を考慮してメッセージを掲載すると良いでしょう。

5.入社後のキャリアパス

求職者が企業に入社した後の未来についてイメージしやすいように入社後のキャリアパスについて簡単に掲載しましょう。求職者の企業選びの参考になります。

6.選考フロー

応募から採用に至るまでの流れも掲載しましょう。「どのような選考フローなのか」「内定はいつ出るのか」などは求職者が気になる情報です。

採用サイトの制作方法

ここでは、採用サイトの制作方法について3点ご紹介します。

1.自社で制作する

自社にサイト制作に関するノウハウを持つ人材がいれば、無料で制作することができます。サイト制作を自社で完結できるので、意思疎通がしやすく、認識の相違が原因のトラブルが起こるリスクが低いです。また、運用中のトラブルにも臨機応変に対応できます。

2.制作会社に依頼する

具体的なWebデザインのイメージは沸いているけれど、自社にサイト制作に関するノウハウを持った人材がいない場合は、制作会社への依頼を検討しましょう。豊富なノウハウや実績を持つ制作会社に依頼すれば、高品質な採用サイトを制作できます。費用こそかかるものの、デザインや機能に関する細かい要望も聞き入れてくれるでしょう。

【採用サイト制作にかかる費用の目安】

費用の目安	できること
10万円以下	原稿や画像素材は依頼側が用意テンプレートのデザインを活用ツールを使ったサイト制作
10万円〜50万円以下の相場	原稿や画像素材は依頼側が用意オリジナルデザインを活用ページ数は10ページ程度
50万円〜150万円以下の相場	原稿や画像素材は制作側が用意オリジナルデザインを活用ページ数は15〜20ページ程度
150万円以上の相場	原稿や画像素材は制作側が用意オリジナルデザインを活用ページ数は20ページ以上応募数や採用数にコミットするための戦略立案（SEOやマーケティングなど）

3.採用管理システム（ATS）を利用する

採用管理システム（ATS）とは、クラウド上で採用に関する業務を一元管理できるシステムです。求人ページ制作から求人管理や情報管理、選考管理、内定者管理を包括的にマネジメントできます。

採用管理システム（ATS）には、主に以下のような機能が搭載されています。

求人ページ制作
複数の求人広告を一括管理
求人媒体と連携させた応募者の一元管理
応募～面接までを自動化
履歴書を含む応募者の情報を一元管理
メールやLINEなどのコミュニケーションをツール内で実行
面接評価の入力
選考の進捗状況を可視化
効果分析、レポート機能

採用サイト制作時のポイント

ここでは、採用サイトを制作する際のポイントについて3点解説します。

1.採用ターゲットやコンセプトを明確にする

採用サイトを制作する際、まずはターゲットやコンセプトを明確にしましょう。採用サイトを見ただけで世界観が伝わるような企業は多いです。企業のコーポレートカラーや、よく用いるフォントなどがある場合は採用サイトのデザインにも取り入れましょう。また、競合と差をつけるには、独自のコンテンツも制作する必要があります。

2.UI/UXを意識する

どれだけデザイン性に優れた採用サイトを制作しても使いにくければ求職者にマイナスの印象を与えがちです。採用サイトは、ユーザーの利便性を考えたUI/UXも意識しましょう。例えば、応募ボタンを分かりやすい位置に配置し、具体的なアクションを起こしてもらいやすくします。また、社員の集合写真や実務をこなす写真、自社商品や商品を連想させる写真などを添付すると良いでしょう。

3.SEO対策を行う

SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジンで特定のキーワードを検索した際、自社サイトが検索順位上位に表示されるようにする対策のことです。

例えば、導線設計の見直し(クローラビリティの改善)やURL正規化、技術的なネックの修正、コンテンツの充実(コンテンツSEO)などを行うことで、自社で運用するWebサイトが検索順位上位に表示され、検索エンジンから多くの流入を得られる期待が高まります。

どれだけUI/UXが意識された良質な採用サイトを制作しても、求職者に見てもらえなければ意味がありません。採用サイトを制作した際は、デザインや利便性だけでなく、SEOにも尽力することをおすすめします。

SEOについて詳しくはこちら

採用サイトの事例が掲載されたおすすめのギャラリーサイト3選

ここでは、採用サイトの事例が掲載されたおすすめのギャラリーサイトについて3選ご紹介します。

1.MUUUUU.ORG

（出典：MUUUUU.ORG）

MUUUUU.ORGとは、見やすさ、使いやすさを目指す非営利目的のWebデザインポータルサイトです。デザイン性に優れた縦に長くオーソドックスなレイアウトのWebサイトや、採用サイト、ECサイトなどが多数掲載されています。掲載されているサイトの種類が豊富で、気になるサイトをカテゴリ別に検索可能です。

2.SANKOU!

（出典：SANKOU!）

SANKOU!とは、デザイン性に優れたWebサイトをまとめたギャラリーサイトです。気になるWebサイトは「お気に入り登録」で保存できるので、いつでも閲覧できます。カテゴリ検索では、サイトの種類や特徴、業種、テイスト・あしらい、色・配色、ステキポイント、動き・ギミック、レイアウトなどのカテゴリから検索可能。各サイトの掲載日も表示されるので、直近のトレンドや過去のリサーチなどにも活用できます。

3.イケサイ

（出典：イケサイ）

イケサイとは、Webデザインに役立つサイトを独自でピックアップして掲載するギャラリーサイトです。採用サイトやECサイト、コーポレートサイトなどさまざまなカテゴリから検索できます。また、PCサイトだけでなく、レスポンシブデザインに対応したスマートフォン向けのサイトの検索も可能です。他にもサイト制作に関する見積もりや申し込みも可能。Webデザインの具体的なイメージは浮かんでいるけれど、自社制作が困難な場合に問い合わせてみましょう。